HEARTBEAT Japan Tour 約束の地 新潟編
あれは山形のSandinistaだった
二人の若いカップルがライブ後に俺達の前に現れた
その二人は新潟から4時間以上かけて山形まで俺達のライブに来てくれたらしい
カップルの男の方がこう聞いた
「新潟へは、来ないんですか?」
俺は答えた
「新潟へはまだ行ったことがないんだ。行きたいけどツテが無い」
彼は隣の彼女と目を合わしてすぐにこう答えた
「是非僕たちが御呼びしたい!連絡先を教えてください!」と
POW!!!
ハ~ルバル来たぜ に~がたへ~♫

彼らの熱意は数ヶ月後
現実になった
彼らの心からの叫びが俺達へ届いたんだ

俺達"HeartbeatClubBand"は約1時間のフライトで
新潟空港へ到着し
車で2時間
会場のある長岡市へたどり着いた

彼らは今日までの数ヶ月間
必死に動いてくれた
俺達のマネージャーと細かく連絡を取り合って
可能なスケジュールを調整し合い
今回は調整する時間がそんなになかったせいもあって
決まった日取りはなんと
11月22日(いい夫婦の日だ!)
23日のツアーファイナル前日となった
彼ら二人はライブ会場を吟味し
そしてこんなにカッコいい告知のポスターを作って
新潟中に配布して
くまなく告知してくれたんだ!

熱すぎて涙が出てくるぜ!
これこそがHeartbeat Tourじゃないかってくらい
愛と熱意と
心がそこにはあったんだ

俺たちは心打たれた
心が動かされた

ずっと来たくても来れなかった新潟が
こうして実現して行くのは
奇跡のようで
ずっと昔から決まっていたかのようでもあった

会場へ着いた
今回の会場は"音楽食堂"という場所で

人間味あるメッセージが壁にあったり

同郷であり友人のバンド"meme 8"がつい先日にこの場所へ来ていたことも分かって
驚きを隠せなかった

同時にその気分とは反比例するかのように
俺の喉はズタズタに呪われていた
長かった九州ツアーで喉が焼かれ
ついに完治する前にここへ到着してしまったのだ
でも泣いても笑っても残すところ後2回
例え俺の喉が今夜で力つきても
彼らの前では最高にポジティヴでいようと決めたんだ!

ステージへと誘う南波君が彼だ
彼はこの地でビート制作をしている今夜の仕掛人の一人
彼がこの夜の案内人だ

ステージは宇宙のように俺たちを待っていた

俺のマイクは月の満ち欠けのように夜を彩った

俺の喉は限界を超えていた
痛みこそはないが
悪夢のラッパーみたいな声色だ

すべての準備が整った
あとは静寂の中で神と契約するしかない

どうか
1時間だけ
俺の声を戻してください

そのかわり
今日ステージで倒れても構わない

外は土砂降りの雨に変わっていた
Come Cleanしたくなった
俺の喉は。。。

南波君と彼女のヨーコさんは新潟のおもてなしで
食事へ連れて行ってくれた

それはとても美味しかった
新潟のお酒やお米
おそばや肴が日本食の極みだとさえ思った

間もなく会場へ到着した
人が沢山集まって来ていた
バーカウンターは新潟のヘッズからの注文を
手際よく裁いていた

フロントアクトには
新潟のラッパーたちがラインアップされていて
俺はその言葉に奥の部屋でずっと耳を傾けていた

時間が来た
DJ SEIJIが準備に向かった
しばらくすると彼の雷のようなスクラッチが怒濤のように鳴り響いた

俺はマスクを外した
契約通り声は出るのか?
出た!!!
丁度ヘネシーで焼けたReal Niggaの声だった
神が俺にマイクを与えてくれたんだ
そして今夜この新潟をLockすることを許してくれたんだ
観客には俺のアルバムをかざして全曲口ずさむ者
札幌と書いたプラカードをかざす者
新潟と発するたびに歓喜の雄叫びをあげる者
俺の名前を連呼する者

DJ Seijiも馴染みの顔に久しぶりに遭遇出来たらしい
彼も現場を離れてしばらくたつのか
久しぶりに興奮した様子で
新潟のこと
色々話してくれた

言ってやろうか?
実際に言ったんだよ
この場所でもう一回言ってやろう!
新潟
最高だよ!!!

南波君とヨーコさんをはじめ
DJ SOMECHI君
ONE LOOPさん
集まってくれたラッパーHunglyやJack Pot
ありがとう
蝉の気持ちが少しわかったよ
短いけど濃厚な命を与えられた
そんな気分だった


そして間もなく俺たち二人は
最後のライブを行うため
本拠地
北海道へ凱旋帰国することになったんだ

続く
二人の若いカップルがライブ後に俺達の前に現れた
その二人は新潟から4時間以上かけて山形まで俺達のライブに来てくれたらしい
カップルの男の方がこう聞いた
「新潟へは、来ないんですか?」
俺は答えた
「新潟へはまだ行ったことがないんだ。行きたいけどツテが無い」
彼は隣の彼女と目を合わしてすぐにこう答えた
「是非僕たちが御呼びしたい!連絡先を教えてください!」と
POW!!!
ハ~ルバル来たぜ に~がたへ~♫

彼らの熱意は数ヶ月後
現実になった
彼らの心からの叫びが俺達へ届いたんだ

俺達"HeartbeatClubBand"は約1時間のフライトで
新潟空港へ到着し
車で2時間
会場のある長岡市へたどり着いた

彼らは今日までの数ヶ月間
必死に動いてくれた
俺達のマネージャーと細かく連絡を取り合って
可能なスケジュールを調整し合い
今回は調整する時間がそんなになかったせいもあって
決まった日取りはなんと
11月22日(いい夫婦の日だ!)
23日のツアーファイナル前日となった
彼ら二人はライブ会場を吟味し
そしてこんなにカッコいい告知のポスターを作って
新潟中に配布して
くまなく告知してくれたんだ!

