目の下脂肪再配置と目の下脂肪除去(経結膜脱脂)が何が違うのか、硬化性についてみていきましょう。
従来、目の下の脂肪取りをする際には、皮膚側の切開をしている医師が多かったのですが、ここ数十年で経結膜脱脂が爆発的にメジャーとなりました。ですが、経結膜脱脂は取る量が少ないと再発してしまったり、取り過ぎると凹みを生じることが後遺症として報告されるようになりました。
そこで、目の下脂肪再配置が登場しました。
脂肪と角膜を一緒に引っ張って、ゴルゴラインの凹みを埋めようとするのが目の下脂肪再配置です。
しかしゴルゴラインの再発してしまう症例があって、正しくゴルゴラインの原因となっている組織を剥離していない術式ですと、たとえ目の下脂肪再配置を行ったとしてもまた再発してくるのです。
脂肪と隔膜を探してゴルゴラインの下人組織を剥離して、その下の骨膜に固定しているか。
これが後戻りを無くすための医師選びのポイントになります。
ちなみに、皮膚の近くのヒアルロン酸が残っていたりすると、完全には除去できないことがあります。
皮膚の近くに残っていると無理に除去しようとしますと皮膚が損傷して陥没が生じることになるからです。
今回のポイントはハの字型に残ってしまうゴルゴラインのお話でした。
形成外科専門医のもとで診断を仰ぐことをお勧めいたします。