骨組みと土台、作家と演出 | 工房長のぼやき

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チームスチームパンの工房長、安達俊信の日々是之。
思いついたことをカタカタ書いています。

脚本修正中です。




脚本とはなにか?


脚本は、建物の

「骨組み」に例えられます。


壁や内装などは、

俳優やスタッフたちが彩ってくれます。



骨組みはしっかり組まれていなければ

どんなに彩ったところで

まともな家にはなりません。


一見、きちんと立っていそうなところでも、

入ってみると

床が斜めっていたり、

扉がまともに閉じなかったり最悪です。


ダメな脚本は矛盾だらけで

何をやりたいのかがわかりません。




作品は主に

・作品のテーマ

・構成

・キャラクター

の3要素によって作られています。


演出が「作品のテーマ」を

浮き彫りにします。


脚本は「構成」です。


 ※「構成」とは、各場面を集めて

  全体を作ることです。


俳優が「キャラクター」を

描き出します。


3つの要素がそれぞれ

影響しあって出来上がっているため

どれか一つが抜きに出てれば良いわけでなく

バランスが問題です。



最近


「脚本が骨格なら

建物の土台となる部分は何かな?」


とふと思いました。


これは、

「なんのための作品か」

という「作品のテーマ」にも触れるため

演出の分野になります。


しかしながら、

演出は

書かれたものから導き出す仕事なので

「土台」自体は、

作家の根源的な目的に

関わっていると思います。


作品を

ただただ自分が楽しみたいだけなのか

誰か特定の人に届けたいのか

社会的問題として訴えたいのか。


作家の

「◯◯したい」

などの欲求を土台で書かれている


そのため、演出と作家が別だと

「作品のテーマ」について

よくモメてます。



この土台を

しっかり深掘りしている作品は

面白いです。


なぜなら

個人的な問題から端を発したとしても

突き詰められれば

皆が共有する真理になるからです。


芸術作品でも

エンタメ作品でも

突き詰めれば

人間の、世界の真理に届く。


演出のものを掘り下げても

作家のものを掘り下げても

どちらも真理へいける。


ただし

モメている限りは深掘りできないので

真理に到達することはないので

モメるときは

お互いの落とし所を探しながら行くしかない。


僕の場合は

演出も作家も同じなので

自分を自分で深めるしかないです。


そんな日々の中

作品作りについて


「知識が足らない。

どうしたものか」


と思いますが

「やりながら知識はつけていくしかない」

と結論づいています。


人生は限られているので

勉強しながら

どんどん出力していかなければ

どんなに時間があっても足らない。


足らないことがわかっていれば

走りながらなんでもやれる。


本の修正は思った以上に進んでませんが

グリグリと進めます。


日々研鑽を重ね

真理を追い求めたいと思います。