中顔面地盤沈下に鼻翼基部ヒアルロン酸注入ではほうれい線は消えても鼻は高く見えない | 失敗しないための美容相談所~整形ブログ・名医の条件

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全国美容外科の医師選びを解説中。
①症例写真が綺麗=技術が高いは間違っている
②美容外科学会には2種類ある
③選んではいけない美容外科とは

中顔面が沈んでしまって鼻翼基部が陥没している状態が中顔面地盤沈下です。

 

鼻翼基部が陥没していると外見的には致命的で、

・ほうれい線が若いのにできる

・横から見ると口元が出ている

・Eラインが引けない

・鼻が低く見える

などのでメリットがあります。

 

 

鼻翼基部の陥没を改善するためには、まず鼻翼を持ち上げる施術が必要です。

・ヒアルロン酸注入

・プロテーゼ挿入

・軟骨移植

・脂肪注入

といった方法があるのですが、切らない最も安価なのはヒアルロン酸注入となります。

 

ヒアルロン酸注入自体はプチ整形で値段も10万円以下ということもあり、一見よさそうには見えるのですが、実は動脈塞栓症などの危険性も報告されています。

 

ヒアルロン酸自体は、プロテーゼなどと比較するとゲル状で動くものですので、凹みを面で固定して埋めることには向いていない材料となります。口元は食事をする際などにもよく動いてしまう箇所でもあるので、効果が継続しない点がデメリットとなります。

 

また根本的にデザイニングの上で、鼻翼の下から持ち上げることはできないので、鼻が高くなったようには見えないです。また、症例写真でよさそうに見えてもそれが長期的には持続せずにすぐに形が崩れてしまうのです。

 

その意味では、シリコンプロテーゼの素材でしっかりサイズを出すことが多いです。

口腔内をすこし切開して、プロテーゼを挿入すれば比較的容易に手術を終えることが出来ます。

 

以上から、単に法令線だけを改善するのであれば、ヒアルロン酸注入でもよいですが、鼻も高く見せたいという効果を希望しているのであれば、鼻翼直下までスペースを確保できるプロテーゼ挿入で押し上げる手術が向いています。