続「国際金融都市・東京」論 −東京に有効な経済政策とは?− | 鈴木健治郎 Official Blog

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こんばんは。

鈴木健治郎です。

 

先日、江戸東京博物館に行ってきました。

 

江戸から東京へという長い時間軸の中で、今の東京があるということを強く実感した。当然ではあるが、いきなりある日、江戸から東京へと変わったのではない。

東京と名前の変わった明治の初頭においても、銀座の大通りを一歩離れれば、そこには江戸の町並みと江戸の暮らしが共存していたというジオラマには感動した。(添付の写真ご参照)

 

現代においても、先日行われた神田祭を始め、歴史と伝統が生活の中に根付いている。それだけではなく、上下水道や東海道等の交通網は現代まで活用されている。

 

そこで、東京に有効な経済政策であるが、それを考える上で横軸(他地域)だけでなく、縦軸(時間軸)を踏まえる必要がある。そうでないと、有効性がなく、根付かない可能性が高い。

 

私は、日本の金融の中心地である日本橋に銀行員として勤務していたが、この日本橋は一方で、老舗企業を数多く有する地域という顔も持つ。繰り返すが、金融の中心で地である日本橋においても、今なお、歴史ある中小企業が集積する地域なのである。シンガポールのように外資系企業を誘致しても、その企業が東京で根付くまでには相当な時間を要する気がする。

 

それよりも、私は、この老舗の中小企業の存在にこそ、世界の都市と比べた場合、東京の特徴、そして強みがあると思う。

 

企業の9割以上が中小企業であり、中小企業が活性化すれば、経済活性化に直結する。東京都の成長戦略の観点の一つに、この中小企業の存在は必要と考える。

 

ぜひ、中小企業支援の施策を充実させ、「歴史と伝統の上に立つ世界一の経済都市」を実現させたい。(させたいが、そのためにまず自分が何をすべきか考えなくてはいけない。。)

 

*写真は、江戸東京博物館にある明治時代初期の銀座通りのジオラマ。

 大通りを一歩離れると、そこには江戸時代からの生活が共存していた。