1.ある人は誰かから聞いたうまい話を元に、マーケットを欺いてしまおうと考えています。
2.ある人は独自の凄いテクニックを考え、マーケットは服従するはずだと絶対の自信をもっています。
3.ある人は何も知らずにマーケットに飛び込んでしまい、マーケットを知らずに自分の意思で進もうとしてます。

いろんな人がマーケットに存在しています。
そして、私のように平凡にマーケットについていくタイプは、1や2あるいは3の人たちに翻弄されながら、日々マーケットのトレンドを追いかけています。

たまにはホームベースから離れてみたいものだと考えました。

「1の立場になって楽してみたいな」と、思います。
でも、「うまい話」を提供してもらってたとして後でどんな見返りが必要なのかと思うと、それはそれで考え物です。怖い政治的な団体だったりしたら、いつのまにか捨て駒として利用されているかもしれません。
万が一その情報源がインサイダー情報だったりしたら更に代償は高くつきそうです。
人脈も無いですし、怪しげな情報を信用する1番は私にはちょっと難しいかもしれません。

「やっぱり2番の立場を目指すべきだ」と、思います。
でも、「独自の凄いテクニック」を考え出した、ウォール街のグレートベア ジェシーリバモア、システムトレードの先駆 ラリーウィリアムズ、天才リチャード・W・アームズ・ジュニアなど、枚挙に暇が無いぐらいですが。全ての偉人に言えるのが絶え間ない研鑽と日々の努力そして、トレードテクニックを新たに生み出せる才能と論理的思考能力。
うーん、これだけの才能があれば、金融アナリストになるか、自身で投資会社を始める事もできそうです。
そもそも、私のが目指したトレーダーって、そうゆう事ではなかった筈。
本末転倒のような気がしてきたので却下です。

「3番のように自由に突っ走りたいなぁ」と、思います。
でも、「真の自由とは自己の責任を負う事で実現するものである」という格言があったような、無かったような。
自分では認識せずに突っ走ってる場合もありますが、これは早く気づかないと致命傷になりかねません。それとは別の意味で使い切れないほどの金を持った富豪か、生まれながらにして相場向きの天才で無いと無理。
私の財力と素質の無さかもしれませんが、これもやっぱり不向きなようです。

ぐるっと周って、やっぱりホームベースに帰ってきました。
このホームベースを敢えて言うならこんな感じでしょうか。

4.ある人は誰もが知ってるテクニックを使い、マーケットについていこうと考えています。

この世界が好きで生き残れる事に喜びを感じながらひたむきに努力する。涙や苦労も多いですが一番幸せなのが、この4番かもしれません。
私が日ごろ使う移動平均について、多くの人たちが、移動平均についてさまざまな見解を出しています。
そして、一つの疑問がわいてきます。
移動平均について、本当は誰が言っていることが正しいのだろう。

ラリーウィリアムズ:
私はさまざまな数値、システム、アプローチを見てきた。しかし、移動平均を用いたアプローチで一貫して利益を上げている人には出会ったことが無い。

ラーストゥヴェーデ:
相場の二次的な調整局面の間に、短期の平均線が一時的に後退し、長期の移動平均線と接触するが、その後交差することなく再び離れる。このような状況の下で、両平均線がトレンドの方向を向いていれば、実際には新しいゴールデン・クロスになり、デス・クロスなりになるのであり、トレンドの持続性に関する強力な確認材料となる。

リチャード・W・アームズ・ジュニア:
移動平均の最大の短所はその遅行性であり、チャートをなだらかに補正すればするほど、シグナルの出現が遅くなる。

ジョン・J・マーフィー:
移動平均は本質的にトレンド追従型であり、マーケットがトレンドのなかにある時一番うまく働く。逆に、マーケットの方向が定まらず横走りするようなときは、あまり結果はよくない。

ジュラルドアペル:
相場が移動平均を上回ったか下回ったかで買いや売りの戦略を立てたとしても、せいぜいバイ・アンド・ホールド戦略よりわずかに余分の利益が出る、という程度にとどまる傾向が強い。

ウィリアム・J・オニール:
移動平均線の「クロス」は空売りのタイミングを限定するのに役立つ。50日移動平均線が200日移動平均線とクロスしてそれを下回ったあと株価を注意深く観察していれば、株価がいまや急激に下落するという最初の兆候に対応できるはずである。

トニ・ターナー:
移動平均は「遅行」指標です。なぜなら、既に起こった情報を使用しているからです。そのため「トレンドフォロー(順張り)」指標とも呼ばれます。上昇トレンドや下降トレンドがはっきりと存在している状況で、株価パターンをトレンド分析する際に最も適しています。
メジャーな移動平均は、強力なサポート領域として機能します。株価パターンにおける磁石のようなものです。

