<本日のお品書き>

今回の件の副次的な効果は、日頃、バリアフリーに興味がない人もこの問題に関心を寄せてくれたことです。

 

現場の駅員さんから届いた疑問の中に

 

「日本ってそんなにバリアフリーが遅れているんですか?」と言うのがありました。

 

私は障害者がる方と、この20年間で世界を30ヶ国、

日本は47都道府県、

利尻礼文知床から波照間島、与那国島まで障害がある方と旅しました。

 

どの国にも良い面もあれば課題もあります。

万人に100点満点のバリアフリー大国などありません。

 

今日は私が印象に残った国の中から

世界のバリアフリー事情と

日本の良い面、悪い面を取り上げます。

 

<ハワイ・メインランドアメリカ>

・アメリカは権利と義務がセット(ADAの罰則付き法律と自立の要求)
  デルタやUAのオーナーブッキング、障害者ルームのオーナーブッキングも日常茶飯事

 

<カナダ>

・カナダはフレンドリーだけど雑にも程がある、車椅子はほぼ壊される、エアカナダは直ぐにキレる、車椅子をなくす

 

<スイス>

・スイスは制度設計はよく出来ている。ホームは低いところがほとんど。各駅に昇降機がある

事前連絡しないで激しく怒られたことがある。車椅子より定時運行優先、笑顔は一切なし

 

<ポルトガル>

・リスボン地下鉄は階段のみの駅がほとんど。主要駅のみエレベーター

・坂と石畳は想像を絶する

 

<スペイン>

・障害者は極端にスリに狙われ安い。ヨーロッパは全般的に南へ行くほどバリアアリー&フレンドリー

 

<日本>

・交通バリアフリー法施行後、急ピッチで良くなった

・駅は乗降人員5000人以下の駅は現在は対象外(ここが問題)

・事前連絡をすれば確実にサービスの質は上がる

・日本は慣れていない、経験値が少ないから(特に地方)

・日本は混雑、密、人員削減が行き過ぎている
(諸外国も駅のホームで駅員を見かけることはない、そもそも改札がないから声をかけられない)

(諸外国は出来ること、出来ないことが明確)

 

・可能な限りで対応します、はスイスなどでも使われている文言。だから、対応できなくても苦情にはならない。

 

<私からの極論提言>

・障害者はもっと訴訟を起こすのがいい

 (駅で実力行使をするのではなく、司法判断に委ねる。駅員さんもその方が良いはず)

・今の50倍、障害者が旅に出れば自動的に社会は変わる(慣れと仕組み化が改革の2大要因)

 

 

【第339回】

YouTube  高萩徳宗の旅に出たくなるチャンネル


・日本の旅先に置けるバリアフリーは遅れているのか