先日原作を読み終えたので、今日は渋谷ユーロスペースで石井岳龍監督「箱男」2回目を観た。‬
‪原作を読み終えてから改めて観ると、物語がより分かりやすく体感する事が出来たし、2024年の現在を確実に捉えて描かれて行く物語が抜群の面白さで、全てが最高だった。‬

‪ユーロスペースの音響が抜群の素晴らしさで、映画を劇場で体感する面白さとその魅力を存分に楽しむ事が出来たし、音楽を奏でるかのように描いて行く映画のリズムやスピード感溢れる序盤の描き具合にどんどん引き込まれて行った。‬

スピード感溢れる展開にどんどん引き込まれて行きながら、柳英里紗の姿や永瀬正敏の語りやその姿に釘付けになりながら、後に渋川清彦が登場しての展開には思わずニヤニヤせずにはいられない面白さが溢れていて。‬
‪何よりもあのキレッキレのアクションが最高だった。

‪原作読み終えてから改めて観ると、映画が始まってすぐに描かれて行く事が現代社会と重なり合う物をしっかりと感じる事が出来たし、原作の文学性や監督の作家性、俳優陣の演技を通しての芸術とエンタメを見事な形で両立して描いて魅せていたのがとにかく素晴らしかった。

‪‬ ‪原作で語られていた事を踏まえて映画で語るその描き具合の面白さを存分に感じられた所がたまらなく良かったし、原作を踏まえながら石井岳龍監督作品として落とし込んで魅せる映画の面白さをたっぷりと体感する事が出来た。‬

‪永瀬正敏演じる男は原作の文学性を脈々と受け継いだ感じのする、重みのある語りが素晴らしかったし、浅野忠信演じる男はテンポの良く、時にポップで良い意味で胡散臭い感じもある語りがとても好みで、永瀬正敏と浅野忠信の存在感と語りの対比と言えば良いのかな、それをたっぷりと楽しめたのが最高だった。

‪この映画のヒロインを演じた白本彩奈の演技と存在感が素晴らしかった。‬
‪特に美しさとエロさと変態ぶりと狂気が溶け合いながら、サイケデリックに描かれて行く所が最高だったし、ミステリアスな美しさと存在感が際立っていたのが最高だった。‬

‪現実と重なり合うように描かれて行く所もあれば、現実と夢が交差しながら進んで行く物語の描き具合をしっかりと楽しむ事が出来たし、原作と映画のそれぞれの世界観を交差させながら描かれて行く物語の世界観を心ゆくまで体感出来たように思う。‬

‪物語を体感して行く中で、人間が持つあらゆる側面がとても奥深く浮き彫りになって行くあの描き具合が現在と響き合っているように思ったし、心の内面と向き合うからこそのおかしさとか滑稽さだとか、純粋な欲望が曝け出されて行く所をとても丁寧に大胆に描いている素晴らしさがたまらなく良かった。

‪現実と夢の狭間を交差するかのように、圧倒的な世界観を描いて行く物語の最後にしっかりと突き付けて来るあの重さと鋭さがあまりにも最高過ぎたし、観ていて物凄く腑に落ちた所もあって。‬
‪2024年のある部分の現在を完全に捉えて魅せるあの終わり方がとにかく素晴らしかった。‬

‬原作を土台にした面白さもあれば、映画として描くからこその面白さもあって、全てが最高だったな。‬
‪原作の面白さと石井岳龍監督の作家性と芸術性、俳優陣の演技と存在感を心ゆくまで楽しめるエンタメの面白さが見事な形で両立されている素晴らしい作品でした。‬