熱すぎて涙が出てくるぜ!
これこそがHeartbeat Tourじゃないかってくらい
愛と熱意と
心がそこにはあったんだ

俺たちは心打たれた
心が動かされた

ずっと来たくても来れなかった新潟が
こうして実現して行くのは
奇跡のようで
ずっと昔から決まっていたかのようでもあった

会場へ着いた
今回の会場は"音楽食堂"という場所で

人間味あるメッセージが壁にあったり

同郷であり友人のバンド"meme 8"がつい先日にこの場所へ来ていたことも分かって
驚きを隠せなかった

同時にその気分とは反比例するかのように
俺の喉はズタズタに呪われていた
長かった九州ツアーで喉が焼かれ
ついに完治する前にここへ到着してしまったのだ
でも泣いても笑っても残すところ後2回
例え俺の喉が今夜で力つきても
彼らの前では最高にポジティヴでいようと決めたんだ!

ステージへと誘う南波君が彼だ
彼はこの地でビート制作をしている今夜の仕掛人の一人
彼がこの夜の案内人だ

ステージは宇宙のように俺たちを待っていた

俺のマイクは月の満ち欠けのように夜を彩った

俺の喉は限界を超えていた
痛みこそはないが
悪夢のラッパーみたいな声色だ

すべての準備が整った
あとは静寂の中で神と契約するしかない

どうか
1時間だけ
俺の声を戻してください

そのかわり
今日ステージで倒れても構わない

外は土砂降りの雨に変わっていた
Come Cleanしたくなった
俺の喉は。。。

南波君と彼女のヨーコさんは新潟のおもてなしで
食事へ連れて行ってくれた

それはとても美味しかった
新潟のお酒やお米
おそばや肴が日本食の極みだとさえ思った

間もなく会場へ到着した
人が沢山集まって来ていた
バーカウンターは新潟のヘッズからの注文を
手際よく裁いていた

フロントアクトには
新潟のラッパーたちがラインアップされていて
俺はその言葉に奥の部屋でずっと耳を傾けていた

時間が来た
DJ SEIJIが準備に向かった
しばらくすると彼の雷のようなスクラッチが怒濤のように鳴り響いた

俺はマスクを外した
契約通り声は出るのか?
出た!!!
丁度ヘネシーで焼けたReal Niggaの声だった
神が俺にマイクを与えてくれたんだ
そして今夜この新潟をLockすることを許してくれたんだ
観客には俺のアルバムをかざして全曲口ずさむ者
札幌と書いたプラカードをかざす者
新潟と発するたびに歓喜の雄叫びをあげる者
俺の名前を連呼する者

DJ Seijiも馴染みの顔に久しぶりに遭遇出来たらしい
彼も現場を離れてしばらくたつのか
久しぶりに興奮した様子で
新潟のこと
色々話してくれた

言ってやろうか?
実際に言ったんだよ
この場所でもう一回言ってやろう!
新潟
最高だよ!!!

南波君とヨーコさんをはじめ
DJ SOMECHI君
ONE LOOPさん
集まってくれたラッパーHunglyやJack Pot
ありがとう
蝉の気持ちが少しわかったよ
短いけど濃厚な命を与えられた
そんな気分だった


そして間もなく俺たち二人は
最後のライブを行うため
本拠地
北海道へ凱旋帰国することになったんだ

続く
HEARTBEAT Japan Tour ぐるり九州一周 編
11月に入った時 俺は予感した
今月も俺達”HeartBeatClubBand”にとって
あっという間に過ぎ去って行くんだって
その予感はすぐに実感(的中)に変わっていった
なぜなら一週間に3日は家を空け
地方へ飛び回っていた訳だから
24時間が5時間くらい短く
7日間が5日間くらいに感じたものだ
そんな11月吉日
沢山の音を詰め込んで千歳を出た俺達は
福岡は博多へと到着した


3月から始まったHEARTBEAT TOURだったが
北九州へ行ったあの9月以来
本気の上陸は待望の瞬間でもあった
今回も九州ツアーは2週に渡って合計6ヶ所を廻る
前回行われた”TEARS DROP TOUR”からそんなロングラン走法が定着している
飛行機もホテルも移動のバスさえも
今回は自分たちでブッキングしたんだ
九州は北海道に似て各都市にブレーンがいるので
だからそこを一つのツアーに纏め上げて
交通費等を各地で分担することで
オーガナイザーの負担を減らし
安くツアーの経費を抑えることが可能になる
金、土、日は連続でライブ
平日は各地のバーでDJ Playをして宿泊費を稼ぐ
なんともHustler気質な発想というべきか
初日は博多だった
愛すべき仲間たちが多くいるこの街でライブすることが
心からの楽しみでもあった
そして九州場所からカメラマンのRyoichiもツアーに加わって
ロードムービーを回して行ったんだ!

ツアーのすべてはオーガナイズされた考えの元で行われていて
因に俺の師匠は「オーガナイズ(準備/段取り)がすべてだ」と豪語し
俺に口酸っぱく言っていたことを覚えている
備えあれば憂いなしってことか
皆にはどう見えてるかな?
このツアーは適当な策略の代物ではないんだ、ということ


会場はBlack Outという深夜営業が可能な箱だった
一昨年から厳しくなったこの地方の風営法を逃れるため
オーガナイザーはここをライブ会場に推薦してくれた

街にはゲリラ的に今夜のポスターが張り巡らされていて
そういうのを見ると
俺達も俄然気合いが入った

ツアーへは必ず物販を持って行くんだ
ライブが成功すれば物販は飛ぶように売れるもの
ある意味プレイが良かった否かを知るバロメーターでもあるし
そして大事な俺達の資金源でもあるんだ

まあ、まじめな話これくらいにして
後はブチカマスだけってな具合だよ
博多のオーディエンスはいつ来てもそうだが
日本でも有数の音楽好きが多くて
俺達のライブを深く愛してくれる
熱狂に近い渦は毎回のように起きるし
オーディエンスの熱気は周知の通り
物凄い!
アーティストなら絶対この街は外せないし
面白い面々がいっぱいいるんだぜ!

