ボロボロすぎる。 | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

アメブロの皆様、身バレを防ぎたいのでアメトピには載せないでくださいませ。

 

 

久々に、ぜんっぜん関係のない話・・・。

 

 

昨年、ヨーロッパのとある都市に引っ越してきた。本来であれば、会社でリロケーションを手伝ってくれるエージェントが家探しも手伝ってくれるはずなのだけれど。海外あるあるなのだろうけれど、隙あらば楽しようとする人で。この人に任せていたら、自分が納得のいく住処なんて見つかるわけがない・・・と思って、自分でめっちゃ探しまくった。

 

そして、「ここかな!」と決めたのが、日当たりの良い中層階の部屋。

 

この地域特有の古い内装が一部そのまま残っており、「ヨーロッパだなぁ!」と感じられる雰囲気が好きで決めた。

 

でも、そういう古い内装が残っているという事は・・・そもそも、外も中もかなり古いという事。

 

聞いてみたところ、このビル自体は1900年代前半に建てられたものらしく、外見がすんごい石造りなのに、住んでみるとびっくり。実家の古い木造のような生活音がする。何しろ、1900年代前半の建物に、下水やら、上水やら、電線やらをくっつけたもので、あちこちにパイプはむき出しで、上の階の水がそのまま壁横をじょんじょろじょろじょろじょろじょろ~と音がする。

 

中庭・パティオと言えば聞こえはいいけれど。そんなに高級なフラットではないので、隣近所の建物と共通して使う、かろうじて明り取りのための中庭である。バス・洗面所・キッチンなど水回りがこの中庭に面しているご近所さんが多く、私のフラットのトイレもバスルームも外から丸見えの大きな窓があり、使うときには目隠し用のカーテンがしっかりしまってる事を意識しないと、お隣さんと目があったりする。ベッドルームから外をのぞくと、反対側で裸のにいちゃんが背中ふいてたりするので、「おおっと失礼・・・・」とこちらのカーテンを閉める。

 

私はこういう事は、意外と大丈夫なので。カーテンしめときゃ何とかなるし!とか、歯磨きしてるお向かいさんのお兄さんと目があえば、私もめっちゃ頭に寝ぐせついた状態で、しばらく見つめ立ったりする(お互いに感情なし)。

 

そんなぼろいフラット。入った当初から問題は盛沢山で・・・。

 

 

まず、冬のくそ寒い時期にラジエーター(お湯でフラット全体を温めるシステム)が全然温まらない問題。次、それが直ったら、ボイラーからすんごい音で家鳴りがする問題。

 

ぶおうぅううううううおぉぉおおおおおおおおおおぎゅぅいぃいいいいいいいいいいいんんうぉおおおおおおぼぉぼぼぉおおおおおおおおおおお。

 

とか、もう、家の中で鯨飼ってんのか?ってぐらい、すごい音がするので。夜中に怖くなって、その音を録音し、管理会社に送った。その度に人が送られてくるのだけれど、煙突を掃除したり、何かを調整したり・・・それでも、直らない。最終的には、無音にはならないものの、鯨ほどの巨大生物ではなく、時々夜中に巨大なケイタイがマナーモードで鳴ってるぐらいになったので、もう良しとする事にした。

 

泊まりに来た友人は「ぎゃぁ。怖い」と言っていたけど。「大丈夫だって~」と割と順応している私であった。

 

 

さて、今度は春になり・・・嵐がやってきた。「おお・・・今日の嵐はすごいな」と、ちょっとした台風に思えるぐらいの雨が降っていた。しばらくすると・・・。

 

ぴちょん・・・ぴちょん・・・。

 

 

えっ?雨漏り?天井を見上げても、水は落ちてこない。では、この水はどこから?!窓の木枠からであった。壁は古い石造りだけれど、窓は昭和初期の古いガラスの窓なのである。木枠の一部はもはや劣化しまくり、そういえば、朝日が透けて見える事もあった。ああ・・・あの朝日が透けて見える穴から雨が入ってきたのか・・・。

 

これは、晴れて、木枠も乾いたであろうと思えたころに、自分でそれっぽいDIYできそうな白っぽいチューブを買ってきて、パテみたいなものでぺとぺと塗って、埋めてみた。その後、2回ぐらいまた嵐が来て、新たな穴が見つかったが、そのたびに埋めてきたので、今は、もうほとんど問題ない。

 

 

その後は、トイレが流れなくなった。と言うのも、詰まったわけではない。下水関連がちゃんとしてなさそう・・・と最初から思っていたので、長す量は調整している。水洗トイレの水が出てこなくなったのです。これは、トイレの水洗ボタンの劣化であった。管理会社の兄ちゃんがやってきて、「ああ。この部品ね」と一度家まで取りに戻り、あっという間に直してくれた。

 

 

 

そして、夏がやってきた。あづい。あづいんですよ・・・。

 

 

電気代がバカ高いので、エアコンはできるだけ避けてきた・・・でも、とうとう、我慢できずにエアコンを付けたら・・・。ある日、朝起きたら、廊下が水浸しに・・・。なにー!今度はなにー!

