鼻筋へのヒアルロン酸注入を行っているクリニックは多いですが、鼻先にも注入しているクリニックは少ないです。
それはなぜなのか？
安全性・危険性について考察していきたいと思います。
FDA認可のジュビダームビスタ、シリーズの製剤を使っていればよいのか？と言うと、それは違います。
根本的にヒアルロン酸注入は主に外科手術が得意ではない医師が、代替的に行うものとなります。鼻筋を整える程度でしたらＯＫですが、鼻先にフィラーを入れることは多くの形成外科専門医から否定されており、動脈塞栓症や壊死など将来的にも鼻が太くなるなどの危険性があるのでお勧めはされておりません。
失敗が直結しやすいのは、
①ヒアルロン酸の大量注入
大量にヒアルロン酸注入して皮膚を圧迫することで皮膚の血流が悪くなり、鼻先の皮膚に栄養や酸素が届かない状況です。修正手術も難しいものとなります。
②動脈塞栓症
鼻翼基部～法令線周辺、鼻先などは重要な血管が走行しており、形成外科専門医ではない医師が鼻先ヒアルロン酸注射をした結果、血管が詰まって皮膚が壊死したり失明してしまうことがあります。
クリニック選びをする際には絶対に症例写真で選んではいけません。
特に鼻ヒアルロン酸注射は一時的な効果であり、半年後の結果も保証されていないものとなります。注射して直後に綺麗に見えてもすぐに形が崩れてしまえばまるで意味がないと思います。