過去の栄光に縋るセンチメンタルなんて俺には持ち合わせていないけど
発端や紀元というものは自分のRootsみたいなもので
忘れてはならないものだ
この街と北海道は2002年頃に出会った FreezやBig Face、Yura、Nuffty をはじめとする
Ill Slang Blow'ker から繋がっているのは確かだ
ここに来るヘッズも皆彼らの音の子孫と言ってもいいはず
CLUB BASEは本当に奇跡のような箱だった
そのCLUB BASEなき今
新たな時代を迎えている福岡は
ポテンシャルも層の厚さも今過去最高なのを俺は知っているよ
新たな時代の一ページを刻んでいくのは他でもなく、君だろう
今後の動向をとても楽しみにしている

今夜もありがとう福岡
11月2日
ゆっくりする暇もなく
俺達3人になった”HeartBeatClubBand”は
一路高速バスで今夜の会場のある
宮崎県へ向かった
約4時間バスに揺られて
到着した宮崎はさすがにまだ暖かかった

宮崎と言えば?
チキン南蛮で
それを食べるために
裏路地を入って何やら懐かしい雰囲気のお店へ入って行ったw

丁度日本シリーズが盛り上がっている時で
巨人 vs 楽天 の世紀の対戦が生中継で行われていた
巨人軍のキャンプ地でもある宮崎は
きっと巨人を応援しているんだと思っていたけど
お店のおばちゃんたちは楽天に歓声を上げていたのが意外で印象深かった

早速本場のチキン南蛮を頂きました!

いつからだろう?
もう結構前だが
俺が豪州から帰って来た時から
この宮崎へ招いてくれる人がいる
FACT RECORDSというお店も営んでいるDJ DAI君は
最高の男で
また最高の音を知っている類い稀なDJの一人だ

いつもここへ訪れると手厚くケアしてくれて
宮崎の素晴らしさを教えてくれたり
この前は口蹄疫が流行していた時で
必死で悲しんでいる宮崎の街全体を盛り上げようと
皆と一緒に憂いながら
それでも音楽を奏でたり
泣くようなDJプレイで
癒しのメロディーを演奏する
とても心の大きな人間だ
そして彼はこの街を心から愛している

会場はWeather Kingという老舗のライブハウス

このツアーでももう何回か出会っているが
その街の”老舗のライブハウス”っていうのと出会える喜びというのも
今回のツアーの醍醐味の一つだった

その土地の頑固なP.A さんをどれだけ音で口説けるか
必然とこれが俺達の命題になった

短い時間内でこの意思の疎通が出来るか否かが
ライブのクオリティーの善し悪しにかかってくるってわけだ!


そいつは挑戦だった
百歩譲って俺の名前は耳にしたことがあるにせよ
まだ聴いたことも無い曲をぶっつけ本番にライブでやって
目の前のお客の心をつかむなんて
5メートル先の針の穴に糸を突っ込むに等しい
宮崎はもう何度来ているから、とかの
安心感なんて微塵も無かった
今回の宮崎も気分的には新人の初挑戦だった

ライブ後に確かめたいことがあった
俺は汗も引かないままに会場へ出て行った
自分が思っていたより反応が感じられなかった時
俺は先ずフロアに出てみると分かることがある
お客が感じていた温度をステージからではなく
フロアで体感するためだ
物販は結構売れていた
だとしてもこの日は五分五分と言うべきか
伝わってくれたと感じる瞬間もあったが
圧勝までは行けなかった
理由は何だろうか?(理由は無数に考えられる)
出来れば宙に浮かんだ靄だけは
晴らして帰りたかった
分かりやすいアプローチや
お客さんからのリクエストに応えない俺達のやり方は
時に人を宙ぶらりんにさせてしまうんだろう
温度差なんて本来必要ないはず
必要なのは熱量のみ
日本語でやっている以上
絶対伝わらないと意味ないんだ
また来ます宮崎
ありがとう!

11月3日

俺達は更に南下し
3日目の会場の鹿児島へ向かった
鹿児島へは高速バスを利用し
2時間少しであっという間に到着した

外は曇り空だったが
お祭りムードでこの日街には人がいっぱいいた
会場は"TIMELESS"っていうイカしたバー
鹿児島はもう何度も音連れている土地
ここはとってもおしゃれな雰囲気の小さな箱だけど
ハードコアバンドのLIFE STYLEという
コアな音楽やってるYoheiが経営しているから
集まる人のノリは半端無くて
間違いない

今夜はここでブチカマスだけだ!

この日は色んな奴が参加してくれた

三重のKOKIN BEATSをはじめ

鹿児島のOWL BEATS

博多のソウルシンガーMARRRも久々に一緒だった!

そのお陰でこの夜は日曜だというのに沢山お客が詰めかけた

会場は人々の熱気と楽しむ笑い声
グラスを傾ける音
そして奥のフロアからはそれそれが紡ぐ濃厚な音が流れていた

終始Good Moodで
この夜を企画してくれたMy Man Sumi君も
すげえ喜んでくれた!

Sumi君もそうだし
ここに来ているメンバーの殆どは
彼が元々店長をしていたCAVEというクラブで出会ったんだ


今は風営法の余波でCAVEは深夜営業をしていないけど
ここはCAVEからの流れは確実に汲んでいて
九州の濃い~ヴァイブスを感じられて
ここはやっぱり酒のメッカでもあるし
遊びのプロが沢山住んでいる場所だった
だから盛り上がりがパナイ!!!

ライブは大成功だった!
ていうか今日の出演者、お客、全員がヤバかった!!!

いつ来ても暖かく迎え入れてくれて
最上の愛情で接してくれて
人々はとことん弾けていて
何かあれば
気さくで優しくて



Sumi君は今は料理に興味があって
今回久しぶりにイベントを打ってくれたんだけど
ほとんど俺達のために用意してくれたんだと思う
(感謝感激)

それも無言で(無口なんだ彼がまた)
心からこのパーティーを用意してくれたんだと思うと泣けてくる
このツアーのタイトルの意味をふと思うと
"HEARTBEAT JAPAN TOUR" だけど
このタイトルにして本当に良かったと思う

今
日本中はおろか
世界中でも心の暖かさが必要になっていると強く感じる
心は見えない物だし
量は計れないもので
心で感じるしか無い

形の無いものを信じることって
愛とか友情とか
神を信じるのに似てるんだ

無条件で何かを信じるって
とても勇気がいることだと思う

でも心で通じ合うことができれば
真冬でも
コートを何重に重ね着した時よりも暖かさを感じるものなんだ

その見えないが
人が生きるのに確実に重要な場所にある
”ハート”ってやつを
もう一度見つめるために
僕らは今回
日本中を駆け巡ったんだ

それは遠く離れていても感じることだって可能なんだぜ

ほっておいても心は語るんだ
そして心はずっと観てるんだ

毎日毎分毎秒
僕らが寝ている時も
もしかしたら死んでからも
今生きている奴は Hands Up In the Air!!!
そして生きていることに感謝して
心から乾杯しよう!

