足、二の腕の脂肪吸引やウエスト周りの脂肪吸引で凸凹が出てしまう原因は、大きく考えると3つあります。
①浅層の脂肪吸引を大量に行う
②皮膚が強く癒着する
③圧迫などのアフターケアをおろそかにする
など
とくに、顔周り=頬や顎のたるみ感が出てしまうと致命傷なので、ベイザー脂肪吸引などのタイトニング効果のある機材を使用することで予防することがあります。
大手チェーン店でよくある失敗例は、手術時間を短くして大量にさばくという習慣です。
売上重視の美容ドクターに多いのですが、1日に何件も何件も手術を入れて、雑にゴシゴシ手術をすることで脂肪を強引にはぎ取るオペです。これが致命的に予後が悪くなります。
例えば太ももの脂肪吸引では、
お尻(臀部)~足にかけてに脂肪吸引を過度に行った結果、お尻がたるんで見えたり足に陥没を生じることがあります。足の脂肪吸引では、ガスパロッティのGポイントを意識することで足を長く見せる様に吸引ができるドクターもいるのですが、やはり研修医上がりの医師の場合、こうした結果を期待することは難しいように感じます。
「4000cc取ってください」と言うオーダーよりも、「綺麗に部分痩せしてください」と言うオーダーの方が上手くいきます。量にこだわると皮膚感を崩してしまいます。また、解剖学的に精通していない医師の場合、何でもかんでもやりますと言って手術を決行します。これは絶対にNGです。
小さなカニューレを使用して1件当たりの手術枠を十分に取った状態で手術を行うことが成功につながります。
安かろう悪かろうの大量症例数病院にはぜひ注意されることをオススメします。