眼瞼下垂のミュラー筋タッキング、挙筋前転法、挙筋短縮法の効果やリスクを比較 | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件

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全国美容外科の医師選びを解説中。
①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

目の開き、眼瞼下垂や眉毛下切開は黒目の開きや目力が悪くなる症状です。

原因として考えられるのは

 

★眼瞼下垂症
①眼瞼挙筋に異常=筋肉自体の問題
眼瞼挙筋の力が弱いために瞼を開きづらくなる

②眼瞼挙筋腱膜に異常=筋肉に力を伝える部分の問題
眼瞼挙筋と瞼板をつなぐ接合部が緩んでいる。

ハードコンタクトレンズ使用者や目をこする癖でなりやすい。

★眉下切開や全切開二重

①皮膚がたるんでいる=偽性眼瞼下垂
瞼の皮膚が伸びきっていて、目尻側の皮膚余りが顕著にみられる=三角目になっている瞼。

加齢によるものやアイプチ&アイテープを長期使用しているとたるんでくる。

 

眼瞼下垂手術における術式の違いをまとめます。

 

・ミュラー筋タッキング

挙筋腱膜とミュラー筋の間だけを剥離し瞼板に固定する。後戻りの確率が割と高いし、瞼の左右差が出やすい術式。

 

・挙筋前転法

挙筋腱膜を周囲の組織から完全に剥離して挙筋腱膜だけを瞼板に固定する。ミュラー筋をいじらないので、リスクが低い。

 

・挙筋短縮法

挙筋腱膜とミュラー筋をどちらも剥離して瞼板に固定する。ミュラー筋をいじるので、それなりにリスクがあります。

重度の眼瞼下垂症にのみ適応される手術です。

 

また最終手段では、前頭筋吊り上げ法があります。

大腿筋膜や側頭筋膜、あるいはゴアテックスを使用して瞼を引き上げる手術となります。

これもほとんど黒目が開いていないような症例で使用されることがあります。

 

ただ吊り上げ法は、目が開き気味になってしまう欠点があるので、白目をむいたような目ジカラになってしまう懸念はあります。