俺達は
その後
佐世保
長崎
久留米へとツアーを進めて行った
それぞれ各場所とも大いなる心が動いたライブだった
残念ながら写真はこれっきりだが
心からはっきり言えるよ
どの日もとても素晴らしい旅だったと
こんなに九州を堪能させてくれた仲間たちに
心から感謝とエールを送りたい!
また九州へ来られる日まで
皆どうか達者で!
Big Shout Out to
Tsuki Tsuki Nikkou
Kohki
Nab
Skinny
YMG
Pride Monster Familia
Brain Hacker
Aikoh
AFC
Q Ill
DJ Dai
Nipps
Vykn
Sumi
Owl Beats
Yohei
Moncho
John be Bird
Forest
Marrr
DJ Michi
Kokin Beats
Back Drops
Yusuke
DJ Motora
Rumi
Novol
Burner
Flag
Dank Word
Mind
Troop Records
Alco-Holic
Brown Suger
and You
One Love
J
今月も俺達”HeartBeatClubBand”にとって
あっという間に過ぎ去って行くんだって
その予感はすぐに実感(的中)に変わっていった
なぜなら一週間に3日は家を空け
地方へ飛び回っていた訳だから
24時間が5時間くらい短く
7日間が5日間くらいに感じたものだ
そんな11月吉日
沢山の音を詰め込んで千歳を出た俺達は
福岡は博多へと到着した


3月から始まったHEARTBEAT TOURだったが
北九州へ行ったあの9月以来
本気の上陸は待望の瞬間でもあった
今回も九州ツアーは2週に渡って合計6ヶ所を廻る
前回行われた”TEARS DROP TOUR”からそんなロングラン走法が定着している
飛行機もホテルも移動のバスさえも
今回は自分たちでブッキングしたんだ
九州は北海道に似て各都市にブレーンがいるので
だからそこを一つのツアーに纏め上げて
交通費等を各地で分担することで
オーガナイザーの負担を減らし
安くツアーの経費を抑えることが可能になる
金、土、日は連続でライブ
平日は各地のバーでDJ Playをして宿泊費を稼ぐ
なんともHustler気質な発想というべきか
初日は博多だった
愛すべき仲間たちが多くいるこの街でライブすることが
心からの楽しみでもあった
そして九州場所からカメラマンのRyoichiもツアーに加わって
ロードムービーを回して行ったんだ!

ツアーのすべてはオーガナイズされた考えの元で行われていて
因に俺の師匠は「オーガナイズ(準備/段取り)がすべてだ」と豪語し
俺に口酸っぱく言っていたことを覚えている
備えあれば憂いなしってことか
皆にはどう見えてるかな?
このツアーは適当な策略の代物ではないんだ、ということ


会場はBlack Outという深夜営業が可能な箱だった
一昨年から厳しくなったこの地方の風営法を逃れるため
オーガナイザーはここをライブ会場に推薦してくれた

街にはゲリラ的に今夜のポスターが張り巡らされていて
そういうのを見ると
俺達も俄然気合いが入った

ツアーへは必ず物販を持って行くんだ
ライブが成功すれば物販は飛ぶように売れるもの
ある意味プレイが良かった否かを知るバロメーターでもあるし
そして大事な俺達の資金源でもあるんだ

まあ、まじめな話これくらいにして
後はブチカマスだけってな具合だよ
博多のオーディエンスはいつ来てもそうだが
日本でも有数の音楽好きが多くて
俺達のライブを深く愛してくれる
熱狂に近い渦は毎回のように起きるし
オーディエンスの熱気は周知の通り
物凄い!
アーティストなら絶対この街は外せないし
面白い面々がいっぱいいるんだぜ!

過去の栄光に縋るセンチメンタルなんて俺には持ち合わせていないけど
発端や紀元というものは自分のRootsみたいなもので
忘れてはならないものだ
この街と北海道は2002年頃に出会った FreezやBig Face、Yura、Nuffty をはじめとする
Ill Slang Blow'ker から繋がっているのは確かだ
ここに来るヘッズも皆彼らの音の子孫と言ってもいいはず
CLUB BASEは本当に奇跡のような箱だった
そのCLUB BASEなき今
新たな時代を迎えている福岡は
ポテンシャルも層の厚さも今過去最高なのを俺は知っているよ
新たな時代の一ページを刻んでいくのは他でもなく、君だろう
今後の動向をとても楽しみにしている

今夜もありがとう福岡
11月2日
ゆっくりする暇もなく
俺達3人になった”HeartBeatClubBand”は
一路高速バスで今夜の会場のある
宮崎県へ向かった
約4時間バスに揺られて
到着した宮崎はさすがにまだ暖かかった

宮崎と言えば?
チキン南蛮で
それを食べるために
裏路地を入って何やら懐かしい雰囲気のお店へ入って行ったw

丁度日本シリーズが盛り上がっている時で
巨人 vs 楽天 の世紀の対戦が生中継で行われていた
巨人軍のキャンプ地でもある宮崎は
きっと巨人を応援しているんだと思っていたけど
お店のおばちゃんたちは楽天に歓声を上げていたのが意外で印象深かった

早速本場のチキン南蛮を頂きました!

