捨てたくない気持ちを汲んでみる | 日々の暮らしをもっと楽しく心地良く ルームスタイリスト 稲村信子のblog
「日々の暮らしを
もっと楽しく心地良く」

ルームスタイリストの
稲村信子です。

●東京都
「緑多き街」世田谷区在住
●「片付け×模様替え」のご提案!

 

 

一人で暮らす伯父の家に

時々顔を出します。

 

相変わらずモノは多く

行くたびに居心地の悪さを

感じてしまいます。

 

伯父もモノが多いことは

わかっています。

 

「もっとすっきり暮らしたいよ~」

 

その言葉を真に受けて

何度か片付けに着手してきました。

 

でもその都度激しい抵抗に合い

断念しています。

 

なにせ私がゴミ袋に入れたものを

一つ一つ点検し元に戻すのですから

全然前に進めません。

 

ゴミ袋の口を縛ることも

許されません。

 

この前、ちょっとのぞいた

押入れの中から出てきたのは

大量の袋です。

 

見かけたことある方も

多いと思います。

温泉旅館に泊まると

部屋にある紐付きの袋です。

 

私が引っ張り出さなければ

存在すら知らなかったモノ。

 

いらないでしょ!と私が捨てるも

「紐は何かに使える」と言い出し

袋ごと元の場所に戻していました。

 

紐???

 

実は大量の紐も別の場所に

あるんですけどね。

 

3年前に亡くなった伯母の

モノも何も捨てずにあります。

 

おじさん、どうしたい?

と聞くと

「誰か貰ってくれたらねぇ」

 

誰に?

「欲しいと思う人」

 

どうやって探すの?

「誰か探してくれないかな」

 

いません!!

 

毎回こんな会話が続きます。

 

強行突破もいいけれど

やはり伯父には伯父の

考えも思いもあります。

 

そもそも収納スペースは

豊富にあるためモノを

入れてしまいます。

 

伯父の性格もあるのでしょう。

収納スペースには要不要関係なく

モノがパズルのように入っています。

 

もちろんぎゅうぎゅう詰め。

 

何度も何度も片付けの

重要性を話してきました。

 

伯父にとっては快適な暮らしより

「捨てたくない」ことの方が上位を

占めているのです。

 

・何かに使える

・いつか使う

・誰かの役に立つ

 

いつかは来ないと言ったところで

理解してもらえません。

 

では、私主導で大半の不要なモノを

処分したとして

果たして伯父は快適と思えるのか。

 

多分そうではないと思います。

 

モノがないと落ち着かないのでは。

 

突然の雨に伯父は

「おばちゃんの傘があるから

持って行きな」と言います。

 

それが何とも嬉しそうなのです。

 

傘だけでなく

「こんなものもあるけど使う?」

とよく聞いてきます。

 

使うなんて言ったら

本当に嬉しそうな顔をします。

(ときどきドヤ顔)

 

自分でもわかっているんです。

でもどうしても捨てられないし

捨てたくない。

 

その気持ちは少しわかります。

無理して捨てさせては可哀そう。

伯父の捨てたくない気持ちを

汲んであげないと。

 

仕方がない

少しづつ少しづつ

進んでいけたらいいなと

思っています。

 

 

 

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