何だか、お金を使いたくなっちゃう時期があるんです。そんなこともあって、カートリッジはいくつもあるのに、ShureのM44シリーズに手を付けてしまいました。
SHUREは少し前(といっても、10年くらい前になるのかな？)ヘッドフォンSPH440を買いました。試聴して買ったのですが、とにかく勢いがあって、気持ち良い音がするんです。
また、カートリッジでもSHUREは有名で、V15シリーズや、今回のM44シリーズも、いわば定番カートリッジの一つであります。
V15の方が、ハイファイで、M44シリーズはDJ用のスクラッチとかに使われるカートリッジとして有名になっていますが、音質の評価もなかなかです。何でも、低音に厚みがあって、古いロック、ジャズには最適とのレビューも良く聞かれます。
ならば！
と言うことで、M44のM44-7を買うことにしました。
ヤフオクで検索条件入れておいて、暇にまかせて見ていましたが、比較的まともそうな奴を12900円(シェル付き)で落札してしまいました。多分、現行機種として売っている時には、もう少し安かったのでしょうね。
シェルは、テクニクスが付いていました。SL-1200系のシェルなのかな？とにかく軽いシェルです。
元々お安いM44シリーズですので、それほどハイファイは期待せず、このまんまのシェルとリード線で聴いてみました。
第一印象
勢いはありますが、Hi-Fiでは無いですね。
ただ、この勢いは、「アナログレコードって音が良いよね？」みたいな会話がしたくなるカートリッジです。でも、僕の持っているカートリッジから比較すれば、ちょっとHi-Fiとは違うよね。ってそんな風に感じてしまいます。
低音は硬い系です。ドラムの貼りが強い感じ。テクニカとDENONで例えるならば、DENONに近い感じがします。
100Hz～200Hz辺りの押し出しは強いのですが、100Hz以下の低音はそれほど出ていない気がします。
中高域の音色はクール系になるかと思います。うっとりするような女性ボーカルはあまり聴いても面白みはありません。
このカートリッジで聴いた中では、Nirvanaなどは結構良い味出していました。そして、Led Zeppelinとかも良かったです。
このカートリッジで聴いた中では、Nirvanaなどは結構良い味出していました。そして、Led Zeppelinとかも良かったです。
元々録音が悪い奴がだと良い味出すのかな？って思って、John LennonのMenlove Avenueを久しぶりに聴いてみたら、なかなか良い味出してました。ここで試しに普段のリファレンスであるDENONのDL-304とかテクニカのAT33PTGとかと比較すると、もう惨敗！！
DENONとかテクニカの方が、全然細かい音が沢山聞こえてくるのです。
僕のカートリッジの使い方は、特にアナログレコードをデジタル化する際に使うのですが、その時に出番になるカートリッジにはなり得ませんでした。ただ、録音の悪いロック系だと、その迫力は「アリ」だと思いました。
ま、そんなカートリッジでした。
アナログをデジタル化する時に、溝の奥にゴミがこびりついていて、何回かレコードを回すと、そのゴミが取れることがあるのですが、そういった際のクリーニングとして使っちゃう的な用途になりそうな気もしております。
2024年5月8日 ヤフオクにて落札。