いつからだろう?
もう結構前だが
俺が豪州から帰って来た時から
この宮崎へ招いてくれる人がいる
FACT RECORDSというお店も営んでいるDJ DAI君は
最高の男で
また最高の音を知っている類い稀なDJの一人だ

いつもここへ訪れると手厚くケアしてくれて
宮崎の素晴らしさを教えてくれたり
この前は口蹄疫が流行していた時で
必死で悲しんでいる宮崎の街全体を盛り上げようと
皆と一緒に憂いながら
それでも音楽を奏でたり
泣くようなDJプレイで
癒しのメロディーを演奏する
とても心の大きな人間だ
そして彼はこの街を心から愛している

会場はWeather Kingという老舗のライブハウス

このツアーでももう何回か出会っているが
その街の”老舗のライブハウス”っていうのと出会える喜びというのも
今回のツアーの醍醐味の一つだった

その土地の頑固なP.A さんをどれだけ音で口説けるか
必然とこれが俺達の命題になった

短い時間内でこの意思の疎通が出来るか否かが
ライブのクオリティーの善し悪しにかかってくるってわけだ!


そいつは挑戦だった
百歩譲って俺の名前は耳にしたことがあるにせよ
まだ聴いたことも無い曲をぶっつけ本番にライブでやって
目の前のお客の心をつかむなんて
5メートル先の針の穴に糸を突っ込むに等しい
宮崎はもう何度来ているから、とかの
安心感なんて微塵も無かった
今回の宮崎も気分的には新人の初挑戦だった

ライブ後に確かめたいことがあった
俺は汗も引かないままに会場へ出て行った
自分が思っていたより反応が感じられなかった時
俺は先ずフロアに出てみると分かることがある
お客が感じていた温度をステージからではなく
フロアで体感するためだ
物販は結構売れていた
だとしてもこの日は五分五分と言うべきか
伝わってくれたと感じる瞬間もあったが
圧勝までは行けなかった
理由は何だろうか?(理由は無数に考えられる)
出来れば宙に浮かんだ靄だけは
晴らして帰りたかった
分かりやすいアプローチや
お客さんからのリクエストに応えない俺達のやり方は
時に人を宙ぶらりんにさせてしまうんだろう
温度差なんて本来必要ないはず
必要なのは熱量のみ
日本語でやっている以上
絶対伝わらないと意味ないんだ
また来ます宮崎
ありがとう!

11月3日

俺達は更に南下し
3日目の会場の鹿児島へ向かった
鹿児島へは高速バスを利用し
2時間少しであっという間に到着した

外は曇り空だったが
お祭りムードでこの日街には人がいっぱいいた
会場は"TIMELESS"っていうイカしたバー
鹿児島はもう何度も音連れている土地
ここはとってもおしゃれな雰囲気の小さな箱だけど
ハードコアバンドのLIFE STYLEという
コアな音楽やってるYoheiが経営しているから
集まる人のノリは半端無くて
間違いない

今夜はここでブチカマスだけだ!

この日は色んな奴が参加してくれた

三重のKOKIN BEATSをはじめ

鹿児島のOWL BEATS

博多のソウルシンガーMARRRも久々に一緒だった!

そのお陰でこの夜は日曜だというのに沢山お客が詰めかけた

会場は人々の熱気と楽しむ笑い声
グラスを傾ける音
そして奥のフロアからはそれそれが紡ぐ濃厚な音が流れていた

終始Good Moodで
この夜を企画してくれたMy Man Sumi君も
すげえ喜んでくれた!

Sumi君もそうだし
ここに来ているメンバーの殆どは
彼が元々店長をしていたCAVEというクラブで出会ったんだ


今は風営法の余波でCAVEは深夜営業をしていないけど
ここはCAVEからの流れは確実に汲んでいて
九州の濃い~ヴァイブスを感じられて
ここはやっぱり酒のメッカでもあるし
遊びのプロが沢山住んでいる場所だった

だから盛り上がりがパナイ!!!

ライブは大成功だった!
ていうか今日の出演者、お客、全員がヤバかった!!!

いつ来ても暖かく迎え入れてくれて
最上の愛情で接してくれて
人々はとことん弾けていて
何かあれば
気さくで優しくて



Sumi君は今は料理に興味があって
今回久しぶりにイベントを打ってくれたんだけど
ほとんど俺達のために用意してくれたんだと思う
(感謝感激)

それも無言で(無口なんだ彼がまた)
心からこのパーティーを用意してくれたんだと思うと泣けてくる
このツアーのタイトルの意味をふと思うと
"HEARTBEAT JAPAN TOUR" だけど
このタイトルにして本当に良かったと思う

今
日本中はおろか
世界中でも心の暖かさが必要になっていると強く感じる
心は見えない物だし
量は計れないもので
心で感じるしか無い

形の無いものを信じることって
愛とか友情とか
神を信じるのに似てるんだ

無条件で何かを信じるって
とても勇気がいることだと思う

でも心で通じ合うことができれば
真冬でも
コートを何重に重ね着した時よりも暖かさを感じるものなんだ

その見えないが
人が生きるのに確実に重要な場所にある
”ハート”ってやつを
もう一度見つめるために
僕らは今回
日本中を駆け巡ったんだ

それは遠く離れていても感じることだって可能なんだぜ

ほっておいても心は語るんだ
そして心はずっと観てるんだ

毎日毎分毎秒
僕らが寝ている時も
もしかしたら死んでからも
今生きている奴は Hands Up In the Air!!!
そして生きていることに感謝して
心から乾杯しよう!

