眉毛下切開の縫合の仕方は連続縫合と結節縫合があります。
1本の糸ですべて傷口を閉じようとするのが連続縫合で、1針ずつ結んでいくのが結節縫合となります。
連続縫合は眉下切開の場合には基本お勧めしていなくて、理由は、
・手術時間を短くする以外のメリットが乏しい
・浸出液が漏れ出がち→炎症の原因になる→皮膚がただれる
・浸出液はばい菌の栄養となるので感染を起こす
・緩く結ばれると幅広の白い成熟瘢痕になりがち
・強く結ばれると血流が悪くなり傷が汚く完成する
・結節縫合のように1針ごとに結ぶ強さを調整できない
・縫合のやり直しがきかない
以上のようなデメリットが挙げられます。
また、切開する方法としては、毛包斜切断法が良いとされているのですが、これは形成外科専門医である程度美容外科の瞼の手術を経験している外科医であれば、当然身に着けているものですので、ご安心ください。
切開と縫合は医師のスキルがもろに出てしまうものです。
クリニックによって、眉下切開の手術時間がなぜ短いのかの理由は上述した縫合の時間が連続縫合だと短いからです。手術時間を短縮して、回転率をあがているような美容外科クリニックの場合だと、眉下切開で30分で終了する代わりに料金が安かったりすることが多いですね。
しかしながらこれは傷跡のクオリティは低くなりがちです。