4月7日私のTwitterの投稿です。

素朴な疑問として、障害者も健常者も等しく「犯罪はダメですよ」と言いたかったのですが、人権擁護派の逆鱗に触れてしまったようです。この辺りから私への風当たりが一気に強まりました。

 

私の発信のポジションは「現場の駅員さんには罪はない、むしろ弱者」「障害者の方には今回の件に眉をひそめている人が大勢いる」でしたが、この発信が逆鱗に触れたようで、彼女への賛同者、応援者から私への総攻撃が始まりました。

自分の発信に責任を持つ意味で、原文を改変せずにログを残しておきます。

 

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【健常者がやれば威力業務妨害罪】来宮駅の件、ご本人も確信犯であると認めています。「無人駅で100キロの車椅子を運ばせることを、何回も繰り返すしかない」とのこと。犯罪も障害者なら「弱者の声なき声」になるのでしょうか。

 

この件に置ける「弱者」は駅員さんです。反論の余地が与えられていない。無人駅に100キロの電動車椅子で無理やり下車する運動をご自身の信念でされるのは自由ですが、あなたが何より重視している「人権」は労働者の側にもあります。「業務」で100キロの電動車椅子を担ぎ上げるなんて危険極まりない。

 

「だから、無人駅もバリアフリーにせよ」が主張の軸だと思われますが、あなたが大好きなスイス・ロートホルン鉄道はホームページに「電動車椅子での乗車はできない」と明記されています。リスボンやロンドンの地下鉄駅も階段しかない駅はいくらでもあります。もちろん利用不可です。

 

日本より遥かに人権を重視するヨーロッパでも、100%のバリアフリーなんてあり得ません。あなたが「障害者代表」として活動されているか、自分のためだけにやっているかは存じ上げませんが、私の周りにいる障害者の方は「本当に迷惑だからやめてほしい」と言っています。

 

あなたの一回の乱暴な行為で、大勢の障害者が同列に扱われてしまって悲しいと。社会を変える「助け合い」の精神で講演活動をされているなら、味方を増やしたいなら、戦術を変えるべきです。あなたが孤立するのは自己責任ですが、多くの障害者が迷惑しています、そこをどう考えているのでしょうか。

 

国土交通省も「現場の判断に任せる」とか「可能な範囲で対応する」とか寝ぼけたことを言ってないで「できないこと」を明示しないと働く人の安全が守れない。バリアフリー対応が遅れているなら、今、何が足りていなくて、いつまでにどのような設備が整うようロードマップを描いているか広く知らせるべき

 

当該乗客を擁護する人にお願いしたいのは、この手の当たり屋みたいな手法は現代では犯罪だということ。批判されても突撃するヒーローを応援したい気持ちはわかるけど、どう見ても批判の嵐で敵は増えるばかり。あなた方が望む「助け合い社会」の真逆へと突進しているようにしか見えません。悪手です。

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発信の難しさを痛感すると共に、SNSの恐ろしさを身を以て感じました。

攻撃が始まると、それはもう正義なんです。

正義と正義のぶつかり合いで、戦争って始まるんだと改めて思った次第。

 

 

高萩徳宗

2021.4.7.