美容外科学会が発表したスレッドリフトの失敗例や効果・持続性の見解がこちら | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件

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全国美容外科の医師選びを解説中。
①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

スレッドリフトは顔の皺やたるみ取りとして用いられているフェイスリフトの一種です。

 

歴史を振り返ると、アプトスの糸リフトが開発される以前は、単純に糸で軟組織を引き上げて縫合する手術が行われていました。しかしなぜ長期的にはこの術式が持続しにくいのかと言いますと、チーズワイヤリング現象と言って糸を長期間入れていることによって固定源が弱くなってしまい効力を失うことが起きるためです。1点に牽引張力の負荷をかけて糸で軟組織を引き上げようとすると、軟組織が損傷するのです。

 

 

そこで開発されたスレッドリフト。

スレッドリフトは多数の棘のついた糸で、軟組織の損傷を分散させることができます。

1点の負荷に頼らない切らないフェイスリフトの方法で、糸リフトを代表とする施術です。

この糸リフトは長期的なリフトアップ効果よりも短期的な引き上げ力にメリット性がある施術となります。

*長期的にみると効力は無くて、半年~2年くらいでメンテナンスが必要になることが多いです

 

美容外科学会での発表によると

・スレッドリフトの有効性で満足度の高いレポ-トを出しているものはメーカーの関連するもののみ

・国内では承認品はなくすべての糸リフトが未承認である

・持続性は半年程度に限られる

・ただし、切開リフト+糸リフトを組み合わせた使用は有効性が示されている

*特に口元のたるみ取りの引き上げに効果を発揮する

・スレッドリフトのリスクは、皮膚の窪み、左右非対称、皮下出血、痛み、糸が触れるなどがあった

・重篤な合併症は肉芽腫形成や感染や顔面神経麻痺だった

・溶けない糸は溶ける糸よりも知覚異常や糸の露出などをしやすい
*非吸収性の糸の方が合併症の発生確率が高い
など
 
これらを踏まえて、取捨選択して治療する必要がある。
安易に小顔整形目的で20代で切らないフェイスリフトをした結果、その後の将来がメンテナンス地獄になる可能性すらあるので、この治療は特に形成外科専門医を起訴中の基礎として考えられるのが良いでしょう。