俺達は
その後
佐世保
長崎
久留米へとツアーを進めて行った
それぞれ各場所とも大いなる心が動いたライブだった
残念ながら写真はこれっきりだが
心からはっきり言えるよ
どの日もとても素晴らしい旅だったと
こんなに九州を堪能させてくれた仲間たちに
心から感謝とエールを送りたい!
また九州へ来られる日まで
皆どうか達者で!
Big Shout Out to
Tsuki Tsuki Nikkou
Kohki
Nab
Skinny
YMG
Pride Monster Familia
Brain Hacker
Aikoh
AFC
Q Ill
DJ Dai
Nipps
Vykn
Sumi
Owl Beats
Yohei
Moncho
John be Bird
Forest
Marrr
DJ Michi
Kokin Beats
Back Drops
Yusuke
DJ Motora
Rumi
Novol
Burner
Flag
Dank Word
Mind
Troop Records
Alco-Holic
Brown Suger
and You
One Love
J
HEARTBEAT Japan Tour 夢の街福井 ジャズの神戸 影の島根 編
Wazzz Hood?
季節は12月
北海道はもうぐっと寒くなって
マイナス気温(イオンならいいんだけどね~)
もうさっきから鼻がずるずる言ってまうわ~
ってことで今日はオフィスでツアーで撮ってきた写真を見ていたら
結構たまってたものだな~、と!
ツアーも最終形に入ると
もうフィジカル的には必死でね
師走前に師走が来ていたようなものだったよ!
(言い訳がましく聞こえてたらごめん。)
今日は福井へ行かせてもらった10月19日からのHeartbeat ツアーを
神戸経由で島根までを皆と一緒に振り返ろうと思う!
先ず福井場所!
この街は俺もSEIJI君も始めて行ったんだ!
飛行機で到着すると今回4回目の邂逅?となる
DJ BAKUとも合流したんだ

このイベントを実現してくれたのは福井の柴田君率いる
”街テラス”という福井の街をミラーボールで照らそうというクルーで
そのイベンターにつなげてくれたのは名古屋のイナという画家だった!

会場は地方都市にしてはゴージャスな会場で
3フロアにも分かれていて
クラブの理想郷みたいな箱だった!

そこではYoco Organという斬新なスタイルでHIP HOPを伝えてる二人や
勿論Hoodを代表しているDJ AKAKABEのクルーにも出会い
HIP HOPの温度が矢鱈に熱かった!

リハーサルも自分の曲は勿論
BAKUとの曲なども入念に行った

この街はでっかい夢がある

若者たちが自信と勇気を持って音楽や文化を発信出来るように
ここに住んでいる”街テラス”クルーは第一歩を踏み出したんだ
それはこのイベントから始まるらしい
いつか街に大きなミラーボールを創造して
その下でフェスをやる!
それまでの道のりはまだ前途多難かもしれないが
彼らは胸を躍らせて
僕らがやらないと誰がやる
と言っていたのが今でも忘れられない

それは小さくて微塵の一歩かもしれないが

今日
確実に一歩は踏み出されて

やがては実現される日が来るのだ

俺はその日を楽しみにしている!

福井のオーディエンスは反応が素晴らしかった!
ただ最初3フロアもあるのにライブ会場はタバコを吸いながら観ている人や
スマホをいじりながら観ている人が多かったので
マイクでその二つを今だけは禁じさせてもらった
するとライブは集中力を増して
結果大成功だった!
ご協力ありがとう!
俺のライブは映画なんだ
そこんところよろしくで!

Big Thanks to My Men Ina
Shibata and DJ BAKU

北海道へ戻ってまたすぐ
次の会場へ俺達は赴いた
今回は神戸だ!
しかもライブの他にDJプレイのお誘いがあったわけで
自慢の選曲で神戸のヘッズと遊ぼうと金曜日から前ノリした

神戸へは今回のツアーでもう何回も足を踏み入れてるが
やっとお手前を披露することができるなんて光栄だ!
先ずはMC STATEっていうソウルバーを経営してるラッパーをしっているか?
彼のお店”BAR BISCUIT"は神戸の三ノ宮にあるんだが
ここがすこぶるいいスポットなんだ!
NOVOL君が描いたソウルフルな壁画が
ぐわっとせせり出すカウンターがジャジーで素晴らしいが
そこに夜な夜な集まる仲間たちももう最高にイカしている!

神戸は本当に関西の中でも街が洗練されているというべきか
アーバンなジャズが似合いすぎる街なんだな

だから俺もDJ SEIJIもここで回すのが楽しみで仕方が無かった

お酒も美味しくて
音楽もいい!
そしておつまみにカレーなんてJIVEすぎでしょ?

楽しい時間が過ぎて行く

皆一曲一曲かかる曲を噛み締めていたが
DJ SEIJIのDJ PLAYはもう最高峰 麻雀の役満を観ているように小気味いい
集まったヘッズは腹の底から唸りを上げていた

DJ Architect も最後まで一緒に
俺達は音楽に酔いしれていた

もうこの夜が永遠であればいいとさえ思ったよ

BAR BISCUITでの前夜祭
ナガンサーバーも誕生日で遊びに来てて
サバ寿司をバースデーケーキとして皆でシャンパンでお祝いして

もう、ホント最高でした!

俺達は美意識高いオブジェのある宿へと戻った

そして決戦の土曜日
場所はSoul Bloodという箱
俺達は神戸の耳の肥えたヘッズを唸らせる準備を整えた

今回もDJ SEIJIと俺は練りに練られたセットで挑む

俺達を北海道から呼んでくれた同志に向けて
そして俺達がどんな奴なのか勘ぐっている奴に向けて

目の前にいる純粋に楽しみたい奴に向けて

立ち止まりたくなかったが
社会の世知辛さに立ち往生してしまった奴に向けて

俺は全身全霊 言葉を吐き出し
DJ SEIJIは音を紡ぎ出す

そして出会いは宝だ
いつも旅に出ると思うのがそれだ
この60億の人類の中で
一瞬でも出会えるのは奇跡と解釈してもいいのではないか?
と思えてくるんだ

ライブはそんな奇跡の繰り返しでは無いだろうか?
日本語でこうもたくましく
はっきりとした意思で
奇をてらうわけでもなく
ただ先人から受け継いだものを薄めず
そして多様な時代の要素を取り入れた
生のHIP HOPを奏でるのは
ぽっと出の者には出来ない
並ならぬ経験と
確かな情熱と
そしてこれが我が使命だと
自分のハートが叫んでいる”本物”だけが
許される領域。。
Mastered

神戸はもう数回来させてもらっているが
その中でも一番の手応えを感じたと俺は思う
大きな箱ではないが
確実に俺達の音楽で通じ合えた瞬間
心からのPropsを感じた
いつもありがとう
おおきに神戸
Mucho Bueno!!!
朝

