梅雨。
私の好きな額紫陽花がキレイな季節です。
今夏は 酷暑になりそうなので
夏を楽しむためにも 身体の内も外も
念入りに準備してくださいね。
息子が想定外の寮生活を始めたため
4月から私の生活は一変。
念願のバレエ没頭生活がこんな形でやって来るなんて・・・・・!
今まで 頑張ってきたご褒美かしらん?
神様、 ありがとう!!
・・・・・・と、 感謝の気持ちを噛みしめながら
膝の調子が良くなる夏に向けて、冬の間になまった身体を調整しつつ
自由に、思う存分 踊る感覚を 再び味わうべく、
レッスンに励んでおりました。
しかし・・・・・、5/18, レッスン中のアクシデントにより
またもや、右膝負傷。
ああーーー、なんたる事!
神様は私にまだ試練が必要と思われているの?
直ぐにアイシングをし、痛みと腫れであぶら汗かきながら、お世話になっている
凄腕トレーナーの治療院に辿りつき、処置。
次の日、 また あぶら汗かきながら、紹介された Jリーグ某チームドクターのところで
最新エコー診断。
なんと、半月板損傷の見込み。
次の日、 またまた あぶら汗かきつつ メディカルセンターで MRI 撮影。
痛みでまともに歩けず、 エレベーターの無い駅では、
おばあちゃん達の後について 手すりを握りしめながら
階段を半歩ずつ 登ったり、降りたり・・・・・。
一刻も早く、 この膝の状態を把握し、与えられた選択肢をすべて並べて
その中から ベストの選択をしたい一心でした。
1週間後、 MRI 画像診断。
J リーグドクターいはく、
半月板も軟骨も靭帯もかなり傷んでいてボロ雑巾状態。半月板は手術で切ったり、縫い合わせたり
できる段階ではない。変形性膝関節症がこれ以上進行したら、人工関節だけど
人工関節ではバレエは無理でしょ。この膝でバレエをするかどうかはあなたが決める事。
後は痛み止めの薬や注射で対処するしかない。と、かなりの悲観的診断で
さすがの私も落ち込みました。
その後、 私の本命ドクター 14年前の前十字靭帯再建手術を含め2度の手術を執刀して
もらったスポーツ整形外科膝関節の第一人者 (熊川哲也さんの前十字靭帯再建を執刀後
Kバレエ団のアドバイザー) にMRI 画像を持ち込みました。
(そもそも、 この本命ドクターに診てもらうため、 MRI を準備したのですが )
本命ドクターいはく
長年の酷使によって 半月板も軟骨も傷んでいるけど、長年運動続けている人は
こんなもん。半月板はまだ三角に見えてるし、クリーニング (膝関節内に散らばった軟骨の
破片や、軟骨が擦り減ったためにできた骨の棘を取り除く内視鏡手術)をするまでもない状態。
医者が見て「こんな状態で 痛くないの?」と 驚くような膝で 平気で運動続けている人は
たくさんいるしね。 (痛みの感じ方は千差万別)
今回の痛みと炎症が引いたら様子を見ながらバレエ復帰してOK。今後、痛みや腫れが出たときは
消炎鎮痛剤を飲んだり、塗ったり、貼ったり。ヒアルロン酸注射や水抜き注射もその都度考えて
やってみてもよい。 とのこと。
同じ画像診断で、こんなにも所見が違うなんて!
もうバレエ不能かもと恐れていた私には 地獄から天国。
病院の行きと帰りでは 見える景色も、吹く風も違いました。
結局のところ、私には痛み止めの対処療法でバレエを続けるしかない事実に変わりはない
のですが、医師の言葉が患者に与える影響は甚大であること、
セカンド、サードオピニオンの重要性を つくづく感じました。
本命ドクターの言葉は、多くのダンサーやアスリートの膝の現実を熟知し、
私のようなただの愛好家でも、簡単にその道を諦めることは無いという、
普通の医師では理解し難い情熱を間近かに感じてこられた歴史から
生まれてきたものなのでしょうね。
いいドクターに巡り合えて良かった・・・・・。
書いているうちに 興奮が蘇り、 また 長くなってしまいました。
そんな訳で、 またもや手術し、我慢我慢のリハビリ生活を送り、気が付けばお婆ちゃん・・・・。
という最悪のシナリオは回避できました。
若いうちに (今日より若い日は無い!という意味)膝の劣化を認識でき、
今後、今まで以上にメンテナンスしながら生涯バレエを続ける心構えを持てたことは
「神の試練」 ではなく、「啓示」 だったのかな。
現在、痛み腫れは随分治り、体重をかけない ピラティス、ジャイロのマシーンエクササイズ、
凄腕トレーナーの手技、信頼する整骨院でのアライメント治療、ひつこいアイシング、
写真にある長年の自主トレの友との お家エクササイズで
バーレッスン復帰をめざし、また一からコツコツ、リハビリに励んでいます。
指導は、下北沢スタジオは先週から、公民館レッスンは来月から復帰予定です。
今回、あぶら汗かきつつ、その道の専門家から得た情報は、
今後の指導の糧として、生徒の皆さんに還元させていただけると思います。
どうぞ、お楽しみに。