頬骨セットバックと頬骨縮小の効果面での違いは、頬骨縮小=頬骨削りは横の張り出しだけを改善するのに対して、頬骨セットバックは奥目を改善+顔を下から見た時の四角い顔を改善したりする変化の違いです。
物理的には、眼窩骨の外側の骨を後ろにスライドさせることが頬骨セットバックでしか出来ないという点です。逆に言えば、それ以外は頬骨削りでも良いということになります。
元々出目、眼球が奥まった印象がない、輪郭も四角い感じが無い、奥行きタイプの頭蓋であるといった条件があれば、頬骨削りだけで十分でしょう。
主なリスクにたるみの問題がありますが、頬骨セットバックは後ろに骨ごと引っ込めるので、中顔面が吊り上がったようなフェイスリフト効果は期待できます。ただ相対的に下顔面の輪郭が強調されることになるので、下顔面が太く感じられてしまう可能性があります。
この場合には、エラ削りやオトガイ形成を併用したりして、輪郭4点で考えるとよいでしょう。頬骨骨切りの中でも、頬骨セットバックは変化が大きな術式なので、顔型は結構変わります。事前のデザインシュミレーションがカギを握ります。