『赤炎』 3ノ3
一晩明けると、レイディンの体調は家の中を自由に歩き回れるまでに回復していました。
元来≪赤炎の戦士≫の回復力は人間を超越した次元の物なのです。
朝早くに目が覚めたレイディンは、寝静まった静かな家屋を探索し、キッチンにたどり着きました。
色々と朝食の食材を物色します。
「ロクなもんないじゃん」
チーズと堅くなったパンと、野菜が少々。
レイディンはあきらめの溜息を吐きました。
アサリーが起きてくると、ホクホクとした良い匂いがダイニングに満ちていました。
「レイディン、すいぶん早起きなのね」
アクビ混じりにアサリーがダイニングの入り口にもたれかかります。
「アサリーさ、ろくなモンなかったんだけど。普段一体どうやって食ってんの?」
「ん?私、朝は通勤途中に買い食いしてるから」
レイディンは、苦笑をにじませました。
「まぁ、今日は食ってから行きなよ」
少年に笑われて、アサリーはテーブルに着きました。
香ばしい匂い。
「オニオンスープ?」
「まぁ、あり合わせで作ったからそんな立派なもんじゃない」
「やだ、うまっ!!何コレ、これ、レイディンが作ったの!?うそぉ?」
アサリーが目を見開いてオーブンで焼いたスープカップを凝視しています。
「ホント、おいしっ熱っ!!」
「慌ただしい女だな、あんた」
飯くらい落ち着いて食えと、レイディンが溜息混じりに苦笑します。
「タマネギの下にチーズを敷いてあるから熱いよ」
「やだ~私、チーズ大好きなのよね」
「……ていういか、アサリーこれまで何食って生きてきたんだよ」
昨夜のシチューは酷かった……レイディンが回想にふけります。
「悪かったわね。料理下手で。いざとなったらね、食べようと思ったら人間なんでも食べられるのよ」
そんな、いざ、な生活ばっか送ってきたのかよ……レイディンは少し憐憫を込めて、アサリーを眺めました。
その視線に気づいたのか、以前見た時は堅かったパンがとても柔らかく煮込まれているのを突いていたアサリーが、ふて腐れたように口をとがらせます。
「あんた、体が良くなるまでここに置いてやっても良いわよ。でも、朝と晩はご飯作ってよね」
「えぇぇぇ……なんだよ、それ」
『赤炎』4ノ1へ
********************************************************
餌付だ。


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元来≪赤炎の戦士≫の回復力は人間を超越した次元の物なのです。
朝早くに目が覚めたレイディンは、寝静まった静かな家屋を探索し、キッチンにたどり着きました。
色々と朝食の食材を物色します。
「ロクなもんないじゃん」
チーズと堅くなったパンと、野菜が少々。
レイディンはあきらめの溜息を吐きました。
アサリーが起きてくると、ホクホクとした良い匂いがダイニングに満ちていました。
「レイディン、すいぶん早起きなのね」
アクビ混じりにアサリーがダイニングの入り口にもたれかかります。
「アサリーさ、ろくなモンなかったんだけど。普段一体どうやって食ってんの?」
「ん?私、朝は通勤途中に買い食いしてるから」
レイディンは、苦笑をにじませました。
「まぁ、今日は食ってから行きなよ」
少年に笑われて、アサリーはテーブルに着きました。
香ばしい匂い。
「オニオンスープ?」
「まぁ、あり合わせで作ったからそんな立派なもんじゃない」
「やだ、うまっ!!何コレ、これ、レイディンが作ったの!?うそぉ?」
アサリーが目を見開いてオーブンで焼いたスープカップを凝視しています。
「ホント、おいしっ熱っ!!」
「慌ただしい女だな、あんた」
飯くらい落ち着いて食えと、レイディンが溜息混じりに苦笑します。
「タマネギの下にチーズを敷いてあるから熱いよ」
「やだ~私、チーズ大好きなのよね」
「……ていういか、アサリーこれまで何食って生きてきたんだよ」
昨夜のシチューは酷かった……レイディンが回想にふけります。
「悪かったわね。料理下手で。いざとなったらね、食べようと思ったら人間なんでも食べられるのよ」
そんな、いざ、な生活ばっか送ってきたのかよ……レイディンは少し憐憫を込めて、アサリーを眺めました。
その視線に気づいたのか、以前見た時は堅かったパンがとても柔らかく煮込まれているのを突いていたアサリーが、ふて腐れたように口をとがらせます。
「あんた、体が良くなるまでここに置いてやっても良いわよ。でも、朝と晩はご飯作ってよね」
「えぇぇぇ……なんだよ、それ」
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