眼瞼下垂の再修正の相談が増えてきているのですが、一つには切らない眼瞼下垂なるものが登場したことが理由で、もう一つは非形成外科専門医が執刀し始めたことが挙げられます。*決して切らない眼瞼下垂が悪いものではありません
瞼の構造が非常に繊細で複雑なので、1mm探知の内部処理で結果が変わってきてしまうこと、眉毛の位置やまつ毛の向きや二重幅などの要素もかかわってくるので、黒目の開き以外にも気にしなければならない点が多いことが挙げられます。
瞼修正の相談の中では、眼瞼下垂手術は修正率が高くて、後戻りしてしまった人・左右差が出てしまった人・過矯正で黒目が全開になってしまったケースがあります。
眼瞼下垂の適応を誤らないためには、形成外科学会に所属している医師ならば当然指定いるであろう眼瞼下垂の原因から判断していく必要があります。
実は皮膚が伸びたとか、筋肉が伸びたとかそういった要素以外にも、神経原性・神経筋接合部性・筋原性・腱膜性・機械性・偽性眼瞼下垂などの原因で眼瞼下垂は発症します。なので適切な診断を下せる外科医でなければ眼瞼下垂の手術はやるべきではないことが多く、美容外科医のトレーニングプログラムの中でも終盤に取り組むことが多い術式となります。
当然、埋没法専門医とか全切開程度しかやっていない美容ドクターだとここまでの手術はできません。
一つのカウンセリングで行われる眼瞼下垂のチェック法としては、挙筋機能を測るテストがあります。
「顔を動かさずに下を見た時の上瞼のまつげの位置が、上を見たときにどれくらい引き上がるか」
8mm以上で正常,4~8mmで中程度,4mm以下で不良と判断されることが多いです。
美容眼瞼下垂の場合には、中程度でもデザイン的にマイナスを与えかねないために手術を希望される方が多いです。
筋肉と瞼板の付着のゆるみが原因で年齢的にも徐々に眼瞼下垂が進行されることも多いので、定期的なチェックを行うのが良いでしょう。