「リンパはもともと大きい人だからね。」
他院でのCT検査の結果、リンパ節が大きいことを指摘されていながら、触診もなく、エコーもせず、どの辺が大きいのかも確認しないまま、私は「以前からリンパ節が大きい人」で処理されてしまいました。
仮に以前から大きいとしても、比較してそれ以上に大きくなっていることさえ一切の確認をしないまま、漢方薬で様子をみようという。。。
このころ、喉の症状以外にあったのは、
3月頃に左右の鎖骨間の痛みを、整体に行った際に訴えているのを覚えています。
頻繁に整体に行かなければならないような、背中・・・特に背骨の脇の痛みがつらかった。
(これは手術後にすっかりなくなったものの、12月の服薬前には再び悩まされた痛みでした。)
4月は背中と喉の痛みや違和感が続き、5月の連休明けには吐き気や胸やけ感に耐え切れなくなり、胃カメラ、吐き気止めを1週間、胃や消化器系を整える薬を28日・・・その間にも刻々と病状は悪化の一途を辿っていきました。
「耳鼻科で喉を診てもらいましょう」
それがようやくやってきた転機でした。
大学病院から月一で訪れる耳鼻科の先生に鼻カメラとリンパの触診をしてもらった結果、やはりリンパ節が大きくて要検査との指摘を受けて、ようやく検査が始まりました。
しかし、当初は 「あの時のあれが原因だった ってなったらイヤだから、念のためPET検査しましょう」 と、さほど重大に考えていないまま検査オーダーされました。
検査予約は翌週、結果を聞きにいくのはまた翌週・・・
その1週間単位が待てないと自覚し始めた8月。。。
私が診察室に入った時、初めてPET検査の結果の画像を見て狼狽している医師を目の当たりにしました。
「こんなになっているとは思わなくて・・・」
恐ろしいと思ったのは、こんな事態を1週間も放置していたこと。 治療が必要だからという連絡は一切なくて、検査を終えて1週間後に診察室に入るまで医師は結果を見ていなかったという暢気な病院の体制に呆れました。
「がんです。 でも、甲状腺のがんは10年生存率90%台で、手術も簡単なので心配いりません。以前からある乳腺のしこりが原因かもしれないから、乳腺と内分泌を一緒に診てくれる外科を紹介します」
この時私は既に、がんだろうと自覚していたので驚きもしませんでしたが、やっと治療に向けて動き出せる、この痛みから解放される!という期待で満ちていました。
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残された時間に限りはあるけれど、私の体験が少しでも後につながり、役立つように。
そして、様々ながんサバイバーのみなさまの一日一日が少しでも幸せでありますように。
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令和6年2月24日 ★b-raugh-yousei★