 

よーく見ると、天井に何やら四角く後から埋めた後があり、その隙間から水がしみだしてきている。試しにエアコンを止めてみたら、水は止まった。エアコンの水だな。水を出さないといけないのか。でも、このフラット・・・壁や天井にエアコンが埋まってるタイプなので、自分で勝手にどうにかできるものでもなさそうである・・・。しょうがない・・・また、管理会社に連絡せねば・・・。

 

 

で、管理会社から、もうおなじみとなった兄ちゃんがやってきて、私が指さした天井を見ると。

 

 

兄ちゃん: あーーー!なるほどね。わかった。エアコンの水ね!

 

 

というてるかどうかは、現地語がわからんので、確実ではないが。そんな事を言って、天井裏を開け、何やらパイプを引っ張り出して、ひねった上で、バケツに水をため始めた。びっくり。風呂一杯分は、水が溜まってた。

 

 

兄ちゃん: 前の住人、一回も掃除してなかったね、これは。多分、5-6年分溜まってたよ!

 

 

と言ったかどうかは知らんが、多分、そういう事であった。で、この兄ちゃんが「水出し終えたよ!」と、手を洗おうとした時。なぜか、洗面台の下から今度は水が漏れ始めた。

 

 

私: えーーーー!!!!

兄ちゃん: えーーー!

私: これは、何。これは、新しい。新しい問題よ。知らない。何が原因?

兄ちゃん: えーーー!!!

 

 

そういって、私は洗面台下のキャビネットを開けて、その中が水浸しな事を確認し、「やだぁ!」と。で、キャビネットの中身を出したら・・・シンクの下の水道管全部がごとん!とすごい音を立てて外れてしまった。

 

 

私: ぎゃーーーーーーーー!!!!はずれたぁ!

兄ちゃん: おぅ・・・。

 

二人で、茫然とその状態を眺めて納得。

 

私: ゴムも金属も劣化してたんだ・・・。

兄ちゃん: あーーーー。これかぁ。これは、取り換えれば、いけるはず。

私: 取り換えてくれる?

兄ちゃん: 今、戻って部品取ってくるね!

 

もはや言葉は一切通じてないが何の事を話しているか通じる私たち。兄ちゃんは、写真何枚か取って、部品を探しに行くために、カバンに手をかけた。

 

 

私: あーーーーーーー!!!!じゃあ、ついでに!ちょっと待って!

兄ちゃん:え?何?

私: じゃあ、ついでにこれも直して。

兄ちゃん: ・・・?

 

シャワーの蛇口、実は、この間壁から急に外れて、ぶっしゃーーーーーーーーーーー!!!!とバスルーム全体を水浸しにしたのだ。その後、私は何とか自力で、蛇口を壁にねじ込んだものの、またいつそうなるか不安でしかたなかった。

 

 

私: これね。見てね。おりゃ!(がこん!と外れた)

兄ちゃん:あーーーーーーー!!!!何てことを!

私: ちゃうねん!前シャワー浴びてたん!そしたら、ぶっしゃー!って!ぶっしゃーーーーーーーーーーって!!!!多分やけど。ほら、このちっちゃいネジがどっかに行ってしもたんやと思う。

兄ちゃん: ん?あーーーーーーーーーーーーー。このネジがないのか。

私: そうそう。だから、私が無理やり今壊したんちゃうで!そんな怪力ちゃうで!

兄ちゃん: わかったわかった!

 

 

 

と、本当にそう言ってるか、お互いに定かではないが、そんな会話をし。兄ちゃんは、部品を買いに行った。

 

 

ボロボロすぎる。

 

 

次は何が壊れるんだろう。

 

 

もはや楽しみである。

 

 

私のADHD寄り脳には、このぐらいの問題がある方が、退屈しないし、メリハリがあって楽しいです。

 

 

たぶん。