今年は6月の公演を、自粛期間や、稽古がきちんとできないため、中止にしました。
今回企画した12月の公演も、中止になる可能性がある。
ということを頭の隅に置きながら、公演の準備を進めていました。
演劇業界では、自粛期間が終わってから、配信を行うところが増え、
「観劇三昧」など、配信専用の演劇アプリなんかも勢力を拡大しています。
私は、自粛期間中に、完全でリモートでオーディオドラマを数ヶ月に分け作り、
いろいろな人に、無料でご公開していました。
※ 現在も公開中
オーディオドラマを作って気づいたのは、
普段芝居を見てもらえない多忙な方や、
遠く離れた地元鳥取の方にも
お送りすることができるということ。
また、演劇は、予告編のある映画などよりも
劇場まで足を運んで見てみないと「わからない」ことが多く、
一般の方には、料金も高いのもあり、とても敷居が高いです。
演劇は気軽に見られるもののはずだ、という思いがあり
何かチグハグ感をず〜っと感じて何年も過ごしていました。
コロナの状況から、来客なしでも演劇公演ができる方法を模索し、
企画した時点で、配信という手段が、それを是正してくれるのではないか、
と思うようになっていました。
そこで、配信をやってみようとなるのですが、
配信の知識なんか、全くありません。
なんなら、ZOOM稽古もしたことがなく、
他の人より遅れてスタートです。
そのため、まず配信するために何が必要なのか、
調べるところからスタートしました。
調べていくうちに、ビデオキャプチャで面白いものを発見。
Atem mini という、ハリウッドも使っているメーカー、ブラックマジックの
スイッチングマシーン。
固定だけであればスマホでも配信は可能ですが、それでは芸がない。
何かないかと思った時に、このスイッチングマシーンを手に入れました。
このスイッチングマシーンは、4大のカメラを接続可能となっており、
今回、設置したカメラの画面の比較を下記に貼ります。
※ 同じ瞬間の映像
上手
中央固定
中央
下手
4台のうち、1台を固定し、
3台は俳優を追ってもらいました。
画面として、これだけの画角があれば、
間の抜けた演劇の画面でなくなるだろう、
と予想しました。
そこで、ドリフの「8じだよ、全員集合!」や
「フルハウス」なんかを見て研究。
一番見ていたのは、「ビックバン・セオリー」という
モテないオタクのアパートの隣の部屋に、
美人が引っ越してきたところからスタートする
海外ドラマを見てました。
でき上がった映像は、とても面白いです。
また年末年始にかけて、色々遊んでみようと計画しております。
現在、配信につきましては、1/3まで行っておりますため、
まだご購入でない方は、是非ご購入いただければ幸いです。
いろいろな思いを胸に、来年に向けて動き出しております。