昨日は109シネマズ川崎で「万事快調 オール・グリーンズ」を。
閉塞感や絶望に抗いながら、毒をもって毒を制すような痛快な物語が抜群の面白さ。
全てが最高だった。
とは言え、最初は物語を描くテンポがもっさりしていてる感じがして、正直違和感を覚えながら観ていたのだけど。
でも登場人物達の背景、閉塞感や絶望を魅せて行く事での葛藤や憤りだとか、生きて行く事での上手く行ってなさ加減がそこにはあるからこそ、という所をしっかりと描いていた事を映画を観て行く中で気がついて、後に物語に深くのめり込んで行けた。
ヒップホップの完成度を求めると、という所では思う所はある反面、映画としてその場所で生きるリアルという所では、登場人物の心情や背景をヒップホップを通して現在を捉えて魅せるからこその素晴らしさがそこにはあって。
それぞれに燻っている物が浮き彫りになって行く過程での、青春を定義する場面が抜群の素晴らしさだったし、お互いの心情をリアルに剥き出しにするからこそ距離が縮まって行くあの描き具合が抜群の素晴らしさだったし、女子3人の関係性が深まって行くあの描き具合の面白さは、観ていてたまらない物があった。
物語の中で音楽と映画と漫画が絶妙な形で溶け合って行きながら、語られて行くその言葉や姿や立ち振る舞いがとても魅力的だったし、あの3人がイキイキとしている姿がまたあまりにも最高過ぎて。
何よりも好きだからこその会話が抜群の面白さだったし、演劇的な感じもあって、様々な芸術を多角的に取り込んでいるような面白さがここにはあった。
ある種の1発逆転、ワンチャン的な所での行動を描いて行く所での物語の面白さがあまりにも最高過ぎたし、あの痛快ぶりには胸のすく思いがしたし、自分の人生をちゃんと生きているからこその清々しさがしっかりと焼き付けられているように感じた。
でも上手く行ってるからこそ起こりうる事、物語の中で深く影を落として行くあの感じのリアルさには釘付けにならずにはいられない物があったし、閉塞感や絶望の中で夢を見るからこその、その姿や表情に思わずグッと来る。
ちょっと変わった青春映画ではあるけども、地方に住みながらの閉塞感や絶望、ある種のヘルジャパンをしっかりと描いている所は社会性も兼ね備えている映画と言っても良いと思うし、俳優陣の演技と存在感を楽しみながら、様々な文化や社会を映画を通して紡いで行くからこその素晴らしさが溢れていた。
物語の紡ぎ方が抜群の素晴らしさだったし、一筋縄では行かないからこそのあの終わり方があまりにも最高過ぎたし、色々な事があるけども、生きて行こうとするその姿を描く面白さと物語の痛快さをしっかりと楽しむ事が出来て、全てが最高でした。

