치맥(BIGSTARで妄想) -28ページ目

치맥(BIGSTARで妄想)

BIGSTARで妄想を書き綴ってます。
クレームは受付ませんのでよろしくお願いします。
リクエストは受付ます。しかし、思いつかなかったら書けませんので悪しからずww

今日は金曜日。
彼が家に来る日。
後輩のミスに巻き込まれ帰るのが遅くなってしまった。
遅れるとだけしかメールもできず、怒ってるかなと心配しつつもとにかく走って帰ろう。

『ただいま!ハァハァ…あの…仕事で…本当にごめんね。あれ?』
部屋には誰もいない。するとお風呂場から水の音が聞こえ、そちらに目を向けると扉からひょこっと顔を出した彼が。
「あ、お帰り。お疲れ様。」
手は泡だらけ、足はビショビショのままこちらに向かって歩き出す。
『ちょwwwビショビショじゃん!スウェットまで濡れちゃって…捲ってる意味ないじゃんwww』
「あ…」
少し恥ずかしそうに顔を背けながらお風呂場に戻っていく彼。
あれ?部屋を見渡すとご飯の用意がしてある。しかも、洗濯物も畳んである。嘘でしょ?家事なんて全くできないのに…振り返ってキッチンを見ると鍋やらよくわからない白い粉で汚れている。

彼の不器用な優しさに胸がいっぱいになる。あからさまに褒めると照れて黙っちゃうんだろうなーと思いながらニヤけてしまう。
「なんで笑ってるの?」
お風呂掃除を終えた彼がすぐ横に立っていた。
『何でもなーい。ご飯作ってくれたんだね、ありがとう!じゃあ食べよう』

小さなテーブルを囲んで座る。
『すごいねー!料理できるんだね』と軽く褒めてみる。
「うん…作ってみた」と恥ずかしいのか俯きながらぶっきらぼうな言い方。
何だかそんな彼が可愛くて、からかってしまう。
『どれどれー。お、これは隠し味がきいてますなーwwうん!美味しい!』
実際は、きっとあまり美味しくなかったかもしれないけれど、一生懸命準備してくれたという気持ちが嬉しくてたくさん食べてしまう。
食事が終わり片付けをしていると、彼も手伝うと言って洗い終わったお皿を片付けくれた。
彼は疑うように聞いてくる。
「ねぇ。本当に美味しかった?」
『すごく美味しかったよ!これはどこに嫁いでも大丈夫!いいお嫁さんだww』
「……ふ~ん…そか」
あれ?彼の表情が少し変化したように見えたのは気のせいだろうか。
彼は「シャワー行ってくる」とだけ言い残しお風呂場へ行ってしまった。

正直に美味しくなかったと言った方が良かったのか。気のせいかな…少し不安になりながらも彼が戻ってくるのを大人しく待つことに。

彼がお風呂場から戻ってきても何となく不機嫌な彼。それはきっと友達や家族でもわからないくらい、本当に少しの変化。
気まずくなって私も『お風呂行ってくる』と逃げる。
何で機嫌悪いのか聞いても絶対教えてくれないし、どーすればいいのかわかんない。

お風呂から出ても、空気は変わらずお互いぎこちなくベッドへ。
彼が背中を向けて寝ているので、彼の方を向いて背中をつついてみる。
『ねぇ。なんか怒ってるの?私、なんか悪いこと言っちゃったかな?』必死の思いで問いかけるも「ううん。別に。何もない」と冷たく返される。気になって眠れないので、もう一度だけ。
『せっかく来てくれたのにごめんね…』
それでも彼は「別に。大丈夫。何でもない」
何でもない訳ないじゃん、じゃあ機嫌悪いのは何でなんだよ。もういい寝る!『ふ~ん。じゃあおやすみっ!』と私も反対側を向いて寝ることに。

眠れる訳もなく、ひたすら理由を考えているが答えは出ない。
耳を澄ましても彼の寝息は聞こえない。
あー起きてるんだなぁ、きっと。あーもう1回聞こうかな…でもな…もういい。はっきりしない彼が悪い。寝よ寝よ。
と目を閉じて寝ることに集中した。

………


突然、彼が後ろから抱きしめてきた。
「ヌナ」
耳元で寂しそうな声。ビックリしたが今まで素っ気ない態度をしてきた罰として無視する。あー私も子供だなと思いながら…すると彼がまた口を開いた
「ヌナ、起きてるでしょ?ごめんねこっち向いて?」
私は『起きてるよ』とだけ言って動かない。
「ねぇ。こっち向いて?」と少し甘えた声で言ってくる。彼の方へ向きそうになる気持ちを抑えて
『なんで機嫌悪かったの?』と問いかける。
「何でもないよ。ごめんね。」
『何でも無かったら、いつもみたいに楽しい時間になるはずだよね?』
「あ…うん…ごめん」と言ってまた背中を向けてしまった。

やってしまった。頑固で表現が下手な彼がここまで言ってくれたのに…
思わず振り返って彼の背中に問いかける。
『ごめん。でも片付けてる時から少し違ったよね?どうしてなのか教えて?』
「…ヌナが…」やはり私か…
「ヌナは俺と…俺と結婚したいって思ってないの?」
は?突然の発言にビックリして何も言えない。
「ヌナが…『どこに嫁いでも大丈夫』って……俺と…一緒にはなりたくないの?」

そんなことで、悩んでいたなんて思わなくて、笑いが込み上げてきた。
そしてあまりにも可愛い問いかけに思わず彼の背中を抱きしめる。
『えー!そんなこと考えてたの?ごめんねwwwそれくらい料理が上手ってゆう意味で言ったんだよ?ハハハ、あー可笑しいwww』
突然彼が振り返ってこちらを向く。
その顔は真剣そのもの。
笑ってた私も思わず真顔に。
『え?どうしたの?』
とお互い真顔のまま見つめ合う。

すると彼の人差し指が私の鼻を押す。
「ブタ」
は?何それ。しかも彼はいつの間にかニヤニヤした顔つきになっている。
『ちょっと!』と言って私も彼の鼻を押す。すると、今度はほっぺを引っ張られ、仕返しにデコピンを…
「やめてwww」
『そっちが先にやってきたんでしょ?ちょっと、やめてwwwキャーwww』
とベッドで大騒ぎ。
彼の胸をバシバシ叩くと強い力で抱きしめてきた。
私を抱きしめながら
「こんなくだらないことで俺の心を乱さないで。ヌナだけだよ、俺を情けない男にさせるのは。だから責任取って」
今までふざけてたのが嘘のように真面目な声。何だかよくわからなくて私は笑いながら
『ごめんって言ったじゃんwww責任って何よwww』と言った。
「責任…ヌナは鈍感だねホント。1回しか言わないよ」
彼が耳元で囁く。とても小さな声で
「結婚して」

驚きと嬉しさで一気に涙が溢れてきた。
何も言わない私に
「聞こえたでしょ?返事は?」

もう、胸が詰まって何も言えない。
だから何回何回も頷いた。

「よくできました。」
と頭を優しく撫でてくれる。
私が泣き止むまでずっと…

fin