切開法での眼瞼下垂手術の手術方法を4つご紹介します。
①腱膜固定術②挙筋短縮術③筋膜移植法④皮膚切除法
すべて対応している外科医は少なくなんちゃって美容ドクターばかりが多くなってきているので注意しておきましょう。
①腱膜固定術
一番ベーシックな術式で、挙筋前転法とも言われています。
緩くなった腱膜や瞼板との接続が切れている腱膜を瞼板に再固定する手術です。腱膜がしっかり瞼板に縫い留められていると上手に瞼が開くことになります。
メリット
・ミュラー筋を傷つけることが無い
・筋肉の短縮が必要な手術法に比べて手術時間が短い
デメリット
・腫れや内出血などでダウンタイムが長い
・医師の技術差がひどい
②挙筋短縮術
伸びてしまった頑健挙筋や挙筋腱膜を切って短くする手術方法。短縮した筋を瞼板に縫い合わせることで目つき矯正をします。ミュラー筋を損傷するリスクがあるので、それほど多くは行われていないのですが、重度の眼瞼下垂に効果的な方法です。
メリット
・挙筋腱膜を直接短縮するので、重度の眼瞼下垂症も改善する
デメリット
・ミュラー筋を損傷する可能性がある
・ダウンタイムが長い
・難しい手術
③筋膜移植法
瞼を持ち上げる眼瞼挙筋機能が残っていない症例で効果的。多くは太もも大腿筋膜を移植する。
先天性の眼瞼下垂でしばしば用いられる。
メリット
・最終手段。かなり重度な眼瞼下垂にも効果的。
デメリット
・腫れや内出血も一番長引く。3か月程度時間がかかることも多い。
・難しい手術なので対応していない美容ドクターがほとんど
④皮膚切除法
眼瞼挙筋は機能しているが皮膚弛緩がある症例で効果のある手術(二重切開や眉下切開)。
主に年齢に起因する瞼の下がりへ適応する。