脂肪移植で豊胸手術、コンデンスリッチ豊胸の遠心分離のリスクやデメリット | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件

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脂肪移植で生き残るのか。

この論文が実際にはメーカーが公表している定着率とは程遠い結果になっていることが分かってきました。

 

普通に脂肪注入する、遠心分離=コンデンスリッチ豊胸、ピュアグラフト、取ってすぐ注入する、冷凍保存、マルチプルインジェクションなど様々な方法が論文で報告されているのですが、

 

手術して1か月の時点でアポトーシスが起きるので、脂肪細胞が自爆していくタイミングが訪れるので、ボリュームの評価は4ー6か月時点での定着率の変化を見る必要があります。また注入した脂肪注入の粒が大きいと、中が腐ってしまっている例もあるので、一見生着したように見えてもうまく定着していないということがあるのです。

 

 

手術時間が早い脂肪注入は辞めた方が良くて、注入した脂肪が細かく入っていないので、中の脂肪がオイルシストと言って脂肪細胞が潰れてしまっていることがあるのです。一回オイルシストができると慢性炎症を引き起こして、拘縮や痛みの原因になる可能性もあります。

 

脂肪吸引でどれくらいの圧力で脂肪を吸引しているのかも大切で、脂肪吸引は引っ張ってくるときの圧力で脂肪細胞が潰れてしまうといったことがあるためです。

 

・デカンティング

脂肪を置いておくだけ

・遠心分離

・コットンパッド

脂肪をガーゼで吸わせて残りだけを注入

・キャル

脂肪と培養した脂肪を混ぜて注入

 

これらをSVFの細胞をカウントして成績を出した結果、デカンティングが最も成績が良く、遠心分離が最も最悪の結果だったことも分かっています。遠心分離をすることで細胞が潰れてしまっていたことがわかりました。遠心分離でぐるぐる回されたら、取ってきた脂肪が潰れてしまうので、コンデンスリッチ豊胸否定派のドクターも出てきています。

 

日本の美容外科では95%は遠心分離機を使用しているので、この辺りは伸びしろがありそうです。

勿論、定着率90%はあり得ない数値です。定着率で50%と報告されているレポートは実際にはほぼ在りません。