ヤングではなくなったけど、でも、ケアラー | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

さて、続きです。

 

こうして、大事な事を話す習慣がなかった我が家では。何事も土壇場で処理されてきた。父の転勤、赴任なんていうのが、いい例やと思う。大きな会社で、それなりに余裕をもって社員に伝えていたであろう転勤・赴任。当然、父は言いづらい事は話さない。なので、いつも土壇場になって、にやにやしながら、あるいは、ちょっとほろ酔いで、「次~に決まっちゃったよ」であった。

 

「えええええーーー!」と、母は驚き、「どのぐらい?」「いつ?」「じゃあ、子供たちはどうするの?」など聞きつつ、不機嫌になり、しばらく黙り込んだり、ふさぎ込んだり、無視したり・・・。でも、そうしていても、会社の転勤・赴任なんていうものは、やってきてしまうので、ギリギリになりつつも、動かざるを得なかったのだと思う。

 

私も、夫婦間の会話は知らないけれど。変な時期の転校や、数か月間だけの田舎暮らしなどを考えると、多分、いろいろ調整できず、なるようになれ方式で決まったのだと想像できる。そして、実家の場所も実は、変である。父の会社から近いわけでも、通いやすいわけでもない。なぜここに?という謎が残ったまま、父に聞いたが「もう忘れた」との亊であった。多分、誰かに進められたとか、そんな理由なのだと思う・・・。

 

父は難しい病気を患っているが、それについても、話さなかった。誰とも。家族の誰にも言わず、自分でその病気について調べようともしなかった。だから、私が本当の事に気が付いたのは、数年後であった。そして、病状も病院の先生に伝えられている内容を、父は母にも、誰にも話さなかった。そして、本人も、先生からの話をきちんと聞かず、表面的な事だけを聞いてきた。

 

ASD特有だと思うけれど、目に見えない病状や症状はわかりにくい。そして、長い年月をかけて進行するものは、余計にわかりにくい。そして、明日や明後日ではなく、長い年月をかけて進行するような病状だと、先の見通しも余計にしにくいのだろう。

 

 

 

目先の変化が嫌で、いろんな事を避けて通った結果・・・今、そのつけを払う亊になっている。

 

おかん:お母さん、そんな事聞かされてない!

私: その文句は、おとうに言うてや。夫婦間で話し合う事やったけど、それをせんかったのは、おとうやで。

おかん:あんた知ってたなら、教えてくれたらよかったのに。

私: 何度も言ったわ!何度も、何度も、言ったし、その度に、何度も出来る限りのサポートはしてきたわ!

おかん: もっと、私にちゃんと伝わるように言ってよ。ちゃんと、私が納得するように言うべきよ!

 

 

はぁ?

 

 

私: ちゃんと伝えてきたわ。その都度、ちゃんと、こうせなあかん、ああせなあかん、って伝えてきたわ。

おかん: ずるい!あんたは、先に知ってたなんて!誰も私に教えてくれてない!

私: 言うたわ。それに、私も誰に教えてもらったわけでもないわ。おとうの病気を知った時点で、自分で本屋に行って調べたり、専門書を読んでみたり、先生に電話して自ら聞いたわ。

おかん: じゃあ、私にそうしろって言ってくれたらよかったじゃないの。

 

私: 言うたわ!おとうの病気の本買って、おとうにも渡したし、おかんにも「読んで」って言うたやろ?そしたら「そんなん怖いから、嫌だ」って読まなかったのは、おかんの選択肢や。私のせいにしたら、あかん。

 

おかん: 言われれば、読んだわよ!

私: そんなら、今からでも遅くはない!今後、おとうの病状がどうなるか、今、読んだらいいわ!ほら!あの棚に、見えるところに、訪問診療の諸々が書いてあるファイルがある!取ってきて読んだらいい!自分で今取に行ったらいい!

おかん: ・・・。

 

私: ほら!怖いから、読まんのやろ?今、おとうの病状もわかったのに。やっぱり、読まんのやろ?それを、人のせいにするのはやめてぇや!自分のせいや!

おかん: うるさい、うるさい!!!!!なんで、お母さんが責められないといけないの!

私: こっちのセリフや!なんで、私のせいにされなあかんの。おかんが、人の病気も、自分の病気も知るのが怖いのは、私のせいではない。そのせいで、おかんが自分でおとうの病気と向き合ってこなかったから、知らんかっただけで。それは、自業自得や!

 

おかん: 知ってたんなら、どうしたらいいか、ちゃんと教えてよ!

私: 何度も言ったわ!そして、自ら興味を持って知ろうと思ったら、そこら中におとうの病気の本も、先生からのカルテも、看護師さんからの申し送り書も、全部、その棚に入ってる!おとうの名前のラベル貼ってある!それを見て、見てないフリしてきた自分の弱さを人のせいにしたらあかん!せめて、自分の感情の責任ぐらい、自分でとりや!

 

おかん: うるさい!!!!!そうやって、私を責めたらいいわよ!私が悪いのよ!

私: そうです。おかんが、悪い。自業自得や。

おかん: そんな!母親に向かって!よくそんな事が言えるね!

私: 母親だから無条件で、娘に責任を押し付けていいわけではないわ。自業自得や。

おかん: 娘なんだから、私が悪いなんていう権利はない!

私: いや、何度でも言うわ。なんなら、娘の権利やわ。おかんの自業自得です。おかんが、知らないのは、私のせいではない。おかんとちゃんと向き合えなかった、おとうの責任。そして、おとうに向き合わなかった、おかんの責任。夫婦の責任。

 

おかん:どうせ、悪い両親ですよ!悪かったわね!

私: そうやな、この亊に関しては、私と妹ちゃんは迷惑しか被ってないわ。感謝されこそすれ、責められる筋合いはまるでないわ。だから、二人とも悪い。二人とも、自業自得です。

おかん: もう、4にたいわ!

私: そう言ったら、同情されるとでも?4んでも、責任は私にはうつりません。4んでも、自業自得は、自業自得。

 

 

この、おかんの、Gaslightingの典型のような言い回し。

 

 

でも、もう、私は知っている。私には責任はない。大人なのに話合いをしなかった二人が、夫婦なのに情報をシェアしなかった二人が、そして、夫婦の事に興味を持とうとしなかった二人の責任。大本は、脳の仕組みかもしらんけれど。それは、私の責任ではない。

 

私はすでに、十分に、この大人子供二人のお粗末な状態の後始末をしてきた。

 

なので、どれだけ「どうせ、私が悪いですよ」と言われようが、「おっしゃる通り。そちら様が悪いです」としか思わない。

 

あと、Gaslightingのセリフ集、やっぱり、調べておいてよかったな。言われた時に「あー、あれね!」と冷静に対処が出来るから。やはり、こじらせ特性は、学んでおくべきだという事が良くわかる出来事でした。

 

 

チャンチャン。