鼻先を伸ばす手術には鼻尖形成3D法や耳介軟骨移植や鼻中隔延長術があります。
その中でも最も延長量が取れたり鼻の角度調整(アップノーズやダウンノーズにする)することができるのが、鼻中隔延長術となります。
使用される軟骨の種類は主として、鼻中隔軟骨・耳介軟骨・肋軟骨があげられます。
一方で、鼻中隔延長術においては、
・PCLプレート
・オステオポア
・シ体からの保存軟骨
は長期的なEBM=エビデンス ベイスト メディシンが認められていないので、積極的には推奨をされていないことがあります。
満足度を下げる要因としては、
・鼻曲がりが起きる(クローズ法で多い)
・鼻柱の傷跡(オープン法)
・感染する
・鼻が硬くなる
・保存軟骨の吸収
・異物(主にPCL素材)で鼻翼軟骨がつぶれる
などが生じる可能性があります。
使用する材料によってリスク面は大きく変わってきます。
例えば、鼻中隔軟骨を使用する場合には、鼻の土台が弱くなりますので、大きな揺れが来るとつぶれやすいといった欠点があるのです。しかしながら肋軟骨は鼻先が硬い感じがするといった方もいます。*一長一短で、全てのデメリットが無い材料はありません。
肋軟骨採取時の失敗例、気胸(ききょう)に注意
肋軟骨採取時には、軟骨膜を温存し採取しなければ 軟骨は再生しません。
乱暴な操作により肋軟骨膜が破れると、気胸(ききょう)と言って空気が漏れて肺が膨らまない合併症が生じることがあります。
100%防ぐことは難しくとも、知識のある形成外科医を選択しなければ万が一の際の対応ができないため、要注意です。