次の日の神戸の朝はとても清々しかった

俺達はもう一歩たりとも立ち止まることは無く
その足で今日の会場/島根へと向かった
距離は特急で約3時間
3年ぶり二度目の島根へ到着した

島根は松江市
神戸が山陽なら島根は山陰と呼ばれる
山を挟み上下で距離的には近いが
土地の性格は全く異なる

呼んでくれたはOTO RECORDSというレーベルを経営している
DJ兼ビートメイカー/付和(フワ)という奇跡のような男だ
俺達は彼の愛車のベンツで今夜の会場へ直行した

付和の作るビートには定評が有る
そして同時に彼が持つ人柄みたいな者がいつも周りを明るく照らしている

人望
そう
それは文化を形成するのに必要不可欠な”キーマン”には無くてはならないものだ
彼の甲高い声には人を和ませる癒しの力が有る

彼の経営するOTO RECORDSは大学の側にある
学生たちが彼のレコードショップでセレクトされた音源を視聴して
新しい刺激を持ち帰る
ここではそんな日常が繰り返されている

彼はここでビートも制作するという

集中力は時に影の方が発揮する
夏よりも冬の方が制作に向いているのに似ている

この山陰は無言でひたすら制作する
そんなクリエイターが多く生息する

会場はB-1という老舗のライブハウスだ


もう熟練されたP.Aとともに音作りはとてもスムースに実現して行った
こういう現場では俺達も100%音に集中出来るから
クラブよりライブハウスの方がライブに関してはとてもやりやすい

島根県松江はまだまだ上がれると感じた
後は変化を恐れることなく様々な要素と融合すればいい
違う土地
違う考え方
違うやり方を受け入れればいい
独自のアイデンティティーは既に持っているから
そう!
会場にひとり興奮のあまり取り乱した男がいた
正直有り難かった
俺はそういう男が世の中の型を破ると信じている
革命は一人の熱狂から始まるからだ
熱いな島根
皆
最高さ!

三日間の旅も終わりに近づいて来た
次の日の朝は快晴で
俺達は付和のガイドで島根散策に出かけた

それはそれは風情のある街並だった

俺たちの住む北海道にはない奥ゆかしい家屋
武家屋敷のような家並みや道
長い歴史が時間と手間をかけて
刻まれてきたんだ












時間だ
楽しい時間はあっという間だ
付和君
Ferment君
Kowree
そして松江の同志の皆
ありがとう!

俺達も今日観た景色を胸に
また新たな扉を開きに
旅立ちます

ある札幌に住むDJの先輩が俺にいつかこう言ったのを思い出した
「ジョージ、濃く生きろよ!人生を濃く楽しむんだ!」

そう
色は混ぜないと濃くはならないんだ
出会いや経験
喜怒哀楽と希望と絶望と
葛藤は実に美しいんだとタリブは言った
俺達は壁を打ち破るのに時間をかけ
好んで紆余曲折し
小さな幸せを見いだす
摩訶不思議な生き物らしい
帰りの飛行機は神戸からだった
もう外は肌寒い
最後に神戸の夜を通りすがった
StateとMuchoの二人が俺達を見送りに来てくれた

Muchoの車内は現代のジャズ=HIP HOPがかかっていた
夜の神戸空港は夢を詰め込んだ旅人で賑わっていた
続く
季節は12月
北海道はもうぐっと寒くなって
マイナス気温(イオンならいいんだけどね~)
もうさっきから鼻がずるずる言ってまうわ~
ってことで今日はオフィスでツアーで撮ってきた写真を見ていたら
結構たまってたものだな~、と!
ツアーも最終形に入ると
もうフィジカル的には必死でね
師走前に師走が来ていたようなものだったよ!
(言い訳がましく聞こえてたらごめん。)
今日は福井へ行かせてもらった10月19日からのHeartbeat ツアーを
神戸経由で島根までを皆と一緒に振り返ろうと思う!
先ず福井場所!
この街は俺もSEIJI君も始めて行ったんだ!
飛行機で到着すると今回4回目の邂逅?となる
DJ BAKUとも合流したんだ

このイベントを実現してくれたのは福井の柴田君率いる
”街テラス”という福井の街をミラーボールで照らそうというクルーで
そのイベンターにつなげてくれたのは名古屋のイナという画家だった!

会場は地方都市にしてはゴージャスな会場で
3フロアにも分かれていて
クラブの理想郷みたいな箱だった!

そこではYoco Organという斬新なスタイルでHIP HOPを伝えてる二人や
勿論Hoodを代表しているDJ AKAKABEのクルーにも出会い
HIP HOPの温度が矢鱈に熱かった!

リハーサルも自分の曲は勿論
BAKUとの曲なども入念に行った

この街はでっかい夢がある

若者たちが自信と勇気を持って音楽や文化を発信出来るように
ここに住んでいる”街テラス”クルーは第一歩を踏み出したんだ
それはこのイベントから始まるらしい
いつか街に大きなミラーボールを創造して
その下でフェスをやる!
それまでの道のりはまだ前途多難かもしれないが
彼らは胸を躍らせて
僕らがやらないと誰がやる
と言っていたのが今でも忘れられない

それは小さくて微塵の一歩かもしれないが

今日
確実に一歩は踏み出されて

やがては実現される日が来るのだ

俺はその日を楽しみにしている!

福井のオーディエンスは反応が素晴らしかった!
ただ最初3フロアもあるのにライブ会場はタバコを吸いながら観ている人や
スマホをいじりながら観ている人が多かったので
マイクでその二つを今だけは禁じさせてもらった
するとライブは集中力を増して
結果大成功だった!
ご協力ありがとう!
俺のライブは映画なんだ
そこんところよろしくで!

Big Thanks to My Men Ina
Shibata and DJ BAKU

北海道へ戻ってまたすぐ
次の会場へ俺達は赴いた
今回は神戸だ!
しかもライブの他にDJプレイのお誘いがあったわけで
自慢の選曲で神戸のヘッズと遊ぼうと金曜日から前ノリした

神戸へは今回のツアーでもう何回も足を踏み入れてるが
やっとお手前を披露することができるなんて光栄だ!
先ずはMC STATEっていうソウルバーを経営してるラッパーをしっているか?
彼のお店”BAR BISCUIT"は神戸の三ノ宮にあるんだが
ここがすこぶるいいスポットなんだ!
NOVOL君が描いたソウルフルな壁画が
ぐわっとせせり出すカウンターがジャジーで素晴らしいが
そこに夜な夜な集まる仲間たちももう最高にイカしている!

