柿くへば・・・思い出すのだ「高名の木登り」を!
なんだか、正岡子規さんと吉田兼好さんのコラボのようで申し訳ない
私の母(要介護3)が、まだ若く現役バリバリのonibabaだった頃
(本当に怖かったのよ、厳しくてwww)
母から「祖父の教え」を(しょっちゅう)きかされていた
祖父は「徒然草」を大まかに解釈して、子ども(母たち兄妹)に
教えを説いていたらしい
山仕事をしていた祖父が、特に気に入っていたものが
「高名の木登り」だったようだ(徒然草を調べて下さ~い)
それを母(元onibaba)が大まかに解釈して
「木に登る時よりも木から降りてき て、あと少しの所が危ないから、
気をつけるようにって、言ってあげなさい」と私に言っていた
私の知っている女の人で、木に登るのは母だけだと思うけどね
私が小学3年生の秋、それは起こった
学校から家に戻ると、近所のオバサンが慌てて駆け寄ってきた
「お母さんがケガをして病院に行ってるからね」
え?ケガ?どうしたの?
え?鬼の角が折れた?え?骨折?なんでぇ~?
え?木から落ちた?なんの木ですか?はあ?
かきのきぃ~?
母は柿とりを手伝っていて、柿の木に登ったそうだ
(自慢げに登ったんだろうな)
そして降りてくる時に、落ちたそうだ
運悪く大谷石の塀に体を強打したらしい
もし私の祖父がそこに居たら、母に注意喚起したのだろうか?
いや、柿の木に登るなど絶対に許さなかっただろうな
柿の木に登っちゃダメですよ~
柿の木の枝、折れやすいですよ~
母は鎖骨骨折で手術、入院は1か月以上だった
(リハビリも大変だった)
兼好さん、健康が一番だよね・・・
あれから数十年経った
母は骨折したことを全く覚えていない
まあ、しょうがないか・・・
毎年、柿のシーズンが待ち遠しい(柿は好物)
ただ、初物の柿を食べたら、
「柿くへば」・・・「高名の木登り」を思い出す
母の入院中のこと、
私は知人宅へ預けられたこと、辛かったこと、アレやコレ
苦い記憶も蘇る
ああ
柿だけに「渋い」記憶か!!