大ボス・アビと女たち。 | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

なんだか、まだまとまっていないのだけれど。ナタリーと話した事を書いてみる。

 

 

ラニさん、アビの秘書。そして、私のボス・リズの秘書でもある。年齢は50代半ば。子ありかどうか知らんが(多分、いない気がする)、昨年、旦那さんと離婚した。彼女は、私の前の前の前の大ボス、ステフの時代からの付き合いなので、まぁ、かなり長い間知っている。もう、10年ほどの付き合いである。

 

ステフがこの会社を去った後に、アビが部署のトップになり、ラニさんはアビの秘書となった。ステフは上下関係に厳しく、かつ、自分のやり方がきっちり決まっており、違ったやり方をすると激怒する人であったが、ものすごく仕事が出来る人。それに比べて、アビは物腰の柔らかい、優しい、丸いタイプの人で、柔軟な考えをする人である。

 

女性のボスと男性のボスでは、秘書としてもやり方が変わるのだと思うけれども。ラニさん曰く、アビは「一目ぼれ」だったそうである。オフィスを歩いていて、エレベーターが空いた時に入ってきた男性に「何この人!なんか素敵!」と思った相手が、その1か月のちに「あなたの新しい上司です」という、なんとも、少女漫画みたいな出会いだったらしく。興奮して、私の元の上司で今は友達のジェンに話したらしい。

 

ちなみに、当時、ラニさんは旦那様がいたし。アビにも当然奥さんも子供もいるし。そして何よりも、いや、そんな事言うたら失礼けど・・・アビは一目ぼれしそうな外見ではない。この話をした時の、ナタリーの反応は・・・。

 

 

ナタリー:・・・え?一目ぼれ?

私: そう。アビに一目ぼれだったらしい。

ナタリー:・・・へ・・・へぇ・・・。

私: そうなるよね・・・。私もアビとめっちゃ仲良しやけど。一目ぼれは・・・ねぇ・・・。

ナタリー: チャーミングだとは思うよ?

私: カリスマ性もあるしね。でも、それって・・・人となりを知ってからやん・・・?エレベーターで一目ぼれする?

ナタリー: ・・・。

 

 

まぁ、とにかく、ラニさんは、アビに一目ぼれをし。その一目ぼれをした相手が上司になったそうである。そして、「アビが花束を贈ってくれたの!」だそうである。『秘書の日』や『国際・女性の日』などに、秘書に贈り物をするのはよくある事で。ステフも何かを送っていたと思うが、もちろん、女性が女性に送るものと、男性が女性に送るものは違う。「花束とチョコレート」なんて、ギフトパッケージの王道なので、どんなお花屋さんにもあるセットなのだけれど。

 

 

私: そういえばさ・・・。全然関係のない話をしてる、仕事のミーティングで。急にラニさんが言い出したのよ。「アビってね、すごく私に親切で優しいの。私に花束を送ってくれるのよ。ワインのボトルとか!」って。

ナタリー: ・・・。

私: いや、今後、アビの仕事量を調整するためにミーティングをどうするか決めるミーティングで。それで、私が「えー、ちょっと待ってね・・・メモ取るから・・・」って、話し合った内容をまとめてる間の、ほんのちょっとの沈黙に、急にぶっこんできたの。「へぇ~。そうなんだ~。イイね~」って適当に返したけど。あれ、なんで言った?って思ったわけ。

 

ナタリー:・・・わかる。わかるわ、その違和感。私も意外とそういうの気が付くから。

私: おかしいよねぇ?何?何の目的でそんな事、わざわざ言うの?ええと・・・。なんか・・・上手く言えないんだけど。

ナタリー: そうそう。わかる。「嫉妬」ってわけでもない気がするんだけど。

私: ・・・うーん、なんか、わざわざ、言う必要のない亊なのにいう感じ。わかる?!

ナタリー: わかる!!!!なんか、なんか知らないけど、Sangoの事を脅威に感じてるっていうか。不安だったんだろうね。

 

私:私の事を脅威っていうか。なんか、自分の中の不安じゃない?