神戸は本当に関西の中でも街が洗練されているというべきか
アーバンなジャズが似合いすぎる街なんだな

だから俺もDJ SEIJIもここで回すのが楽しみで仕方が無かった

お酒も美味しくて
音楽もいい!
そしておつまみにカレーなんてJIVEすぎでしょ?

楽しい時間が過ぎて行く

皆一曲一曲かかる曲を噛み締めていたが
DJ SEIJIのDJ PLAYはもう最高峰 麻雀の役満を観ているように小気味いい
集まったヘッズは腹の底から唸りを上げていた

DJ Architect も最後まで一緒に
俺達は音楽に酔いしれていた

もうこの夜が永遠であればいいとさえ思ったよ

BAR BISCUITでの前夜祭
ナガンサーバーも誕生日で遊びに来てて
サバ寿司をバースデーケーキとして皆でシャンパンでお祝いして

もう、ホント最高でした!

俺達は美意識高いオブジェのある宿へと戻った

そして決戦の土曜日
場所はSoul Bloodという箱
俺達は神戸の耳の肥えたヘッズを唸らせる準備を整えた

今回もDJ SEIJIと俺は練りに練られたセットで挑む

俺達を北海道から呼んでくれた同志に向けて
そして俺達がどんな奴なのか勘ぐっている奴に向けて

目の前にいる純粋に楽しみたい奴に向けて

立ち止まりたくなかったが
社会の世知辛さに立ち往生してしまった奴に向けて

俺は全身全霊 言葉を吐き出し
DJ SEIJIは音を紡ぎ出す

そして出会いは宝だ
いつも旅に出ると思うのがそれだ
この60億の人類の中で
一瞬でも出会えるのは奇跡と解釈してもいいのではないか?
と思えてくるんだ

ライブはそんな奇跡の繰り返しでは無いだろうか?
日本語でこうもたくましく
はっきりとした意思で
奇をてらうわけでもなく
ただ先人から受け継いだものを薄めず
そして多様な時代の要素を取り入れた
生のHIP HOPを奏でるのは
ぽっと出の者には出来ない
並ならぬ経験と
確かな情熱と
そしてこれが我が使命だと
自分のハートが叫んでいる”本物”だけが
許される領域。。
Mastered

神戸はもう数回来させてもらっているが
その中でも一番の手応えを感じたと俺は思う
大きな箱ではないが
確実に俺達の音楽で通じ合えた瞬間
心からのPropsを感じた
いつもありがとう
おおきに神戸
Mucho Bueno!!!
朝

次の日の神戸の朝はとても清々しかった

俺達はもう一歩たりとも立ち止まることは無く
その足で今日の会場/島根へと向かった
距離は特急で約3時間
3年ぶり二度目の島根へ到着した

島根は松江市
神戸が山陽なら島根は山陰と呼ばれる
山を挟み上下で距離的には近いが
土地の性格は全く異なる

呼んでくれたはOTO RECORDSというレーベルを経営している
DJ兼ビートメイカー/付和(フワ)という奇跡のような男だ
俺達は彼の愛車のベンツで今夜の会場へ直行した

付和の作るビートには定評が有る
そして同時に彼が持つ人柄みたいな者がいつも周りを明るく照らしている

人望
そう
それは文化を形成するのに必要不可欠な”キーマン”には無くてはならないものだ
彼の甲高い声には人を和ませる癒しの力が有る

彼の経営するOTO RECORDSは大学の側にある
学生たちが彼のレコードショップでセレクトされた音源を視聴して
新しい刺激を持ち帰る
ここではそんな日常が繰り返されている

彼はここでビートも制作するという

集中力は時に影の方が発揮する
夏よりも冬の方が制作に向いているのに似ている

この山陰は無言でひたすら制作する
そんなクリエイターが多く生息する

会場はB-1という老舗のライブハウスだ


もう熟練されたP.Aとともに音作りはとてもスムースに実現して行った
こういう現場では俺達も100%音に集中出来るから
クラブよりライブハウスの方がライブに関してはとてもやりやすい

島根県松江はまだまだ上がれると感じた
後は変化を恐れることなく様々な要素と融合すればいい
違う土地
違う考え方
違うやり方を受け入れればいい
独自のアイデンティティーは既に持っているから
そう!
会場にひとり興奮のあまり取り乱した男がいた
正直有り難かった
俺はそういう男が世の中の型を破ると信じている
革命は一人の熱狂から始まるからだ
熱いな島根
皆
最高さ!

三日間の旅も終わりに近づいて来た
次の日の朝は快晴で
俺達は付和のガイドで島根散策に出かけた

それはそれは風情のある街並だった

俺たちの住む北海道にはない奥ゆかしい家屋
武家屋敷のような家並みや道
長い歴史が時間と手間をかけて
刻まれてきたんだ












時間だ
楽しい時間はあっという間だ
付和君
Ferment君
Kowree
そして松江の同志の皆
ありがとう!

俺達も今日観た景色を胸に
また新たな扉を開きに
旅立ちます

ある札幌に住むDJの先輩が俺にいつかこう言ったのを思い出した
「ジョージ、濃く生きろよ!人生を濃く楽しむんだ!」

そう
色は混ぜないと濃くはならないんだ
出会いや経験
喜怒哀楽と希望と絶望と
葛藤は実に美しいんだとタリブは言った
俺達は壁を打ち破るのに時間をかけ
好んで紆余曲折し
小さな幸せを見いだす
摩訶不思議な生き物らしい
帰りの飛行機は神戸からだった
もう外は肌寒い
最後に神戸の夜を通りすがった
StateとMuchoの二人が俺達を見送りに来てくれた

Muchoの車内は現代のジャズ=HIP HOPがかかっていた
夜の神戸空港は夢を詰め込んだ旅人で賑わっていた
続く