目の下の脂肪取りで脱脂箇所によって料金を変えているクリニックは悪徳で間違いない。
これは真理かと言われると真理です。
目の下の脂肪取り、通称下眼瞼脱脂=経結膜脱脂で1か所からしか脂肪を取らないとか、2か所からしか脂肪を取らないとかで料金を10万20万と変えているならば、まずそのクリニックはやめた方がよろしいかと思います。
理由は良識的な医療ではないからです。
良識的な目の下のたるみ取り、脂肪取りは何かというと、3つのコンパートメントから適切に脂肪を取る行為を指します。
これは当然のことです。左右で脂肪をどの程度取るかだったり、3つのコンパートメントのうちどこから脂肪をたくさん取るかなどもデザインを考えながら計画するものであるからです。
3ヶ所脱脂だから値段が高くなるというのは尋常ではない売り方なので、間違いなくやめた方が良い美容外科という判断ができます。
クマ取りの整形には、下眼瞼脱脂、裏ハムラ法、ハムラ法、下眼瞼除皺術、脂肪注入法などがありますが、適応を正確に見極めなければ満足のいく治療はできません。治療網羅性が無ければ名医と呼ぶことはできないと考えられます。
脂肪注入の闇について
続いて、脂肪注入も実際に調べてみると、いろいろなところから脂肪細胞を取ってきたり、幹細胞を抽出するプロセスも多数あります。遠心分離による方法も多種多様な脂肪注入の術式の一つですが、遠心分離によっても賛否両論があります。
組織学的には1か月後にアポトーシスと言われる脂肪細胞が自爆していく現象が起こる可能性があります。
なので、3か月~6か月時点での経過を必ずチェックして評価する必要があります。
良いクリニックと悪いクリニックとを見分ける一つの方法としては手術時間を見ることができます。
脂肪注入は手術時間を早く終了させる=時短手術が完了するようなクリニックだと、定着せずにオイルシストが大量発生します。
すると注入した脂肪を
①デカンキング→重力の力でおいておくだけ
②遠心分離→コンデンスリッチ
③コットンパッド→ガーゼで吸わせる
④キャル→培養脂肪を混ぜる
SVFの脂肪が多ければ多いほど定着するのですが、一番結果が良かったのが、③だったという研究もあったわけです。
*日本では当たり前に行われている、遠心分離で細胞が潰れていたという結果もあった
なので、定着率が90%はホントですか?という疑問的結論になります。