マッチングアプリ:しゃべりすぎな人。 | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

私も大概しゃべりすぎ(oversharing)な傾向があるので、気を付けてますけれど。今回あったマッチングアプリの人も、すごかった・・・。

 

 

私がヨーロッパのこの都市に引っ越してきたのは去年。マッチングアプリを始めたのも、去年。実家に帰ったり、なんなりで。一気にまとめてデートしまくったり、そんな余裕なくて完全にお休みをしたり。今は、適当に、気が向いたら飲みに行く・・・ぐらいの感じです。で、気が合えば、また会ったらいいね、ぐらいの感じで。

 

 

で、先日マッチングしたバーミンガム出身(イギリス)、オックスフォード大学、国立シンガポール大学、ロンドン・ビジネススクールという、難関大学・難関MBAスクールのトップを出てる人で。ちょっと前まで、ドバイに住んでた人。まぁ、そりゃ、世界人口のトップに入る脳みその持ち主。

 

どうやら、ヨーロッパのこの都市に引っ越してきて、まだ数週間らしい。マッチングアプリのチャットでちょっと話して、「じゃあ、飲みに行く?」となった。

 

 

 

私: はじめまして。

シャベリさん: はじめまして!

私: ごめんなさい、喉乾いてて、先に頼んで飲み始めちゃった。

シャベリ: もちろん!僕もオーダーしよう。

 

で、シャベリさんのビールが届いてから、アイドリングトーク。

 

 

私: もう、フラット見つけたの?

シャベリ: いや、まだ。早く見つけたいよ!猫飼ってるからさ。今、一部屋のサービスアパートメントに猫と一緒なんだよ。

私: 確かに、それは早く引っ越したいね。

シャベリ: 君はどのエリアに住んでるの?

私: 私は、B地区。

シャベリ: そっかー!僕は、車があるから。郊外でもいいかな。景色がいい高級コンドミニアムとか。

私: そっか、いいかもね。

 

 

なんで「景色がいい高級コンドミニアム」って言う必要あったのか・・・。

 

 

私: まだ数週間目だよね。慣れてきた?前ドバイだっけ?

シャベリ: そうそう、あそこは最悪だったよ!

私: そうなの?割とあそこで仕事する人多いけれど。

シャベリ: 何もかもフェイクだよ。

私: へー、そうなんや。

 

 

まぁ、人の意見はそれぞれ。ドバイを楽しむ人もいれば、そうじゃない人もいる。

 

 

シャベリ: あの文化はフェイクだ。

私: へー。

 

 

石油の恩恵を受けて、巨大観光都市として栄えて、近代都市な部分と下町部分が両方楽しめる都市だけれど。確かに、住むとなると、同じ宗教観じゃないと色々制限があり、難しいかもなぁ・・・というのが、私個人の印象。

 

 

シャベリ: もっと、色濃い文化に触れたくて、この都市に決めたんだ。

私: そうなんや。今のところ、どう?

シャベリ: 今のところ、最高だよ!ただし、マッチングアプリ以外はね!

私: そうなん?

シャベリ: そう!

私: 前にも使ってたん?私、去年から使い始めたから、この都市以外のマッチングアプリ事情、知らんねん。

シャベリ: ドバイは最悪。完全に、商売をしている女しかマッチングアプリしてなかった。

私: まぁ、宗教的にね。分母が少ないからね。

シャベリ: その前のアジア圏ではよく使ってたよ。

 

私: そうなんや。

シャベリ: だから、あそこに比べてここは最悪。

私: 何が違うの?

シャベリ: 全然マッチングしない!ここに来てから、たった4件だよ!君も含めて。

私: へー。ちなみに、アジア圏に居たのってどのぐらい前?

シャベリ: 10年前かな。でも、アジア圏は500件ぐらいマッチングしてたよ!

 

 

この人、40代である。10年前のマッチングアプリと、おっさんになった今のマッチングアプリ、同じで考えたらあかんやろう・・・。しかも、今回使っていたマッチングアプリ、少なくともこの都市ではカジュアルな出会いを求めて使う人が多い。私も、このマッチングアプリで出会った人は1・2回飲みに行くものの、それ以上に進むことはまずない。多分、ノリでの出会いやカジュアルな付き合いを楽しみたい人向けなのだと思う。

 

30代でアジアで500件マッチして、10年後に同じ件数マッチするわけないやろ・・・。ギャップの理由に気が付けよ・・・と思ったけれど、もはや黙っておいた。

 

 

 

私: へー。そうなんや。

シャベリ: こっちにきてから、まずない!

