生まれて初めて損失を知った。
今までも何度か損切りをしてきたが、本物の損失を知ったのはこれが初めてだった。

損切りの決断を下すときにほんの僅かな迷いが生じる。
一番気をつけなくてはいけないのは恐怖が生み出す儚い希望である。
「もしかしたら」という甘い言葉で私の心を魅了する。
つらい現実を直視するよりも遥かに楽な選択肢だ。
しかしルールを守らなかった代償は高くつく、株価が戻るまで待ち続け全てのチャンスを失うか、万に一つもない僅かな利益だ。

私は7/3に下げ始めた日経平均チャートを見てダブルヘッドを警戒していた。
6月の第3週に為替レートはヘッドアンドショルダーを描き93円を目標としていた事もあり、奈落の底が目の前に迫っていると判っていた。
ポジションを早く手仕舞う必要があることを知っていたにもかかわらず、損失を出していたポジションを敢えて閉じずに待ち続けた。
その後、6/30から続けて日経平均株価は9連敗した。
ポジションは25%も下落したが、今もホールドし続けている。
いや本当のことを言えば今やポジションを捨てる勇気も無い。
そして、これが損失というものなんだと。
脳裏に焼きつくほどの敗北を感じている。

今日、日経平均は9000円、戻し率61.8%まで到達しようとしている。
どこまで戻るのか、おそらく8600円、戻し率50%までには反発すると思う。
しかし、それも天に祈りをささげるようなものだ。
これはもうゲームでは無い。
ゲームに負けた敗者の命乞いだ。
本来、見えざる手の力によって社会の利潤を追求する合理的な資本主義経済ですが、行き過ぎた資本主義経済は、いつしか過剰流動性を生み、世界恐慌と呼ばれる程のリセッションを呼び起こします。
(1929年のBlack Thursday、1987年のBlack Monday、そして2008年には世界金融危機が発生)

一旦不況が襲うと、労働価値が限りなく0に近くなり、生産能力があるにもかかわらず多くの労働者がリストラされ行き場を失ってしまいます。
資本主義経済では労働価値が0だとしても、本来は労働力があるわけです。
例えばリストラされた人間が会社をやめて畑を耕せば作物が実り、漁をすれば魚が捕れるでしょう。
このように労働力を資本主義経済だけに頼らずに活用できる枠組みが今後は必要だと強く感じています。

日本が高齢化と少子化により人口が減少し続けたとしたら、日本の市場経済は間違いなく縮小していきます。その時に労働力を活用できる場が資本主義経済だけであったとしたら、労働市場はデフレを起こし破綻することが目に見えています。

資本主義経済で都合よく使われる物差しを早く捨てて、人間の多様性を認め労働力を活用できる社会にすべきです。

リストラ=駄目な人間
エリート=優秀な人間

労働人口が減るなかで、労働力という貴重な資源を活用しなければなりません。
これからは会社からリストラされた人間を、社会が受け入れる体制を作り労働力を有効に活用できる場を作るべきだと考えます。
ただ社会全体を共産的にするのではなく相互補完する関係であると考えます。
景気循環に影響を受け国が傾くような単一主義から早く脱却し、資本主義経済が活況であれば利潤を追求し、不況であれば労働力を共同体へシフトする。
この共同体とは、例えばコミューンのように地域社会に根ざした個々の共同体であり、日本全体にある個々の共同体を寄り集めると自給自足を実現できるように組織する。
このような2重の社会体制を持つことが必要かもしれません。
以前から気になっていたRichard W.Arms,Jr.の「相場心理を読み解く出来高分析入門」がAmazonマーケットプレイスでたったの400円(定価5,040円)で売っていました。
それも帯つきの新品同様で!
もったいないことに、これを購入した人は殆ど読まなかったのか本に折り目すらありませんでした。

ところで、Armsは出来高分析では有名なArms Indexを開発した素晴らしい才能の持ち主です。
この本ではArms Indexをそのまま使うより移動平均として使うべきだと開発者自身がより良い使い方について説明しています。更に出来高対応チャートという、バーのボックス(面積)で株価と出来高を表せるチャートを用いてEMVの計算法や使い方、バーのボックス比率が及ぼす影響など基本的な説明が施されています。
これらの基礎知識元に出来高対応チャートを用いてArms Indexを移動平均として使う考え方を発展させたVAMAという指標について説明があります。
このように体系的に説明がある為、作者自身の視点で指標の使い方や応用のしかたが学べます。

私も出来高を見ることは、今の株価がトレンドなのか知る上で重要だと思います。
今の株価はInvestorに支持されているか、もし行き過ぎた株価であれば出来高が伴わないと。
よって出来高はInvestorsの貴重な意見と捉え注意深く見ています。

そうした意味でArms Indexは株価の値上がりに対して、それに見合った出来高で支えられているか計ろうとしている点で優れています。
更に値上がりに対して銘柄数と出来高の相関関係を表した以下の公式は非常に興味深い。

(値上がり銘柄数 ÷ 値下がり銘柄数) ÷ (値上がり銘柄出来高 ÷ 値下がり銘柄出来高)=AI

値上がりした銘柄数という切り口は斬新です。
上昇または下落するときの出来高の強さが表されています。

しかしながらAI指標に関しては以下の場合どれも指数は1ですが、それぞれ意味が異なるようなので注意が必要です。

0.8 ÷ 0.8 = 1 強気の値下がり
1.2 ÷ 1.2 = 1 強気の値上がり
1.0 ÷ 1.0 = 1 保ち合い

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