ディーププレーン法の切開フェイスリフトの効果は低いという残念なお知らせ | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件

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全国美容外科の医師選びを解説中。
①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

フェイスリフトも多くの術式がありますが、切開リフトで最近話題に上がっているExtended deep place facelift=ディーププレーンフェイスリフトは従来2か所のリガメント処置を5か所する術式となります。
 
ただし、ディーププレーンはかなり昔に忘れ去られていた手術と指摘している外科医もいらっしゃいます。
ディーププレーン法の手術はSMAS法やリガメント法の手術で昔呼ばれていた、ディーププレーンの術式で、JSAPSの学会でもチークファットパッドは浅い部分にあるので、ディープで上げようとしてもなかなか上がらないといった指摘がありました。
 
2時間以下で終了するフェイスリフト、切開リフトは内部処理を端折っている可能性が高く、本当にちょっとだけ筋膜を触って終わりだったりの簡略的なSMASリフトをされている懸念があります。また、縫合一つとっても雑で、中縫いしていなかったり、ダーマボンドの溶ける糸で縫合しているところもあります。

 

リガメント対応と記載があってもほとんどいじっていないこともあるので、手術時間で3時間未満の切開リフトであれば、なんちゃってフェイスリフトと判断できます。*一般的なSMASリフトだと1センチ程度しか縫い縮められません

また過去に糸リフトを受けている場合、神経とリフトの糸が入り混じってしまい見分けがつかずに神経を傷つけてしまうリスクがあって非常に危険なので、より解剖学的に精通している外科医の選択が求められます。

 
以前に頬や顎下の脂肪吸引を行っている症例でも、内部組織に広範囲な瘢痕が残っているので、神経に近い層まで剥離ができないことがありますが、こうしたケースでは、MACSリフトによるフェイスリフトで代替させることがあります。*神経の層から離れているので安全性が確保されます
 
形成外科専門医やJSAPS所属の外科医かどうかは必ず調べるようにしてください。