ナタリー: ああ、なるほど。確かに!いや、でも、待って。

 

ナタリー: Sangoがアビの部署に移動する前にさ、アビがSangoの事を話したの。名前は言わずに。何ていったかなぁ。具体的な言葉は思い出せないんだけど。「すんごくスマートで、天才的に仕事が出来るんだ!」って言ってたと思うんだけど。私、具体的な事は覚えてないんだけど。あの時思ったんだよね。「アビがすごく大事に思ってる部下なんだな」と。何か違ったの。

 

私: そうなんや。アビの言うた事はともかくとして、「具体的な言葉は思い出せないけど、雰囲気は鮮明に思い出せる」って、めっちゃ私もそうやから、わかるわ(笑)。

 

ナタリー: とにかく、アビを自分だけのものにしたい・・・っていうのがあるんだろうね。ラニさんは。

私:そうそう。なんかね。なんだかね。あと、そもそもの性格も「big personality」って、私の前のボス・ジェンも行ってたんだよね。

ナタリー:なるほど・・・いい意味じゃないよね。

私: うん。なんか、こう・・・。ちょっと、ねぇ。

 

英語の「ビッグパーソナリティー」って、直訳がないのだけれど。まぁ、性格がでかい・・・つまり、なんか、イメージ的に、ちょっと厚かましいとか、高圧的とか、がさつとか、自己中心的とか。悪い人ではないんだけれど、前に、前に出るイメージの人を、言い方に考慮するとこういう言い方になるのである。

 

 

私: ラニさんね、リズの秘書になったんだけど。めっちゃ上手く行ってないの。

ナタリー: あー。ラニさんと前に話したけど、そういってた。リズと仕事するの難しいって。

私: ちょっと高圧的な人なのよね。ボス風吹かせるタイプっていうか・・・。

ナタリー: なるほど・・・。

私: なんか、ラニさんとはかちあう感じなのよ・・・。お互いに、イラッとすると、カチン!と来て、すぐに表情にも、言動にも出ちゃう所とか・・・。

ナタリー: ・・・あー、わかる・・・。ラニさん、そういう所あるね・・・。プライドがちょっと高め・・・。いや、かなり・・・。

 

私: でね、リズもね、アビに対して、何かこう・・・なんか・・・ねぇ?なんかあるのよ。

ナタリー: ・・・えー!

私: 例えば、さ。アビとリズが二人一緒に出張して、その出張先で、プレゼンする事になったわけ。で、私は、アビもリズも二人とも私のボスなわけだから、二人にメールしたわけ。「アビ、リズ、プレゼン資料、どんな内容にしたいか考えてます?私、作りますので、もし考えてたら、教えてくださいね」って。ふっつーーーーのメールよ。

 

ナタリー: うん。普通だね。

私: アビからは「Sango、オファーをありがとう。助かるよ。こんな内容でSさんにお願いしんだけど。君も助けてくれると助かるよ」って。普通の内容。

ナタリー: うん。

私: そこで、なぜか、リズは私にだけメールしてきたわけ。「~という内容のプレゼンを20分ほどしたいので、作ってくれる?」って。普通にさ、アビをCCで入れててもいいんだけど・・・。なぜか、私にだけ。

ナタリー: ・・・。

 

私: で、一度、アビがメールから外されたのに、また入れなおすのもおかしいでしょ?だから、出来たプレゼンをリズだけに送ったの。で、それをリズがアビに送ったの。

ナタリー: ・・・なんと無駄なメールのやり取り・・・一度でCCに入れてやり取りしたら済むのに・・・。

私: で、私にミーティングで言うの。「あなたのプレゼンは、アビに送っておいたわ」って。

ナタリー: ・・・なんか見えてきた。

私: だよねぇ?なんか、私がアビと直接話すのをヨシとしてないっていうか・・・。

ナタリー: ああああああ!!!!

 

 

私: で、こんなリズの秘書が、ラニさんっていう・・・・・・ね!!!!もう、ねっ・・・・・?!

