作品製作と集客のの二刀流 | 工房長のぼやき

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チームスチームパンの工房長、安達俊信の日々是之。
思いついたことをカタカタ書いています。

「作品を作ること」と、「作品を宣伝して集客すること」は、

何故こんなにアプローチが違うのか。

 

と考えた時、視点をどこに持っているかの違いが大きいように思います。

考え方が違えば、「観客に届ける」最終目標は一緒でも、

観客まで届ける道が違ってきます。

 

「作品を作ること」は、作品を見聞きすることで、作品に内包されるメッセージを届ける。

「作品を宣伝して集客すること」は、その作品を見聞きするまでに、入口まで足を運ぶ、というのが役目です。

 

これまで、研修を考える際に

「アート思考」と「デザイン思考」を考える機会がありました。

 

「アート思考」は、「自分の中を追求sルウことで、相手のニーズを発見する」思考で、

「デザイン思考」は「観察することで相手のニーズをキャッチする」思考です。

 

内側から考えるか、外側からのアプローチするかで全く違います。

 

「作品を作ること」と、「作品を宣伝して集客すること」は、

これらに当てはめて考えてもいいのかなと思ってます。

 

どんな作品でも、「世の中の必要」を提供することが求められています。

 

「作品を宣伝して集客すること」自体は、より多くの人を集客しようとするならば、

誰でもわかり、興味・共感を呼び起こすことが必要です。

ありきたりなフレーズ、「全米が泣いた」などの使い古されたものも使いまわすことが必要です。

 

「作品を作ること」は、「世の中の必要」をおさえた上で、独自性が求められます。

人の期待に応えた上で、その上にいかなければ、満足度のつながらず、

次回への集客、認知、期待へとつながりません。

 

ある一定の人数までは、二足の草鞋でできると思うのですが、

ある一定以上の人を呼び込んで興行しようと思うならば、

大谷翔平のように、二刀流ではなかなかいかないのが凡人です。

 

さて、凡人はどうするか?

多くは二刀流になろうとして失敗するでしょう。

 

秀才は、絞って、どちらかをやっていくでしょう。

 

では、自分は?

 

演劇が総合芸術と言われる限り、上手い下手は置いておいて、

実際の知識と、経験は必要と考えています。

 

しばらくは、このまま二刀流でやっていくことになりそうです。