リンクの記事にも書いた通り、すごく音が良いのでそこそこ気に入っていました。とはいえ、実際はネットワークオーディオプレイヤーで音楽を聴いていることが多いので、それほど出番があったわけでもないのですが。
出番が少ないとはいえ、使えなくなるともったいないと思う訳で、修理をしたくなりました。
このプレイやー結構重要なのです。
まず、そこそこの品質のSACD/CDが再生可能なプレイヤーです。発売当時は15万円でした。今
そして、2CH出力で、XLRのバランス出力を備えているので、アンプのパワーアンプダイレクトにつなぐことができる。
この仕様のプレイヤーは、現在新品で買えるものは、びっくりするほどの値段になります。てか、そんなものあるのか?
てなわけで、これは、治すしかありません。
症状はトレイが出て来ないだけなので、たぶん駆動のゴムの劣化だろうと想像しました。ならば、以前にMDデッキも治したので、たぶん似たような感じで治せるだろうとの考えでありました。
治そうとなれば、ネットでの情報検索です。
でも、UD7007を修理している記事はみつかりませんでした。代わりにUD7006を修理している記事はみつかったので、そこを参考にしました。
また、ネットを探すと、UD7007のサービスマニュアルが見つかりましたので、それも参考にします。
【上カバー外す】
まず、カバーを外してみました。
ビスはサイドに左右二個づつ、リアに五個、右下が黒ビスではありません。それに、アースを取ってるようなギザギザビスです。
カバーが外れました。
ドライブには、かなりしっかりしたアルミで防振対策をしています。ネットの情報のUD7006と比較するとずいぶんと違います。
そして、ドライブにアクセスするためには、この防振のアルミを外さなければなりません。。
アルミを外すのは、左右二個合計四個のビスですが、そのうち一つがどうしても基板と干渉してしまいます。
【基板を外す】
で、基板を外すことにしますが、そのためにはリア側の端子の部分のビスを外す必要があります。
【防振アルミカバーを外す】
そして、基板を止めている本体側のビスを二か所はずして、ケーブルはつないだまま、横からドライバーを入れてビスを外します。
その他の三つのビスは、干渉することはないので、普通に外します。
アルミを外すと、ドライブが見えてきます。
樹脂製のドライブは、コの字型フレームに固定されてあり、フレームとの隙間には、スポンジが入れてあります。
そして、樹脂製のドライブユニットの樹脂には防振ゴムが張り付けてありました。
さ、ドライブユニットの上カバーを外したいのですが、そのためには、ドライブユニットを固定しているコの字型フレームまるごと外さなければいけません。上カバーが固定されているビスのうち、二つがフロント側の本体板金と干渉してしまうのです。
また、コの字型フレームの、リア側も折り曲げてあり、ドライブだけ後ろ側にスライドさせようとしても、その折り曲げ部分と干渉してしまうからです。
(コの字型フレームって言わないのかも?、板金を三方向から折り曲げてあり、かなり頑丈です。)
【コの字フレームを本体から外す】
コの字型フレームを外します。
コの字片フレームは、本体とゴムを介してガチガチにならないように止めてあります。
ビスは四か所ですが、それを四か所外すと、コの字型フレームはグラグラ動きますが、どうしても後ろにスライドできません。
【フロントトレーカバー?を外す】
ガチャガチャ動かしていると、ドライブのトレイのフロント側に、別パーツがパッチンで取り付けられていて、それがポロりとはずれました。下の写真の★マークがついている部品は別パーツなのでした。ほかのマランツの製品もそうなのかな?
【ドライブユニットをコの字型フレームから外す】
さて、そのあとは、コの字型フレームから樹脂製のドライブユニットを外します。これは、ビス四か所で固定されていました。
写真撮り忘れ。
ドライブユニットの上カバーを外せば、ベルトが見えてくるはず。なので、もう少しです。
上カバーは、ビス四か所↓この写真のドライバーの右側に移っているやつ。これが左右にあって、さらに二つはさらの前側。ちょっと見えません。
そして、ドライブユニットに張り付けてある防振ゴムのリア側を外します。
フロント側二か所、リア側防振ゴムの下に二か所、パッチンで固定されています。そのパッチンを外すと、上カバーが外れました。
カバーを外すと、ベルト自体は大丈夫そうです。
↓下の左下にゴムがあります。
【ゴムの復活】
そこで、とりあえずネット情報通りで、ゴムを熱湯に少しだけ漬けてみました。
特に癖がついているわけでもなければ、きれいな丸でもありません。
とりあえず、組み込んでみますが、それなりにテンションはかかっています。
さて、ここで治った!
って思って、仮組して電源をいれるも、やっぱりトレイは動きません。
ここで僕の気分、テンションが切れてしまって、実は二日間ぐらい放置してました。
ヤフオクでOPPOのユニバーサルプレイヤーよさげだなぁ~とか思って、ヤフオクのウォッチリストに登録したりして。
数日後、気分一新
再度分解して、よく観察してみると。。。
この写真の右下がドライブのトレイを裏返したところ。をよく見ると、グリスがべっとり付けているんですよね。
多分、このグリスがプーリーの溝に入り込んで、ベルトがスリップしていたのだと予想しまして、プーリーの溝部分をアルコールを染み込ませた綿棒でしっかり吹いてみました。
その後、プーリーをはめ込むと、プーリーがゴムに引っ張られて回るようになっているように思います。
さて、では組みこんでいきましょう。
【ドライブユニット組み立てる】
ここで、注意があるようです。
ドライブユニットの下部に、ラック&ピニオンで横スライドする白い樹脂部材があるのですが、その樹脂部材を正面から見て左の位置でドライブのディスクを支える中心部が盛り上がってくるのです。
って事は、トレイが閉まった時に、白い樹脂部材は左にあるのが正しいと考えまして、樹脂部材を左側に動かした状態で、トレイを組み込んで、その状態でドライブユニット上カバーを固定します。
そのあとは、組んであったのと逆の順に組み立てます。
樹脂用ビスと、板金用びすに注意しました。
・上カバー固定→パッチン+ビス四個
・ドライブユニットに防振ゴム貼り付け
・ドライブユニットをコの字型フレームに固定ビス四個
・コの字型フレームを本体に固定、ゴムを挟む・座金ビス四個
→これが結構難儀しました。若干力強く押し込む感じじゃないと固定できなかったです。
・防振アルミ取り付け+ビス四個
・基板を取り付け+内部ビス二個、リア側ビスたくさん端子の周辺
・外装カバー取り付け。サイドビス二個×2 リアビス五個、一個は有色クロメート
なお、サービスマニュアル見ると、フロントカバーを外すように書いてありましたが、外さないで作業が出来ました。
さて、ここでテストしてみます。
VIDEO
無事トレイが動きました。
その後、ちゃんとCDもSACD再生するようになりました。また、トレイの動きもまえよりはスムーズになったような気もします。
物欲大王としては、OPPOのプレイヤーも気になるお年頃ですが、まあUD7007をまだまだかわいがってあげようと思った訳でした。
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