今日はポレポレ東中野で「原爆資料館 語り継ぐものたち」を。

ちょっと前にポリタスTVで紹介されていて、観に行った今回。

原爆資料館に関わる人達の姿や行いを通して、歴史を紡いで行く事、平和を紡いで行く事はイコールであると言う事を強く実感する素晴らしい作品だった。


原爆資料館の展示やその空間だったり、歴代館長の語りを通して原爆資料館の歴史、その歩みをテンポ良く描かれていたのがとても面白かったし、そこには容赦ない現実を突きつけながら、歴代館長の取り組みやその生き様を感じたり知る事が出来てとても良かった。


原爆資料館の展示やその取り組みに触れて行く中で、個人的に大好きな塚本晋也監督「野火」で描かれていた事がとても腑に落ちる物があったし、「野火」で描かれていたその現実はその何十倍も何百倍も恐ろしいと言う事が、ここにはあるのだと実感せずにはいられなかった。


歴代館長や職員の方々の誠実で切実な取り組みを実感しながら、各国の要人達が数々の展示にしっかりと向き合っていた姿や立ち振る舞いがとても印象的だった。

人間が持つ業というか、愚かさや醜さを数々の展示やその空間の中で知るからこその姿や心がそこにはあったように感じた。


途中、展示の入れ替えが行われる中での賛否両論になったとかという話を観て行く中で、100%の完全な体験を出来る訳ではないのにと言う所で、その展示が否定的な感じになっていた所に首を傾げずにはいられなかった。

展示が合う合わないはあるのはある種当然だけど、そんな事はお構いなしの容赦ない出来事なんだから、それを言うのは違うのでは?と思ったけど。


その歴史を知って行く中で、原爆資料館の展示にちゃんと向き合わない2023年のG7広島サミットの酷さには呆然とするしかなかった。

原爆資料館に訪れて来た数々の沢山の要人の方々は真摯にその出来事とその展示に向き合っている姿をしっかりと見せられた後で、その行いを知るともはや冒涜だよなと思わずにはいられなかった。


歴史を紡ぐ事、平和を紡いで行くからこその歩みと現在がここにある映画だったからこそ、現在の高市政権の行いはそれとは全然違う事をやっていると思うし、昨日広島に来て言ってる事と実際にやってる事違うだろと強く思うし、ある種の気骨という部分で歴代の政権や国会議員の方々とは全然違うよなと思わずにはいられなかった。


2026年の現在に歴史を紡ぐ事、平和を紡ぐ事、その理念や気骨を持ち合わせて取り組む事の大切さを実感せずにはいられないし、その歴史と現実に向き合わねばならない現在を積み重ねて来たからこその、原爆資料館の姿がそこにはあったなあと。

それがとても良かった。


とてもテンポの良い映画で、歴史を紡ぐ事と平和を紡ぐ事はイコールだからこその取り組み、原爆資料館に関わる人達の姿や行いを丁寧に掬い取っていた素晴らしい作品だった。

あれだけの歴史とその重みがあるからこそ省略せざるを得ない所もあるんだろうけど、省略芸術としての映画の素晴らしさを兼ね備えていて、とても面白かった。


昨日の今日でこの映画を観る事が出来て良かったし、実際に原爆資料館行ってみたくなった。

そして近年観る機会のあった数々の戦争映画が自分の中で腑に落ちたり、紡がれて行く所があって、とてもテンポの良い語り口でこの作品をしっかりと楽しむ事が出来て良かったです。