演じる技について | 工房長のぼやき

工房長のぼやき

チームスチームパンの工房長、安達俊信の日々是之。
思いついたことをカタカタ書いています。

芝居を作っていく流れ

 

どのように芝居を作っているか振り返ってみると、

 

 1)台本から自己演出

 2)相手役と稽古をしてすり合わせ

 3)第三者に見てもらう

 

という流れ

 

 

台本を読んでから

 

初見で読んでからしっくりくる人がどれほどいるか。

ほぼいないのではないでしょうか。

 

さまざまな原因がありますが、それを見つけていくのが必要です。

自分の台本や役への理解なのか、

相手役からのアクションやリアクションが自分の予想と違ったせいなのか。

 

 

心技体で考える

 

役作りは、武道と同じ「心技体」で考えるようにしています。

 

まず役作りで気にするのは「心」。

役が台本で初めから最後まで変わらない部分と、変化する部分が、自分の中で一本通っているか。

頭ではなく体感で通っているかがポイントとなります。

 

そして、心を適切に表現するための体であり、技なので、

心が動かない時や分からない時は、体や技で外からアプローチをしたりします。

 

 

役の作る方は人それぞれ千差万別。ただ、これはやっていれば?

 

芝居の作り方は千差万別、文字から作る人、音から作る人、心の内側から作る人、外側から作る人。

個人個人で違ってきますがが、僕がまずすすめるのは、何も考えず10回通して読んで。

 

はじめと10回目で発見していること、体感としてわかることが増えているはずです。

10回で足らなければ何十回も繰り返します。

頭で理解するのはすぐですが、体感として見つけるには時間がかかる。

そのため、本番までに体感をどれくらい見つけることができるか、です。

 

セリフの言い方に注力している人へ

 

言い回しは、「心技体」で考えれば技です。

 

しかし、技を気にすればするほど、心が動かなくなり、かつ人に伝わらなくなります。

頭で技を制御しようとする場合が多いからなので、役を作っていくときは言い回しは気にせず、

まずは心を一本通す。

 

通った後で、自分の表現を録音確認して、表現が思ったものと異なる場合の修正の手段として

技を用いることをお勧めしています。