演劇の配信はダメだ。という人がいる。
もともと私がそうで、見ていてつまらない。
見ていて、「あぁ、これもダメだ……」と思う。
ただ、これは生で見ている舞台をを、
映像でそのまま見たいという
わがままから発生する残念な事象だ。
演劇と、配信演劇は、同じように見えるが、
全く別のコンテンツと考えるべきだ。
そのため、生で見ている舞台を、そのまま映像で見せようとするのは、
諦めるべきだ。
重要なのは、カメラがどのようにその場を切り取るかだ。
カメラで映し出す絵に、それを成立させる魅力のあるものにするには、
人の意識が入らなければならない。
そして、人の意思によって切り取られた複数の絵から、
さらに外側から見ている人が、どの映像を使うかスイッチングすることで、
洗練されていく。
※ スイッチングでの配信を用意しにしてくれるAtem miniシリーズ
※ Atemを録画するときのSSD。速度が遅いと書き込みエラーになることも
実際に我々は日常生活で、ニュースやワイドショーの生放送を見ていて、
スイッチングやカメラワークを見るともなしに見ていて、
特に問題があると疑問視していない。
また、それだけでなく、過去には、まさに舞台をカメラで捉え
大成功している国民的化物番組、
「8時だョ! 全員集合!」がある。
ドラマだと、「フルハウス」を代表とする海外ドラマの中で、
ワンシチュエーションを複数つなげたドラマなどは、
まさに配信のお手本となるだろう。
生で見る演劇の再現を目指さず、違う作品として配信するのはありだ。
あとは、どのように配信していくの工夫を、各団体がすることで
面白い配信方法は出来上がることと思う。