私: へー。

シャベリ: そもそも、この都市では白人男性っていう魔法が使えないんだから(爆笑)。

私: あー、そりゃねぇ。

 

 

まぁねぇ。日本もそうやと思うけれど。アジアは全体的に白人至上主義で、なんかちょっとおかしい人でも、何ならコミュニケーションできへんくても、白人だとなんとなく付き合いはじめる人は多い。私はコミュニケーションありきだし、白人が・・・っていうよりも、帰国子女だもんで、育った環境の欧米文化が、アジア圏よりもしっくりくる・・・という理由なので、この人の言う白人男性の魔法には、かかった事がない・・・。

 

 

シャベリ: それに僕は、アジア人女性が好きなんだ!

私: そうなんや。

シャベリ: アジア人は、高学歴で、教育が行き届いていて、家庭環境も良くて、頭がいいからね。そして、厚かましくないんだ!

私: そうなんや。

シャベリ: だから、僕はアジア人女性がいいんだよ!だから、アジア圏では有利だったんだ。

私: そっかぁ。

シャベリ: でも、ここにきてから、たった4人!

私: そうかぁ。

シャベリ: もう一人も日本人女性だったよ。HOSHINOさんっていうんだ。

私: そうなんやー。

 

 

なんだこの人・・・。ここで、私が「あ!私も先月かな、イギリス人とマッチングしたよ!ジョンっていうんだ!」と言ったら、どういう反応するかな・・・と思ったけど、そこまでの気力もなかったので、スルーしてしまった。

 

 

シャベリ: どうやったら、アジア人女性にもてるか教えてくれよ!

私: どうなんやろ。

 

 

40代で「モテたい」「マッチング件数増やしたい」って、なんか恥ずかしいけど・・・。

 

 

シャベリ: 僕のプロフィールを見て、どう思う?写真が良くないのかも?!

私: うーん。まぁ、一番最初のプロフィール写真が猫メインってのは、どうかなぁ。本人がメインがいいと思うけど。

シャベリ: いや、信じないかもしれないけど。猫の写真は評判がいいんだ!

私: そっかぁ・・・。

 

 

でも、4件しかマッチングしてへんやんな・・・。プロフィールにあんなに盛大に大学名書いてはるのに・・・。つまり、この都市でのニーズは、学歴ではないという事やと思うし。アジア圏では猫はよかったのかもしらんが、ここではやっぱり、4件やろ?猫はないと思うねんけど・・・。まぁ、ご本人、「これ!」って決めてはるようなので、そのままスルー。

 

 

シャベリ: それに、僕はデートがうまいんだ!

私: そうなんや。

シャベリ: 女の子に退屈はさせないよ!

私: そうなんやな。

 

シャベリ: 僕のプロファイルに何か意見ある?あったら教えてくれる?いや、今日、一緒に時間を過ごして、君は僕のとりこになって、僕のプロファイルのアップデートなんかしたくなくなるかもね!ほかの女の子に取られるのが嫌で!

私: ははは、あなた面白いねぇ。

 

シャベリ: そうだろ!?僕はデートがうまいんだ!

私: そっか。

シャベリ: 僕には、学歴もあるし、色々物知りだ!だから、興味深い話ができる!

私: そうなんや。

シャベリ: だから、僕とデートした子はみんな僕の事を好きになるよ!

私: ・・・。

 

 

 

いや、本題に入れや・・・。と思いながら、この後も延々と、「僕は学がある。だから、話も面白い」「僕はいろんな大学で勉強をしてきた。だからいろんな話ができる」という事と、「ドバイは最悪」という事をぐるぐる巡って終わった・・・。最初に、念のための予防策として「夕方から用事があるから、軽く一杯ね」と言っておいて正解。おかげで、「そろそろ待ち合わせ場所に行かないと」と言って、離れる事ができた。

 

 

 

この後、シャベリさんからWhatsAppでメッセージが来ていたけれど。なんか、まだ、「僕の学歴が高いから、相手にもそれ相応の学歴を求めちゃうんだ」みたいな事が書かれていた。

 

 

「あんまり合わないみたいだから、今回で会うのはやめましょう。相性がいい人、見つかるといいですね。グッドラック」と言って、ブロックしといた。

 

 

 

暇つぶしにはなったかな。

 

英語圏出身だと、文化背景も勝手知ってるし、言葉もしゃべれるしで、よくマッチングするけれど。この間の小説家といい、パイロット氏といい、あーーーCEOさんもそうか・・・。なんだか、ちょっと違う気がしてきたな・・・。

 

 

暑い日の夕方のビールはおいしかったです。