三村雄太:
正直テクニカルの知識はあまり必要ないと思います。チャート本を何冊か読んで、移動平均線のトレンドぐらい掴んでおけば十分ではないでしょうか。

これだけの客論を総合して考えると、どうやら「移動平均という統計が株価予測の手法として正しいこと」ではなくて「移動平均をみんなが知っててみんなが意識しているからトレンドとして有効なのでは」と、思います。
もちろん、移動平均を株価予測の手法として否定するつもりはありません。それを差し置いたとしても世界中の株価チャートで示され、誰しもが知りうる共通の情報でありイベントであることに違いないと思います。
それゆえに、移動平均はトレンドを示す最強の統計であり続けるのだと思います。
前回は「個人投資家の強み:小さいポジションで素早く稼ぐことが出来る。」ところまで、たどり着くことが出来ました。

今度は、これを生かす方法を考えたいと思います。

機関投資家は、兵(資金)も多く、武器(市場への影響力、トレード環境、情報収集能力)も組織力でカバーしています。
さらに、市場に向けてアナリストが格付け判断を決めることが出来ます。
まさしく無敵です。

が、しかし

機関投資家は、その為に莫大な資金を投下して、株式市場のトレンドを作る側にまわる必要があります。
そう、一旦動き出したら後戻りが許されない状況となります。
そこまでして作ったトレンドに個人投資家は「あっこれ来たね」といった感じで乗ることも、そしていつでも降りることも可能です。
いつだって自由に機関投資家の作ったトレンドに素直に乗りさえすればノーリスクで利益が得られるわけです。

この方針に沿ったトレンドプランを建てみます。

①トレンドが来た!と思ったらポジションを何度でも作り直せるように早い段階で損切りをします。
 極端に言えば+-0%のところで損切りすれば手数料だけで済みます。
 トレンドを重視する為に前回の安値を割ったら必ず損切りします。
②更に投資金額を3分割以上します。
 これなら全額ドローダウンしても2回目までは完全復活できます。
③上昇トレンドの銘柄に限定します。
 5日、25日、50日移動平均と株価が上昇中のものとします。
④一部の機関投資家に相場操縦されにくい出来高が100万株以上で株価が1000円以上の銘柄を選択します。
⑤上昇トレンドを継続しサポートラインを割らない限りホールドします。

このプランを活用した個人投資家で仮説を立ててみます。

ある日機関投資家のAさんは「個人投資家達をギャフンと言わせてやる!」と、思い立ちます。
いよいよ機関投資家と個人投資家達の決戦の火蓋が切られました。
そして、個人投資家のBさんはこの戦いに巻き込まれてしまいます。
この機関投資家のAさんは、ことごとく個人投資家を困らせるように、あらゆるダマシのテクニックで個人投資家たちを欺くことを試みます。
ところが、この個人投資家のBさんは、少ない投資金額で尚且つサポートラインを割ると直ぐ降りてしまうので、1回や2回では大幅な損失を出す事がありません。
そして上昇し続ける限りホールドします。
機関投資家のAさんは多くの個人投資家達から資金を奪い、割安な価格で株を取得し目的を達成しました。暫くした後に結局上昇トレンドにある銘柄は株価が上がるときを迎えます。
個人投資家のBさんは、何度か損切りをしたせいで損失が僅かならが出ましたが、無事株価が下がったところから上昇し始めたトレンドに乗る事が出来ました。
後はルール通りにトレンドのサポートラインを割らない限り持ち続ければ良いだけです。

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上記の話は、私が投資した決算前のヤフーのトレードをネタに作ってみました。
実際のトレードではこんな感じです。
7/21のギャップアップ、移動平均超えを確認してロングポジションを作りました。
そして7/23までのもみ合いが続きます。
7/23は陰線での大きな上髭をつけて引けました。
引け際に損切りした人もいるのではないかと思います。私ももみ合いの中で何度か損切りと利確をしましたが最終的には7/23の引けでポジションを作りました。
ここまでは損切りの損失の方が多くなっています。
7/24には大きく上昇して陽線が現れます。
引き続き7/25は1/28以来の高値を更新したものの、反落して大きな上髭を付けた陰線がまた現れます。
ここで利益確定するべきか迷う人も多かったのではないでしょうか。私もレジスタンスラインで利益確定しました。ここでようやく損失より利益が上回りました。
もしこれを7/28まで持ち越したとしたら、5日移動平均線を割って下落してしまい損失だけで終わっているところでした。
そして、7/29は大陽線が現れ2050円も上昇したのです。
しかし、私はこれを買い損ねました。
7/28にトレンドラインを割っていたので、この銘柄には見切りを付けて他の銘柄を物色していました。
機関投資家が騙そうとしたのかはわかりませんが、このような騙しのような動きは頻繁にあります。
しかし、ルールを決めて損切りをしっかりやれば少々の損失で済み、儲かるときに儲けられることができます。
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個人投資家の強み「小さいポジションで素早く稼ぐ事ができる。」を最大限生かす為にも、何度でも降りて、トレンドに乗るまで繰り返せば良いわけです。

紀元前200年頃に中国の皇帝になった劉邦は、勇猛で軍事力も勝るライバルの劉邦に100回戦って99回負けたそうです。
そして最後の1勝で、全ての勝敗を決めて皇帝になったそうです。
99回の敗戦とは大いに誇張されていると思います。
しかし、時勢を見極めて一時撤退をすることで兵力を温存し、次の機会に繋げる大局観がトレードにも必要だと思います。