「作品を作ること」と、「作品を宣伝して集客すること」は、
何故こんなにアプローチが違うのか。
と考えた時、視点をどこに持っているかの違いが大きいように思います。
考え方が違えば、「観客に届ける」最終目標は一緒でも、
観客まで届ける道が違ってきます。
「作品を作ること」は、作品を見聞きすることで、作品に内包されるメッセージを届ける。
「作品を宣伝して集客すること」は、その作品を見聞きするまでに、入口まで足を運ぶ、というのが役目です。
これまで、研修を考える際に
「アート思考」と「デザイン思考」を考える機会がありました。
「アート思考」は、「自分の中を追求sルウことで、相手のニーズを発見する」思考で、
「デザイン思考」は「観察することで相手のニーズをキャッチする」思考です。
内側から考えるか、外側からのアプローチするかで全く違います。
「作品を作ること」と、「作品を宣伝して集客すること」は、
これらに当てはめて考えてもいいのかなと思ってます。
どんな作品でも、「世の中の必要」を提供することが求められています。
「作品を宣伝して集客すること」自体は、より多くの人を集客しようとするならば、
誰でもわかり、興味・共感を呼び起こすことが必要です。
ありきたりなフレーズ、「全米が泣いた」などの使い古されたものも使いまわすことが必要です。
「作品を作ること」は、「世の中の必要」をおさえた上で、独自性が求められます。
人の期待に応えた上で、その上にいかなければ、満足度のつながらず、
次回への集客、認知、期待へとつながりません。
ある一定の人数までは、二足の草鞋でできると思うのですが、
ある一定以上の人を呼び込んで興行しようと思うならば、
大谷翔平のように、二刀流ではなかなかいかないのが凡人です。
さて、凡人はどうするか?
多くは二刀流になろうとして失敗するでしょう。
秀才は、絞って、どちらかをやっていくでしょう。
では、自分は?
演劇が総合芸術と言われる限り、上手い下手は置いておいて、
実際の知識と、経験は必要と考えています。
しばらくは、このまま二刀流でやっていくことになりそうです。