鼻プロテーゼ後の違和感の正体はカプセル拘縮?炎症、細菌感染、瘢痕拘縮、被膜拘縮などの合併症 | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件・山口

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①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

シリコン素材での隆鼻術を行った症例では、鼻プロテーゼ後にカプセル拘縮を引き起こすリスクがあります。

発生する原因には、微小な感染、血腫や漿液腫が影響していると考えられています。

 

そしてシリコン素材はゴアテックス素材と違った拘縮がおこるリスクが増大します。プロテーゼの周囲を被膜が包み込んでプロテーゼが変形してしまう現象が現れると大変厄介で、入れ替えや抜去が求められることもあります。

 

 

手術後に違和感がずっと続いている等の機能的な不具合が見られるようでしたら、拘縮を引き起こしていたなんてこともあるでしょう。炎症、細菌感染、瘢痕拘縮、被膜拘縮などが考えられる部分です。

 
炎症はダウンタイム中には必ず起こりえるものですので、2週間ほどで外出できるレベルには回復していきますが、最近完成の場合には、うみが出てきたり機能的にも異常な状況ですので、早期の対策が必要です。抗生剤点滴や洗浄をしたりして徹底した処置が求められるのですが、最悪は抜去となります。
 
また瘢痕拘縮も手術後に患部が硬くなるのですが、3か月ほどで改善されていくことがあります。
 
L型プロテーゼなんかを経験している人が鼻プロテーゼを抜去した際に、鼻が不自然にアップノーズになってしまっている症例を見かけますが、これは、被膜組織が鼻先を上方向へ引っ張ってしまっているからです。これを解除しなければ綺麗に修正することはできません。