ナタリー: あーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

 

ナタリー: もう、そうだよ。絶対に、ラニさんも、リズも、二人とも、アビを自分のモノにしたいっていうか。なんか、そういう気持ちが出てて、上手く合わないんだよ。

私: だよねぇ?だよねぇ?上手く行くわけないよねぇ?

ナタリー: そういえば、他にもそういう人が居たって、アビが言ってたんじゃなかった?

私: 言ってた、言ってた。「私の事をディナーにも誘ってくれない」って、言われたって話をアビから直接。何、この一人の男をめぐって、本命彼女、あるいは本妻の座を奪い合う女たちみたいな感じ。

 

ナタリー: 爆笑!Sango、めっちゃ中心にいるじゃない!

私: いないよ!!!!!私は、どっちかいうと、妹分よ。「兄ちゃん、大変やな。モテモテやん(笑)」って、ウケてる立場よ。

 

ナタリー: 大爆笑!確かに、そうかも。でも、最初にアビがSangoの名前を言わずに、私たちに話した時、すんごく思ったのよね。多分、すごく大事な部下だって。何か特別だと。

 

私: そりゃ、妹分やもん(笑)。割と結構色々話してくれるし。私も、話すし。この間のパイロット氏との亊も話したよ(笑)。

ナタリー: えーーーーー!!!なんてぇ!?

私: だって、「デート進んでるの?2回目以降のデートした人いるの?」って聞かれたから。

ナタリー: なんて答えたの?

 

私: いや、流石に「下手やってん!」とは言えなかったから、「パイロットやったから、生活パターンも合わへんし。デートが数週間に一度会えるか会えないかだと、一向に進展しなくて、実家帰省やら色々挟んでるうちに、忘れてしもて。で、今考えたら、顔かっこよかったから、ひかれただけやったかも」って言うといた。

ナタリー: 上手い亊まとめたね・・・。あんなに「でも、下手やねん」って言ってたのに(笑)。

私: 一番の難点は、そこやったんやけどね(笑)。あそこまで下手ではなかったら、次にも続いてたわ・・・。いや、何の話よ。

 

私: とにかく、ラニとリズが全然上手くいってへんのやけど。多分、そういう事かなぁと思うねん。リズの事もさ、ラニさんが「アビにちょっと報告しておいたわ」って、いかにも、自分が言った事はなんでもアビがどうにかしてくれる風に言うんだけど。今考えると、それも、なんかなぁ。リズも「アビに相談するわ」って言うてたけど。

 

ナタリー: ・・・。

私: ・・・。

 

私: ・・・アビ、大変やなぁ。

ナタリー: ・・・本当に・・・。

 

 

アビとリズ、双方の秘書を務めるラニさんと。一番の部下のリズがうまくいかないと、めっちゃ困ると思うねんけど。アビ。大変やなぁ・・・。

 

仕事外のストレス半端ないわ・・・。

 

 

 

ナタリー: 言ってあげたい。ラニさんと、リズの二人に。

私: なんて?

ナタリー: Don't worry, you will get your share of Abi. (心配しないで。ちゃんと、あなたの分のアビはあるから)

私: 爆笑。

 

私: 大丈夫。アビは、大きいから。みんなでわけても、ちゃんとおなか一杯になるから、取り合わなくても大丈夫って?!

ナタリー: そうそう(笑)。

私: ホンマやで。アビは、みんなで分けられるぐらい大きな人だから、大丈夫。心配せんでも、ちゃんと、自分が満足できるだけの取り分あるねんって。

ナタリー: 言ってあげたい(笑)。

私: これ、めっちゃウケる。アビに教えてあげたい(笑)。言うてあげたらいいよ、二人にって。「心配ないから。ちゃんと二人の事を、それぞれ、大事にするから」って(爆笑)。もう、何の話よ。

ナタリー: 爆笑。

 

 

 

これは、ポリティックスではないね。ただの、女の嫉妬や(笑)。