私が日ごろ使う移動平均について、多くの人たちが、移動平均についてさまざまな見解を出しています。
そして、一つの疑問がわいてきます。
移動平均について、本当は誰が言っていることが正しいのだろう。

ラリーウィリアムズ:
私はさまざまな数値、システム、アプローチを見てきた。しかし、移動平均を用いたアプローチで一貫して利益を上げている人には出会ったことが無い。

ラーストゥヴェーデ:
相場の二次的な調整局面の間に、短期の平均線が一時的に後退し、長期の移動平均線と接触するが、その後交差することなく再び離れる。このような状況の下で、両平均線がトレンドの方向を向いていれば、実際には新しいゴールデン・クロスになり、デス・クロスなりになるのであり、トレンドの持続性に関する強力な確認材料となる。

リチャード・W・アームズ・ジュニア:
移動平均の最大の短所はその遅行性であり、チャートをなだらかに補正すればするほど、シグナルの出現が遅くなる。

ジョン・J・マーフィー:
移動平均は本質的にトレンド追従型であり、マーケットがトレンドのなかにある時一番うまく働く。逆に、マーケットの方向が定まらず横走りするようなときは、あまり結果はよくない。

ジュラルドアペル:
相場が移動平均を上回ったか下回ったかで買いや売りの戦略を立てたとしても、せいぜいバイ・アンド・ホールド戦略よりわずかに余分の利益が出る、という程度にとどまる傾向が強い。

ウィリアム・J・オニール:
移動平均線の「クロス」は空売りのタイミングを限定するのに役立つ。50日移動平均線が200日移動平均線とクロスしてそれを下回ったあと株価を注意深く観察していれば、株価がいまや急激に下落するという最初の兆候に対応できるはずである。

トニ・ターナー:
移動平均は「遅行」指標です。なぜなら、既に起こった情報を使用しているからです。そのため「トレンドフォロー(順張り)」指標とも呼ばれます。上昇トレンドや下降トレンドがはっきりと存在している状況で、株価パターンをトレンド分析する際に最も適しています。
メジャーな移動平均は、強力なサポート領域として機能します。株価パターンにおける磁石のようなものです。

三村雄太:
正直テクニカルの知識はあまり必要ないと思います。チャート本を何冊か読んで、移動平均線のトレンドぐらい掴んでおけば十分ではないでしょうか。

これだけの客論を総合して考えると、どうやら「移動平均という統計が株価予測の手法として正しいこと」ではなくて「移動平均をみんなが知っててみんなが意識しているからトレンドとして有効なのでは」と、思います。
もちろん、移動平均を株価予測の手法として否定するつもりはありません。それを差し置いたとしても世界中の株価チャートで示され、誰しもが知りうる共通の情報でありイベントであることに違いないと思います。
それゆえに、移動平均はトレンドを示す最強の統計であり続けるのだと思います。