G:グァンソク(feeldog)
Y:ヨンジュン(BARAM)
朝だ。
カーテンの隙間から差し込む光で目がさめる。
昨夜はいろいろ考えてしまい、眠りが浅かったようだ。身体が重い。
Y「グァンソガ、起きて。朝。」
G「…うん…スースー」
グァンソクは一瞬起きてまたすぐ寝てしまった。可愛い寝顔だ。僕はおかしくなって1人で笑い始めた。
Y「フッフッフッ(笑)」
G「うん?ヒョン、何笑ってんの(笑)?」
Y「何でもない(笑)」
G「なんだよー!教えてよ!」
グァンソクの寝顔が可愛いなんて言わない。絶対。本当にいい奴だな、グァンソク。僕とグァンソクだったら、ヌナはどっちを選ぶかな…
またヌナのことを考えていた。
1回もデートしたことも無ければ、ご飯を食べに行ったこともない人を好きになるなんて。どうかしてる。ヌナとグァンソクは仲が良いから付き合ってるのかもしれないし。僕の出る幕はないはず。そう言い聞かせる。
自分の気持ちに気付いてしまい、何だか怖かった。
いつものようにグァンソクと練習に向かう。
練習室の扉を開けるといつもいるヌナがいなかった。
G「あれ?ヌナ、今日休みかなー」
Y「かもね」
G「ま、いっか!あ、名前書かなきゃ…」
少しホッとしている自分がいる。
ヌナのことが好きだ。
この気持ちに気付いてしまってから、どんな顔で会えばいいのかわからない。
今日はその心配をしなくても良さそうだ。
リーダーの掛け声で一斉に練習が始まる。
今日もなかなかハードな内容だった。
今日は何だかリーダーの様子がおかしい。
誰にもわからないかもしれないけど、いつもより何かにイライラしている感じ。
何となく練習の雰囲気も悪い。
みんなもかなりバテバテな様子だ。グァンソクも気付いているはず。
G「リーダー、すみません。ちょっとだけ休憩しませんか?」
「は?そんな根性なかったのかよ。だからお前の背は伸びないんだな!」
G「っ…関係な」
「あ?口ごたえかよ。ちょっとこっち来いよ」
G「…」
Y「リーダー、グァンソクに僕が休みたいと言えって言ったんです。怒るなら僕のはずです。話を…話はあちらでしましょう」
「お前…こっちに来い」
G「ヒョン…違っ」
Y「グァンソク、ごめんな」
僕はリーダーの発言が許せなかった。
一対一でケンカなんてしたことがない。
人を殴ったこともない。きっとリーダーに一方的にやられるんだろう。それでもいい。グァンソクにただ、謝って欲しかった。
Y「生意気言ってすみませんでした。でも、グァンソクの…」
「すまん。俺が悪い。ヨンジュナが止めてくれて助かったよ。ちょっと自分のことでイライラしてて…」
Y「何かあったんですか?良かったら話してくれませんか?」
「…ダサいんだけど。俺、昨日あいつにフラれたんだ」
Y「え?あいつって…?」
「ほら、受付の…」
Y「え?リーダー、ヌナのこと好きだったんですか!」
「あぁ。でもあいつ、好きなやつがいるんだってよ。ハッキリ断られた(笑)」
Y「え!好きな人…それって…」
「うん。教えてくれなかったけど、グァンソガだと俺は思ってる。仲良いしな」
Y「あ…やっぱり…」
「よし、戻るか。すまなかった!後でグァンソガにもちゃんと謝るよ。ありがとな」
Y「…グァン…ソク…か」
わかっていたけど、やはりショックだった。グァンソクに謝って欲しくてリーダーと話をしたのに。そんなことよりヌナの好きな人がグァンソクだということに動揺を隠しきれない。何とか冷静にならなければ。。。
なんとか気持ちを無理やり落ち着かせてみんなのところへ戻る。
G「ヒョン…ありがと!殴られてない?大丈夫?リーダーが謝ってくれたよ」
Y「あ、うん。良かったな…」
何だか気持ちが整理できなくてグァンソクの方を見れない。自然と返答も素っ気なくなる。
練習が終わり、ロッカーへ向かう。
ヌナ「ヨンジュナ、昨日はどうだった?」
ヌナがいつの間にか練習室にいた。
ビックリして一瞬何が起きたのかわからなかった。
ヌナ「ねぇ、無視?あーさては、良いことあったとかー?やるねぇ、ヨンジュナは!」
Y「関係ないじゃん」
ヌナ「あ、冷たーい。何で何で?」
ヌナのいつもは嬉しい悪ふざけも今日は何故かイライラする。
Y「ヌナだって昨日…」
思わず口から出てしまった。
ヤバい!と思った時には遅かった。
ヌナ「昨日?何?何?」
Y「いや…別に…」
ヌナ「そこまで言ったからには言ってもらわないと」
Y「…なんでもない」
G「ヒョン…どうしたの?」
ヌナ「早く言ってよ。何?」
僕は覚悟を決めた。
Y「昨日リーダーを振ったって…。ヌナだって、そーゆー風に浮いた話あるじゃん。僕は昨日、歌のレッスンに通ってただけだ。リーダーがヌナは他に好きなやつがいるって…」
そこまで言って、思わずグァンソガを見てしまう。
G「ヒョン…歌の…言って良かったの?」
ヌナは少し驚いたように真顔でこちらを見ている。
もぅいい。全て言ってしまおう。そうでないとずっと気まずいままだ。
僕は意を決して言葉を続けた。
Y「ヌナは…ヌナはグァンソガが好きなんだろ?僕はヌナが好きだ。でもグァンソガのことを良いやつだと思ってるし、親友だと思ってる。このままだと…」
G「アハハハ、ヒョン…(笑)」
ヌナ「アハハハ(笑)このタイミング?(笑)」
突然、グァンソガとヌナが同時に笑い出した。
僕は訳が分からず、2人を交互に見る。
Y「え?何?なんで笑ってるの?」
笑い転げてるグァンソクを無視してヌナに問いかけた。
ヌナ「フフフ。こーゆーこと」と言ってヌナの手が僕の頬に伸びてきた。
あ!叩かれる!と思い目をギュッと瞑る。
……っ
その瞬間、柔らかい物が僕の唇に触れた。
え?
驚いて目を開くとヌナがニヤニヤしていた。
訳が分からず放心状態の僕にグァンソガが
G「ヒョンの顔マヌケ(笑)あーもぅ上手く行きすぎておかしい(笑)ヌナがヒョンのこと好きで、でもヒョンの気持ちわからないから協力してたの」
ヌナ「グァンソガ、ナイス!」
僕はますます訳がわからない。
G「僕とヌナが仲良しなフリしてヤキモチやけば告白するかなーとかいろいろ考えてたのに、ヒョン決断が早くてビックリして笑っちゃったよ」
ヌナ「そゆこと!わかった?」
Y「え?は?僕…ハメられたの?」
ヌナ「うーん。ハメようとしてたけどフライングしたってゆう方が正しいかな(笑)そーゆーわけだから。あ!そうだ!もう一回好きだって言ってよ~」
Y「は?ヤダよ。さっき言ったじゃん」
ヌナ「いいじゃん、いいじゃん!お願い、言って~」
そう言いながらヌナが後ろから抱きついてきた。
僕は嬉しくて嬉しくて顔が緩みっぱなしだ。でもそんな恥ずかしい顔は見せたくなかった。
ヌナから抱きつかれたままずっと俯いていた。
fin.