若い人はパンツというらしいが、私は昔ながらのズボン。この3年くらいめったにスカートは履かない。もっぱらズボン派。
その夏ズボンの裾上げを、手縫いで3本もやって、くたびれてしまった。第一、糸通しを使っても糸が通しにくい。ズボン、ブラウス、スカートの裾上げくらいにしか使わなくなったミシンが邪魔になって、一昨年不要品回収に出して、今頃後悔している。
「縫う」を商売にしている娘に、去年裾上げを頼んだら、「私に頼むと高くつくよ」と毎度の挨拶。おまけに、今、6人分の衣装制作中。糸や針を変えて他の作業を入れるのは迷惑…と言われ、空きを待つ間に秋になってしまった。裾上げなんて頼んだことも忘れてしまった。
ついこの間思い出し、驚いた。去年付けた印より、さらに2㎝位上に上げる事になったこと。またがみが深すぎてウエストを折って着ないと裾上げをした意味がないくらいズルーッと引きずってしまう事。またがみまでこんなに縮むなんて思ってもいなかった
毎年背が縮んでいるのは自覚していたが、こんなにとは思わなかった。そんな私を見て娘が追いかけて言う。「そんだけ小さくなってるんだから、痩せようなんて思っちゃだめだよ。これで痩せたらみすぼらしいおばあちゃんになるからね。ふっくらしたおばあちゃんってかわいくて、優しく見える上に、品よく見えるからね」だと。
痩せようとも、縮もうとも思ってないのに・・・両方進行中・・・ 負け惜しみみたいに、「外見程には、まだ頭の中身が少ししかが減ってないから安心しな」と言い返して笑い合った。