松本風民の催馬楽ライカ -41ページ目

全滅

小さいころ、生き物を飼育するのが流行った。


流行ったというか、無性に何かを育てたくなる

子ども特有の飼育欲求の波が押し寄せていたころ・・・


数ある飼育物語の中で、一番最悪なやつを・・・


小学生のころ、家族で何気なく立ち寄った

ペット屋さんで、ぼくは金魚に釘付けになっていた。


ぼく 「わー、いっぱおる~!」

はは 「うわー、ほんまやな!」

ぼく 「買って!買って!飼いたい~」

はは 「あかん!どーせ、世話せーへんのやから」

ぼく 「絶対する!絶対するで、買って!」

はは 「ほんまか?水かえたり、洗ったり、大変やで!」

ぼく 「やる、やる!ちゃんとやるで、買ってー!」

はは 「しゃーないなー」


珍しく母親は、ぼくの粘りに負け、金魚を飼うことになった。

多分、ちょっと、母も飼いたかったんだと思う。

どの金魚にするか選んでいるとき、母の目も輝いていたし。


10匹ほど買った。いろんな種類。

そのなかでも、家族全員のお気に入りが

黒のデメキン。これがなかなかカッコいい。

赤のデメキンも売っていたのだが、ちょっと色が薄く、

元気もなさそうだったので、黒を2匹買った。


飼い始めて1週間後。

ぼくは、母との約束を守るべく、真夏の炎天下にも

かかわらず、金魚をバケツに移して、水槽を洗いはじめたのだが・・・


ちょっと休憩するつもりで、アイスを食べに家に入いったのが

運のつき。ついつい熱闘甲子園のPL学園に夢中になってしまった。

金魚たちを炎天下にほったらかしにしたまま。

しかも、カルキ満載の水道水のバケツの中に。

あ~、あほですわ。

気がついて、慌てて外に様子を見に行くと・・・



『ぷっかー』



全部浮いちゃってるよ。

どーしよー。

まさかの、ぜんめつ。


このあと、ぼくは何をしたか。

予想つきます?

我ながらすごい行動力。


お亡くなりになった(というか自分が葬り去った)

金魚たちを全部山に埋めた後、すぐさま自転車をぶっとばして

ペットショップへ。

記憶をたよりに、同じ金魚を10匹買って

(なけなしのおこづかいを全部投入)

家へ戻り、水槽に入れた。


バレていなかった。

バレていなかったのに・・・

妹のこんな一言で、全てが終った。



「・・・あれっ!? デメキンが一匹、赤になってる」


うるさいっ!ぼけーっ!

黒は売れてて、一匹しか店におらんかったんじゃー!あほー!

重箱の隅をつつくような真似しやがってー!

俺の完全犯罪が、お前のくだらん一言で台無しじゃー!


ぬすっと、猛々しいとは、まさにこのことか。



でも、ほんとにゴメン・・・金魚たち。

ホント反省してます。

確かにごまかそうとはしたけれど・・・

ぜんめつの風景は今でも心の傷となっている。

これホント。


でも、ぼくは、そのお陰で、

凶悪犯罪に走らずに済んでいるのかもしれない。


君らの、命をかけた情操教育のおかげだ。

マイ・スイート・ハート

心臓ってすごくない?


だって、生まれてからずっと動いてる。

休まずに。

いや、生まれる前から動いてる。

すごくない?これ?


たとえば、走ったら足が疲れて

「あー、疲れた~」って、座って休むでしょ。

重い荷物もって電車乗ると、

「あー、重た・・・」 って、腕を休めるでしょ。


そんなときでも心臓は1回も休まないでる。

ねっ、休まないんだよね。寝てる時も。

すごくない?これ?

長いと100年くらい、休まずに動いてくれることになる。


ぼくは、この偉大さに気づいてからというもの、

心臓には本当に感謝するようにしている。


だからねー、みんなもねー、「心臓、心臓」って

勝手に呼び捨てにしてるけど、あかんで。

そんなことでは。

もっと感謝しないと。もっと、あつく敬わないと。


わかってくれる?これ。


ぼくのまわりにはねー、分かってくれる人

だーれも、おらんわ。










ニューヨーク・ヤンキース

実は、ヤンキースが好きなんだよね。
ま、昔から好きだったわけじゃなくて、
小学生の頃はシンシナティとか、ボルチモアの
スター選手や160キロを投げる
ノーラン・ライアン投手を知っている
っていう程度だった。
メジャーの野球をじっくり見るようになっのは
松井選手が渡米してから。

