鼻翼基部の陥没解消の貴族手術、プロテーゼ・ヒアルロン酸・軟骨移植のデメリット比較 | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件

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①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

鼻翼基部の陥没を改善することで、法令線が薄くなったり鼻が高く見えるようになる効果があるのですが、一方で気を付けなければならない失敗例もあります。

 

貴族手術と言って鼻翼基部にプロテーゼや軟骨やヒアルロン酸を入れる治療方法があるのですが、それぞれでデメリットが違ってきます。

 

 

例えば、

★ヒアルロン酸注入・・動脈塞栓症、最悪失明、感染、吸収される、あまり変化が無い、鼻を土台から持ち上げられない

★プロテーゼ挿入・・しっかり固定しない術式だとずれてくる、ずれると逆に法令線が深くなる

★軟骨移植・・ヒアルロン酸注入と同様に鼻を土台から持ち上げられない、変化があまりない、定着しない、修正困難

*自家組織移植であれば、肋軟骨の粉砕は定着率は比較的良い

 

などが考えられます。

 
鼻の手術においてもCTやレントゲンでの評価は質の高い手術を行う上でも必要で、セファロ分析による標準形との比較評価によって術式やデザインを決定します。なので、鼻フル+貴族手術を行う際にはセファロ分析ができる外科医の基で診断を受けられるのがベターです。
 
感覚で手術されてしまうとざっくりとしたデザインしかできないのと、一発勝負の博打に近い手術プランになります。
その日の医師の感覚によって手術結果が変わるというのはリスク以外の何物でもありません。

 

切らない貴族手術は危険なのか

 

ヒアルロン酸注入で鼻翼基部の陥没を改善しようとするのはある種の限界要素があります。

というのも、ヒアルロン酸注入では、鼻の土台の部分に注入ができないので、あくまでも法令線を埋めるために施術が行われます。その意味で、貴族手術と言って良いのかわからない程度の効果に限られる点がマイナス項目となります。

 

また血管にヒアルロン酸が詰まって血流障害を起こした場合、失明につながりますので、プチ整形のわりにリスクが甚大である点は見逃せないです。特にヒアルロン酸専門医とか、自称している医師に多く、形成外科専門医では無い医師は切らない貴族手術や猫手術を行っている現状を考えると特に注意しておきたいところです。