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研修や講演の講師としてお招きをいただく立場なので、「講師特有」の悩みを講師仲間と共有します。

一方で主催者側の立場で企画をすることもあるので、主催者特有の悩みもわかります。

 

そこには永遠に越えられない壁があるのです。

今日はそのベルリンより高い壁を崩せるか、講師の立場から私なりに考察してみます。

 

<講師の立場で頭の中に浮かぶこと>

人にもよると思いますが、本音を言えば『ギャランティーはおいくらですか』をまず知りたい。高いから行くとか、安いなら行かないという話ではなく、お金の話をいちばん最後に持ってこられるのは正直、しんどい。ましてや「もう少し安くなりませんか」と値引き交渉されるのは悲しくなってしまいます。

 

<主催者の側が頭の中に思い描くこと>
うちみたいな遠方まで来てくれるのかな

うちみたいな小さな勉強会に来てくれるのかな

謝礼が少ないのだけど、断られたらどうしよう

 

勢い、「断られるのが怖い」心理で、お金の話を最後までしたくないと考えます。

 

これは逆だと思うのですよね。

いちばんしたくない話は最初にした方がいいのです。

 

ファーストアプローチの段階で、講師の側が知りたいであろう要素を全て押さえて箇条書きにしておく。それで断られたら、それはご縁がなかったのです。次、行ってみよう。

 

主催者側が厄介だと感じるのは、講師によって持っている価値観が違うので、わからないことだらけだということです。

 

 

・いったい、いくら出せば来てくれるのだろう。

・グリーン車でないと失礼かな

・駅まで迎えに行くべきか

・ホテルのランクは

・懇親会をつけないと失礼なのではないか

・それなりの会場を準備しないと気分を害するのではないか

・講演会や研修会に控え室は必要か

 

 

実は講演依頼ドットコムさんのような講演エージェントは、このめんどくさい「中間のやりとり」を全て代わりにやってくれます。

お互いが最初に知りたいことの間をつないでくれるのです。(取次手数料もなかなかのものですが、その価値はあります)

 

講師と呼ばれる方は、このような「引き受け条件」はどこかに明示しておくべきですし、

主催者側は、自分たちが準備できる条件を、一発目の依頼文に全て書いてしまうことをお勧めします。

 

ちなみに私の引受条件は以下の通りです

 

・講演講師謝礼

非営利団体、中小企業、商工会議所さんなどは10万円(税別)+交通宿泊費実費

大企業、自治体など公的機関 25万円(税別)+交通宿泊実費

 

・研修費用

半日研修  20万円(税別)+交通宿泊実費

1日研修  25万円(税別)+交通宿泊実費

 

もちろん上記費用は目安です。催事や行事などで予め講師予算が決まっている場合、その金額をいちばん最初にお知らせください。

他の仕事との兼ね合い、季節的なもの(繁忙期閑散期)など、そして主催される方の熱意や想いなどを勘案して、都度お返事させていただきます。

 

それから大切なことですが、講演料、研修費用は原則として、催事の終了後、1週間以内に当社口座にお振込をお願いしています。

 

翌月末、翌々月末、翌々翌月末の支払いと、後出しジャンケンのように言われることがありますが、基本的には終了後1週間以内でお願いしています。経理システム上、止むを得ず振込が遅れる場合は、最初のご連絡時にその旨、お知らせください。

 

その他の引受条件も書いておきます。

 

・消費税は外税でお願いします。
・高速バスでも青春18きっぷでも行きますので交通費はご負担くださるようお願いします。

・飛行機はエコノミー、JRは普通席で充分です、グリーン車などのお気遣いはなしでお願いします。

・ビジネスホテルで充分です。サウナカプセルホテルでも構いません。

・空港や駅までの送迎もお気遣いなくお願いします・路線バスやローカル線が好きです。

・会場に豪華さは必要ありません、控え室も不要です。

・手土産などもお気遣いなくお願いします。

・質疑応答の時間が欲しいです。

・宴席のお気遣いは不要です。

懇親会などで聴講いただいた方とディスカッションできるのでしたら、喜んでお邪魔します。その際、ビールなどを継ぐお気遣いも不要です。とにかく参加者と話がしたいです。

 

・二次会はご遠慮させて頂きます。以前、フィリピンパブに連れて行かれそうになったことがありました(講演会よりそっちがメイン?)ぜひ主催者の方だけで行ってください。私は寝ます。

 

 

嫌味な講師だと思われてしまったか、面白そうと思ってくださったかはわかりませんが、

ぜひ私を講演、研修で呼んでください。

 

「予算がないのです、でも高萩さんを呼びたい」とお考えくださっている方、お気軽にご連絡ください。

「高萩さんを呼びたいのです」の想いに応えます。

 

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