水戸芸術館から、バッタの報告書を受け取る。 | 工房長のぼやき

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チームスチームパンの工房長、安達俊信の日々是之。
思いついたことをカタカタ書いています。

水戸芸術館から、バッタの報告書を受け取る。




2001年、横浜トリエンナーレの

椿昇 + 室井尚作品「インセクト・ワールド-飛蝗」」で展示された 

50mのバッタのバルーンは、

今、紆余曲折を経て、

水戸芸術館に収蔵されています。


20数年経ち、ずいぶん傷んだため、

修復作業をするということで、

グラウンドファウンディングを募り、

何度かに分けて、修繕されておりました。


ツノや、脚の爪などの取り外し、

新しいものへ取り付けは、

一気にできないため、

その都度、部位毎に行われ、

ようやく完了したとのことで

報告書が届きました。



かくいう自分は、

2001年の時からバッタに関わり、

あちこち展開させるのにも出向いておりました。


昨年9月は10年ぶりくらいの展開で

しばらく間が空き心配でしたが

体は覚えているもので、

勝手に動いたり、声を出したり。



昨年亡くなった

このバッタの作り手の1人の室井さんは

先日亡くなった唐十郎を横浜国立大学へ招いた人。


その唐十郎の通夜、告別式に合わせて

たまたまやってきたこの報告書は、

室井さんが何かを言いたいのだと

思わざるを得ない。


唐さんが、寺山修司と同じ日に亡くなったように、

室井さんの報告書にも運命感じてしまう。



この報告書と一緒に

椿昇さんからバッタグッズもいただきました。


椿さんのサインも久々に見た!

と1人で盛り上がったり、

2001年トリエンナーレの参加後発組は、

グッズをもらえてないのでうれしいかぎり。


椿さんとは、北仲スクールの

椿昇「GOLD/WHITE/BLACK--Complex」」

展示の設置で関わらせていただいたり。


2010年だから、そんなに前なのかと

時間の流れを感じます。


さて、

ただ年を重ねただけなのか、

良い年を重ねたのか。


作品の作り手として、踏ん張りどころです。