隆鼻術をプロテーゼ3回行って拘縮鼻になった失敗の再手術~抜去や入れ替え | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件・山口

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全国美容外科の医師選びを解説中。
①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

鼻の整形をプロテーゼを3回していて、入れ替えややり直しを含めると5回は切って出して入れて縫ってをしているような人が割といます。こうした人の中には、10年後の経過でだんだんと鼻の形が変形を起こしてしまい、鼻尖部が凹んだり、意図していないアップノーズになる症例ケースがあります。

 

これは拘縮鼻と言って、何度も鼻の手術を繰り返していると皮下組織が瘢痕だらけになってしまい鼻が縮れて上を向いてくるようになります。この原理は、鼻に深刻な延長や血種が生じて周囲の組織が硬く縮んでプロテーゼを押し上げてしまう現象です。
 

  

再建方法ですが、

・プロテーゼを抜去して入れ替えを行うケース

・真皮脂肪や皮膚皮弁を使った移植

で皮膚を復元する方法もあります。

鼻尖部を修正するのは、陥没した皮膚を復元するのかで術式が変わります。
 
拘縮鼻は基本的に鼻の構造が破壊されており、皮膚が硬くなって軟骨も足りない場合が多いので、修正手術は困難を極めます。鼻中隔延長術で土台からしっかりと作りこまなくてはならない症例も多くて、肋軟骨を移植に用いることが良く提案されています。
 
3D-CTによる正確な診断ができるドクターでないと中々正確な手術計画を出すのは難しいように感じます。
拘縮鼻の再手術は他院修正をよく行っている医師のもとで計画されることをお勧めいたします。