鼻中隔延長術で人工骨メドポアを使用する術式は時価組織以外の選択肢として使用されることがあります。
通常であれば、耳介軟骨・鼻中隔軟骨・肋軟骨を使用することが多かったわけなのですが(とは言っても鼻中隔軟骨については廃れてきている)、ここ最近では、耳介軟骨か肋軟骨を使用しているのが成績が良いという結果がわかって生きています。*鼻中隔軟骨を使用する鼻中隔延長術では、鼻先が曲がってしまったり、鼻先が低くなるというデメリットが存在するためです
耳の軟骨は元々曲がっているので、曲がりやすい懸念があったのですがメドポア(骨折の治療に使用されている合成樹脂)を併用することで曲がりを回避できるというメリットがわかってきています。メドポアを耳の軟骨で包むことで突き出てしまうリスクも低減されることができます。
耳介軟骨+メドポアでの鼻中隔延長術でも3ミリ位は鼻先を延長することも全然できます。
*尚、鼻先の皮膚が硬い場合や延長量を大きくする場合には、肋軟骨が向いています
隆鼻術で鼻プロテーゼをしていないのに、鼻筋が細くなったように見えるメリットもあります。
メドポアを耳介軟骨で覆っていることで合併症を抑えることができますから、専門の外科医でインフォームドコンセントを受けられるとよいでしょう。