松井選手がヤンキースの一員になって
初めてのキャンプでの出来事。

初日の練習が終了するとキャプテンのジーターが、
チームメートに声を掛けていた。

「おい!みんな、俺んちでボクシングの試合
 見ようぜ!マイク・タイソンの!」

と、仲のいいレギュラーメンバーを誘っていた。
そして、帰ろうとしていた松井選手にも
こう、話しかけたのでした。

「ヘイ、マツイ!お前も来いよ」

松井選手はとてもびっくりしたそうです。
まさか、アメリカに来たての日本人を自宅に招くなんて・・・

同い年ってこともあったんだろうけど・・・
松井選手はとても嬉しかったそうです。


ジーターはかっこいい。

ブラッシング

今日は、ブラッシングについてです。


ブラッシングはねー、かっこいいですね。

コードをジャカジャカかき鳴らしている中に、

ちょっと入れるだけで、もう断然かっくよく聞こえます。


リズムも強調されますし・・・まー

弾いてて、気持ちいいですね。


布袋さんも確か

「ブラッシッグはけっこー好き」

みたいなことをおっしゃってたと思います。


んで、そのブラッシン゛が多用された曲が

「FANNY BOY」 ですよね。

これは、弾いててほんと気持ちいいです。


あと、ブラッシングが、ある意味サビになっている

「WAITING FOR YOU」 とかね。

気持ちいい使い方をされますよね。布袋さんは。


布袋さんが聴いてらっしゃったということで、

ビル・ネルソンという人のアルバム『RED NOISE』を買ったのですが、

その人もいいところで、ブラッシングを使っています。

とくに、「STAY YOUNG」 という曲のライブバージョンで

ほんのちょっとブラッシング入れているだけなんですが、

それがまた、絶妙。


アルバム全体もアバンギャルド(死語?)で、

ギターリフも、なんか不思議。

「どーやってこんなリフ考えてんのかね?」 って

思ってしまう。


XTC のアンディ・パートリッジとかもそんな感じだよね。

最初、聴くと 「なんかけったいな、リフだなぁ」 って思うんだけど、

2回目から、だんだん良く思えてきて、3回目はめっちゃカッコよく

聴こえる、みたいな感じ。んで、コピーしようと思っても、

どーやって弾いてるのか全然見当もつかん!(笑)

『BLACK SEA』 っていうアルバムなんか1曲目から超へん。

だけど、めちゃかっこいい。


話が脱線してしまいました。

ブラッシングのコツはこちらです。

http://guitarfani.blogspot.com/search?updated-max=2008-09-15T11%3A34%3A00%2B09%3A00&max-results=1




痴漢冤罪

あれは、ぼくが大学生のころ・・・


電車に乗っていた。

そんなに混んでいるわけではないが、

座ることはできず、ぼく以外に立っている人が

パラパラいるって程度。


ぼくは、吊革につかまりボーッと

窓の外を眺めていた。


すると、目の前に座っているおねえさんの横の

汚ったないおっさん(どーみても浮浪者のようなかっこ)が

なかば、泥酔状態でおねえさんにくっついている。


しかも、そのおっさんは、足を故意に広げ、

自分のひざに手を乗っけ、その手の甲で

おねえさんの足を触るという微妙な行為を始めた。


おねえさんは、上目使いでぼくを見上げ、

まさに「ヘルプミー!」と言わんばかりのまなざしを

投げかけてきたので、助けてあげた。


おっさんの足をつま先でコツコツと、つついてやると

おっさんは足を引っこめた。

事を荒げないよう無言で行ったぼくの救出作戦は

うまくいき、次の停車駅でそのおねえさんは

ぼくに軽く会釈しながら降りて行った・・・


するとどうでしょう。

そのおっさんが急に立ち上がって叫んだ。


「おめー! いいかっこすんじゃねーよ!」


相手は、ペロンペロンで結構な年なので怖くはなかった。

おっさんは続ける。


「おい、みんな!今から俺はコイツを殺す!」


と、ぼくを指差したあと、ぐでんぐでんのまま、つっかかってきた。

ぼくは、とにかく恥ずかしかったので、おっさんの両手首をつかみ、

次の停車駅でとりあえず、2人して降りようと思い、ドアの前まで

移動した。


次の駅まで長い。誰も助けに来ない・・・と思って、

2人でぐだ゛ぐだやっていると、隣の車両から

救世主が走ってやってきた。

「ちょっと待てーい!」

スーツを着たサラリーマン風のヤングエグゼクティブだ。

「なにやってんだー!」 と、そのサラリーマンがあいだに入り、

同時に電車も駅に到着した。ぼくは、ホッとした。


「ふぅー、これで、やっと終わる・・・」 と思った瞬間、

誰も予想だにしなかったことが起こった。


なんとそのサラリーマンは

「てめーがおりろー!クソガキー!」と言いながら、

ぼくを蹴って、電車から降ろしたのだ。



「えっ ? ・・・ は ? ・・・」

ぼくはホームに倒れながら、事態を理解するのに時間がかかった。


「なんでぼく、蹴られたん? なんでぼく、降ろされたん?」


一部始終を見ていた乗客も、

「えっ?あの人悪くないのに。あの人じゃないのに」 っていうような

ヒソヒソ話しをしていたが・・・

プシューッ という音とともに、ドアが閉まり、電車は行ってしまった。


そしてさらに何やら視線を感じたので、地べたに座ったまま反対側のホームを

振り返ると・・・

急行電車の通過待ちをしている満員電車の中の無数の乗客が、

ぼくに冷たい視線を浴びせかけていたのでした。


あたかも、「車内で暴れて放り出されたんじゃねーの?あいつ」

「痴漢でもしたんじゃねーの?あいつ」 と言われているようでした。


これ、ありえる?

大きな夢を抱いて上京してきた正義感たっぷりの若者に、

なんでこんな仕打ちを?

トラウマになるで。こんなん。

ねぇ?神様?

なんで?



そーいえば、このころ、浮浪者いじめがニュースになってたな・・・